第4話 和装品お買物レポート(横田 充洋さん 1997/12/06


呉服屋さんめぐり:大阪編


・近鉄阿倍野店
色足袋、小紋足袋がいくつか。紫、藤色もあったけど藤色は23.5cmで見送り。茶羽織のセットには長襦袢の代わりか寝間着込み。

・日本橋はきもの通り
草履や下駄の小売りもあり、鼻緒も種類が豊富。鼻緒が入った外履きスリッパ?も発見。傘屋さんもあり外側が銀、内側は利休筋のしゃれたものを購入(6000円)。ポリなのに見た目は随分と高級そうで、角袖コートにしたら傑作かも。

・丸若屋(堺筋通りを挟んで反対側にも呉服屋さんがある)
店構えは高級風で、ショーケースにはいくつかの大島男物(それほど高くない)や、クリーム色のコートも。隅に「男物あります」の小さな立て札。古着も扱っており、明るい色は?と聞けば白大島の対。6.5万におおっ、と思ったけど、全体に小さ目で仕立て直すより2月中旬以降の出物を待ってみてください、とのありがたい助言。

・五階百貨店 大福呉服店
色見本が用意されており縮緬風ポリ、絹にはほとんどの色を網羅。(ネオン系はさすがにない)1着あたりの値段もずいぶんお得で、大学の落研の方もよく利用されてるそうな。ポリ=2万、紬=4万、絹=8万。対はそのほぼ倍。緑の粗模様が2000円だったので尋ねたら女物。脇を閉じても縫い込みの位置が違い、縫い直しが面倒そうなので見送り。ちきしょ。

2軒隣だったか、角の呉服屋さんではとんびを前に買いましたが、かなりの上物だったのもあり御礼を申し上げてきました。

・本町船場センター(1〜9号) 繊維問屋街
瞠目とはこのことをいうのか、地下2〜2階の建物にずらっと問屋が並んでいる。高橋英さんとこでTボストンバッグを9800円(小売り2万)で購入。たとう紙ごと運べ、スーツもokという多芸ぶり。早坂伊織さんの情報に大・大感謝。時間がなくて7〜9号の一部しか回れなかった。生地の店もあり、プリントを引き受けそうな店で聞いたら「呉服屋さんで頼んでみては」と水を向けられちゃった。エルメス風の生地もあり、長襦袢か裾除けを縫ってみるか?

・梅田大丸
時期が悪かったのかあまり収穫なし。こむさでもーどが展示されていたけど。少し前に大B反市を催してた阪急へ行くんだった。

 バッグを手ごろな値段で買えたのに気をよくして和風スナックで酒を飲んでたら隣の客と話し込んでカラオケスナックをご馳走になり、終電にのりはぐって大阪から奈良へタクシーで帰る羽目に。 結局、バッグを定価の値段で買ってしまったというオチ。

呉服屋さんめぐり:銀座編

28日は帰省で銀座に寄り道。京都へ出るとき、車内で見かけた和尚さんの角袖コート姿は足首近くと意外に長いのね。独特の迫力。

・マント屋
げーん、休み・・・メールでは28日も営業してます、と返事があったけど、一言の返事をうっかり忘れてたのがまずかった。

・三越日本橋
地下鉄銀座線口でも荷物を預かってくれるのはさすが!噂通り、男ものも充実しており、風格高い道着も多数。裾除けは紺・灰・利休をそれぞれ濃淡と種類は豊富。漢字を織り込んだ生地も発見。高いのかと思ったらそうでもない。色足袋は主に女物でサイズの点で見送り。

・M屋銀座(注:松阪屋ではありません)
男物フェア、とあるけど、マネキンは背丈が高すぎて脛が出てる:-(唐草の風呂敷きがあったけど水気に弱いそう。

・大野屋(足袋専門店)
前にTVで見た覚えがあったものの、正確な場所を知らなかったのにちょっと路地を間違えて歩いていったら行き当たりました。もっともお休み入りでしたが。

・銀座もとじ
注文の軽衫袴(というか黄門袴)を受け取りました。新年の福袋を準備されており、泉二さんの洋服姿を初めてみた:-)持参した銀&利休筋の傘の袋には目の色を変えられて。


呉服屋さんめぐり:浅草編

・銀座もとじ
裾除けの話を聞きに訪問。女性用にローズレッド色もあるそうで。男が着けても違和感ないかもしんない。生地(ポリかベンベルグかキュプラか)のお話を伺い、ヘルメットとブーツを預かっていただいて、持参の黒足袋+草履に履き替えて浅草へ地下鉄でお出かけ。

・銀座
街路ですれちがうおばさんがたの上下視線を逆に観察してみるのも一興:-)

