「和装で草むしり」


「きものは動きにくいから現代生活には向かない」とは良く言われることですが、これは誤解です。現在では、きものと言えば裾まで長い「長着」のイメージがほぼ同義語となっており、そのことがきものは動きにくいという誤解を生んでいるようです。確かに、「きもの=長着」となると否定できない側面が多いのも事実です。

しかしながら、日本人がきもので暮らしていた時代、生活の全てを長着で過ごしていたわけではありません。農作業をする人や、職人をはじめとする動きの激しい活動を要する人々は、ご存知のような野良着や半纏姿で仕事をしていた訳です。家に帰って「きものに着替える」のは、そうした仕事着を脱いで長着や寝巻きに着替えることを意味していました。

そんなわけで、活動しやすい野袴や作務衣などを活用すれば、どんな行動も和装で行うことは可能です。たとえば、草むしり。この作業は確かに長着では裾や袂がじゃまになって動きにくいのは確かです。ところが、写真のようなスタイルなら、洋服以上に活動しやすく、同時に和装ならではの開放感ある着心地を楽しむことができます。

何もわざわざ草むしりまで和服姿でしなくても・・・というご意見も聞こえてきそうですが、一度馴れてしまうとジーンズや短パンよりも楽で、何と言っても通気性の良さが、洋服に勝る快適な着心地をもたらしてくれます。風が吹いた時の気持ち良さを一度体験すれば、きっと納得してもらえるはず。この姿なら、自転車だって何の問題もなく乗りまわす事ができますしね。(^^)


ご覧の通り、草むしりも楽々こなせます。



この野袴は横空きにポケットが付いているのでズボン感覚で活用できます。横空き部分には布が広めに付けてあるので、上衣が短くても肌が見えることはありません。



1999年5月30日 掲載

  

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