1998年7月


夏こそきもの!
毎日暑い日が続きますが、みなさんは如何なきもの生活をお過ごしですか?暑い、暑いを連発して愚痴ってても涼しくはならないので、ここはサッパリ快適な衣服で夏を乗り切りましょう。まあ、どうしようもなく暑い日は、家にいるなら裸でいるとか、作務衣や甚平を利用するって手もありますが、私としては暑くてもきちんと帯を締めないと落ち着かないので、やはり浴衣か夏向き単のきものの出番となります。

ところで、きものは好きだけど、さすがに夏場はパス!って方、意外と多いんじゃないでしょうか?でもでも、夏こそきものが気持ちよい季節でもあるのですよ。決してこれは、痩せ我慢や強がりではなく、きちんと気候にあった素材のきものを上手に着れば、ほんとに快適なんです。

問題は、普段着として利用するきものに最適な素材のきもの、特に夏物は、今ではめっきり入手困難という事実でしょうね。お金さえ出せば、そりゃあいくらでもあるでしょうけど、それでは「普段着」というカテゴリーを無視することになります。古着がおおいに利用できる恵まれた体型の人はそういうものをどんどん活用しましょう。でも、私のように古着ではサイズが合わないと決め込んでいる人も、こと夏の普段着としてのきものであれば、意外とそうでもありませんよ。

下の写真の麻の白絣のきものは、親戚の形見分けで誰も貰い手がなくて捨てられる運命だったものをまとめてもらったものの中の一枚です。丈などは「つんつるてん」を通り越して「チンチクリン」ですが(ひざ下10cmくらいしかない!)、夏の家庭着としては全く気にせず活用しています(さすがにこれで足袋は履きませんが)。しゃっきりなおかつ肌に冷んやりとした感触のある素材感が味わえるだけでも満足で、肌に密着するTシャツなんぞよりもはるかに体感的な涼しさを味わうことができます。袖の裄の短さも、袖まくりして着る手間が省けると考えれば非常に合理的(^^;。まあ、この格好で外出はできませんが、サイズが合わないというだけで捨てるのは惜しいきものも、多少の割り切りと工夫があればそのままでも十分活用可能だと思います。


どうです?涼しそうでしょ?ほんとに涼しいんだから。(^^)

前回は木綿のきものを紹介しましたが、やはり一度は体験してみて欲しいのが、こうした麻のきもの。麻というとチクチクした肌触りをイメージする方もあるかと思いますが、洋服の麻とは違いますし、反物の種類によっては非常になめらかで肌触りのよいものもあります。こういうきものがあれば、実に夏場も快適に過ごせます(そりゃあ、ちゃんとしたサイズのきものの方が、いいに決まってますが・・・(^^;)。

ところで、新品で入手可能な麻の着物だって、何も高価なものばかりではありません。また別の機会に、格安の麻(麻100%、麻+化繊など)を紹介したいと思います。

「和」の小物が流行?
最近デパートや大手スーパーなどの呉服売り場の横に、結構なスペースを割いて扇子や手拭いなんかの「和」の小物グッズを置いているところが多い気がします。着物の売れ行きはイマイチでも、こうした小物はよく売れるそうです。下駄や雪駄もこうしたコーナーに置いてあることが多く、もはや夏の定番商品か?やはり扇子や団扇、手拭いや暖簾なんかがよく売れているみたいですが、年配者だけでなく若者が目立って買っていく姿が印象的でした。


扇子、手拭いと懐中時計

若い人たちのセンスからすると、やはり和ものグッズもファッションアイテムのひとつと考えるのが自然な解釈でしょうが、和装に接する機会が少なくなっても、こうしたアイテムを好んで取り入れようとする動きを見ていると、和装あるいは単に「和」に対する憧れもあるような気がします(ちょっと勝手な解釈?)。高価な着物には手を出せないけど、扇子や手拭いくらいならOKってとこでしょうか。

今更言うのもなんですが、呉服業界もこうした若者の関心事にもっと敏感になって欲しいものですね。扇子一本から和装にも関心を持ち、ひょっとしたら、「カッコイイ扇子の帯への挟み方」なんてのが流行るかも知れませんよ(^^;。呉服業界も、今までだってあらゆる手を尽くして、なんとか着物が流行らせようとして来たんだと思いますが、結局成功していないのは、やはり商品がブレイクする肝心な要素が欠けたままであったことが原因ではないでしょうか?決して「きもの自体が見向きもされないから売れないのではない」と思うのです。



現在、「全和装人アンケート」を頑張って集計中です。
わけあって一部手作業で集計しているので、もう少し時間がかかりそう。(^^;
なお、7月20日現在の有効回答者数は94人です。
今回は100人丁度を集計対象とさせて頂きたいと思います。

たった100人?ではありますが、熱心な書き込みの回答が多く、
アンケートの集計ページだけでも膨大な量になりそうです。
また、内容的にも、きものファンの実態と関心の傾向を知るには、
十分なデータだと思っていますので、どうぞお楽しみに!





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