へこおび
兵児帯

■ 兵児帯はカジュアルに


作家の立原正秋が好んで締めたという兵児帯は、江戸時代頃から使用されていましたが、明治維新後に全国的に広まったもので、現在はあくまでもカジュアルなくつろぎ用の帯です。これに対して、角帯の方はオールマイティに使用できる帯といえます。

兵児帯 素材は専ら正絹か化繊ですが、やはり締めるなら正絹の方が滑りにくいので適しています。まともな帯だと安くても3万〜4万くらいはしますが、総絞りのものなど着物より高価な兵児帯も多いです。ただし、どんなに高価なものでも、兵児帯はあくまでくつろぎ用ですから、せいぜい近所の散歩程度までで、外出時にはやはり角帯を締めます。

作家の立原正秋が好んで締めたという兵児帯ですが、私は全くと言っていいほどこれを締めたことがありません。どうにも落着かないのが主な理由ですが、逆に兵児帯しか締めない方も多いようですから、人それぞれといったところでしょうか。


右のモスグリーンのが縮緬のもの、
左の黒い方は化繊の兵児帯です。




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