褌賛美
By 松園 さん

唐突ですが世間では、褌に対して少なからず偏見が有るようです。マスコミ・書籍等でも決して良くは取り上げてくれず、ただ面白く扱われます。その様な事情なので、この素晴らしい日本文化が和服同様衰退して行くのでしょうね。

しかし褌は、和服同様日本の気候に最も適合した下着であり、健康・衛生面で他の下着と比べようが有りません。健康面では、腰廻りの毛細血管を締め付けず、下半身の血流が妨げられず、下半身の浮腫みや痔の予防に成り、衛生面では陰嚢部分を常に適温に保ち、絞めた時、陰嚢と股の部分を布で分離するので、高温・多湿の気候時発汗作用が良く、清潔に保たれます。これらは他の下着では真似が出来ません。

自分の褌(越中)との付き合いも、おそらく柔道・剣道・相撲経験者なら一度は経験された股の病気で、俗に言う「インキン」に成り、小学低学年の時母親に特製の越中を拵えてもらい、数日で完治し、それ以来三十年余り越中を常用しています。また精神面でも気持ちを引き締める時、新しい褌を締めると心が引き締まります。ブリ−フやトランクスでは出来ませんね。日頃、常用するのは越中ですが、六尺も夏の海水浴の時は赤の六尺、スポ−ツジムでトレ−ニングやランニング時にはサポ−タ−代わりに、今でも続けている相撲の時にはまわしの下にと使い分けしています。昔田舎では、泳ぐ時学校でも六尺かモッコですし、それと近所でも越中常用が多く、まるで暖簾の様に物干し場にたなびいていた光景を思い出します。

皆さんもこの素晴らしいHPで和服の素晴らしさを再認識された様に、せめて、和服を着る時の下着は是非褌を締めて下さい。素晴らしさが実感できます。

実は、「全和装人アンケート」の回答をお寄せ下さった方のうち、実に90%以上の男性が、当たり前のように和服の下着は褌を利用しているというデータを得ています。女性のアンケート回答者にも、褌を奇異に捉えている方はほとんどいらっしゃらないほどです。あまり難しく考えず、「良い」か「悪い」か是非一度試してみてはいかがでしょう?それにしても、呉服屋さんが和装の時の下着の効用に着目しないのが不思議なくらいです。




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