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 ■--生地と時期
 >>>しず  女  千葉  -- 2005/08/06-20:21..No.[1580]
    こんにちは。いつもいろいろと教えていただいてありがとうございます!

さて、先日木綿の浴衣を購入しました。(ネットで購入のためまだ手元に届いてません・・)

販売ページには
「高級な すこし重め 紬織風 日本製木綿生地撫松庵クラスのお洒落木綿着物(ゆかた)。 ゆかたとしてだけでなく 長襦袢などとの併用で 真冬を除いて ほぼ四季を通じてお使いいただけます」

とありました。

洋服だと、「この気温ならこれをきても大丈夫」と自分で決める部分があると思うのですが、
着物ですと
夏は紗か絽、6,9月は単、それ以外は袷、など着る月で決められていると本にものっておりました。
着物の場合は気候をみてずらす事は可能なのでしょうか?

たとえば9月でも残暑が厳しい場合は紗を着る、とか
8月の北海道で涼しければ単を着るとか・・・・。

あと、このたび購入した木綿の着物というのはどういう時期的に
どういう位置づけなのでしょうか?




>>> しず  女  千葉  -- 2005/08/07-09:00..No.[1583]
 
    最後の文章がわかりにくいので訂正です。

木綿の着物というのはどういう時期に着るものと決められてるのでしょうか?
また、普段着、お出かけ着、よそいき着、などどういうランクに位置するものなのでしょうか?
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/08/07-15:29..No.[1584]
 
    着物には季節があります。
それは、とりも直さず、「季節に合わせる」という意味です。
ですから、昔にはありえなかったような「4月なのに既に30度越え」だの「10月を越えたというのに、まだ25度」なんて状態では、「暦に合わせろ」という方が着ていて辛いです。
元々、この着物の暦は江戸もしくは上方(京都)を基準にした季節回りで定義されたものであり、それより南な九州、北の東北では、若干ズレたものでした。

夏着物は紗は7,8月で9月には暑くても絽や紗紬など透けの少ないもの、9月後半には単にします。
9月は襦袢は絽ですから、肌襦袢なしで身頃が楊柳の二部式などにすれば、過ごせます。
逆に北海道など8月でも涼しいなら紗はやめて紗紬、絽縮緬などにします。まだ単では暑いでしょう。
単はちょっと見が袷と差がないので、10月から袷ですが、最近では気候がよければ11月位まで単を着ても大丈夫です。
昨年は私は11月末まで単の白鷹お召しでした。

で、こういった「気候に合わせても良い」のは、普段着、外出着位までです。お茶の会、冠婚葬祭は暦合わせを守ります。

木綿は本来は普段着、仕事着です。でも、昨今は洋服でもGパンにTシャツといった、本来は普段着、仕事着な格好で街歩きもしてしまいますので、木綿の着物も街歩き程度と見てよろしいでしょう。
で、単に「木綿の着物」と言った場合には、一年中着ます。
勿論、暑い季節には薄い生地、冬には厚手の生地や更に綿を入れたものを用います。
浴衣に使う生地は木綿の生地の中でも6月から9月中頃までの生地です。9月15日辺りに、神社の大祭があって、そこまでですね。
大概、その後、いきなり涼しくなってきます。

生地を見ないと、真夏の浴衣としてしか着られないものか、合い(春から秋で盛夏を除く)の時期のものかわからないですが、「蕪松庵風」が本当なら、合い向けかと。でもそうなら、逆に夏の浴衣としては、見た目も着心地も暑苦しいのではないかと。

こんな感じで判断して下さい。
 

>>> しず  女  千葉  -- 2005/08/08-00:49..No.[1585]
 
    優妃讃良さん、お返事ありがとうございました。
とてもわかりやすくて、納得!です。
本当にありがとうございました。