・かづさ屋(仲見世通り:小物)
裾除けは2600円と手ごろ。白、水色、灰色、紺もあったっけ。ただ、よくチェックしなかったので後でえらい目に遭いました。生地はベンベルグ(旭化成)。裾除けの下から越中がいくつかこんにちわ。

・丸正(門前)
縁日風の屋台が並んでいる中の一軒。角袖コートを主に扱っていて、ウールが3万円から。緑の紬製もあったりして8万円(いずれも完成品)。もじりも数点。革でできない?と聞いたら縫い方が難しいらしいようで。奈良は菟田野村が革製品の名産地だけど、そこで聞いてみるか。袖口や背中裾開きをジッパーで上下するライダース風にしたりして。

・骨董屋(門前)
長着にまじってとんびが数羽とまってました。骨董品扱いされるとは。黒ばかりで8000円。私のとんびの方がずっと柔らかいな。

・長襦袢(門前)
さすがの浅草とはいえ、若者向きっていうのはあまりないのね。時代劇の閨場面に出てくる白地のものもありましたが…染めたろか:-)

・ちどり屋(五重通り:男物専門)
袴の数が半端じゃないです。化繊の袴もあるけど、洗濯不可??(腰板の芯が紙でできているそうな)目移りしてしまったものの、中でも気になったのは緑系の市松模様。普通、無地か縞だけなので、おー、と思ったら能の舞台衣装とのこと。遊びで着てもいいんじゃない?(後に、少し形が違うわよ、と聞かされる。だったら尚更全体を見せてもらうんだったな)角袖コートの中では銀に輝くシルクが一番ほしかった。きもの一式セット売りもあり5万円くらい、なぜかこちらについてくる長襦袢は割とよさげ。

・めうがや(浅草寺の裏、裏観音通り:足袋・小物)
入るなり「藤色はありますか?」「あります」…出されたのは少しピンクがかかっている。もう一声かけたら、もう少し濃い目のものがでてきたが、少し彩度が高い。白熱電球、蛍光燈、北構えの間接光で微妙に色具合が変わるなあ。こはぜをつけている裏地の若干青みがかかった薄紫色が私のイメージだったわ。御誂えするなら色見本を持っていくとしよう。

小紋入りも出してもらい、目移りしたものの例によって利休のとんぼに決定。底は珍しく黒で洗濯も楽そう。2500円なのも良い。選んでいる間にも中年夫婦の奥さんが目をつけて「あらいいわねー」と手に取ったりして。だんなさんも微苦笑。

・あだちや(ひさご通り)
名前と番地しかメモしてなく、何の店だっけ、と忘れたころに到着。なるほど、鯉口シャツがいっぱい。わらじ用の足袋があり、やっとわらじ+足袋の謎が解けた。店のおばちゃんに、私の妙にテカるズボンに目をつけられた:-)悪友に強引に勧められたズボンだけど、朱子黒足袋とは合うな。羽織ってたのは黒の革ハーフコート(バイクに乗るので立襟)。

・唐草風呂敷き
いくつかの店においてあるものの、製造元は同一で見送り。大阪や京都なら製造元も違うだろうし、また探してみよう。今度買う予定の灰色デニム製の道着一式の羽織の襟にあててみようと計画中。だもんだから洗濯が問題なのでした。

・裾除けはどーする?
かづさ屋で灰色を買うべ、と入ったらLサイズ。Mは白か水だけ。夕暮れの時間が迫っていて急いて右往左往。仲見世通りと交差するアーケードの新仲見世通りは不発。

・ついでにM屋浅草
裾除けを中年男性係員にたずねたら当惑気味。案の定、女物だけ。すぐとなりが浅草だっちゅーのに。うーん、と考えて緑で揃えてるのだから三越の緑にしよ、と決着。

・三越日本橋
ということでキュプラ裾除けの利休色を3500円で求む。応対いただいた年配風の男性店員には「私もつかっております」と和やかに話し掛けられる。親近感。28日に下見した際に気になってた、袴地反物の「壽禰(禰壽?)」(正確には旧字体)をずらっと並べて織ったものが目新しかったので聞いたら、昔からある御召だって。わざわざショーケースから出してみせていただきました。こういうのだったらもっと見たい^_^(文系だったし)ちなみに198000円。

・振り出し
29日の泉二さんはネクタイ姿。期せずして三様を拝見しちゃった:)

・マント屋
すでにお休みに入っておりました。ぐっすん。手持ちのとんびが、あまりにも暑いので、薄手でいくらでできるかたずねてみたかったんだけど。仕事柄、e-mailでの、暗黙の了承に慣れていたのを自省。

どうもお粗末様でした。

非常にボリュームのあるレポートありがとうございました。きっと多くの和服好きの方々のご参考になることでしょう。横田さんのボリュームあるお便りは、「お便りコーナー」でもご紹介していますので、そちらの方も見て下さいね。横田さん、またよろしくお願いします。(^^)




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