第11話 日本はきもの博物館 1998/09/12

夏休みに、広島県福山市にある日本で唯一の履物専門博物館、「日本はきもの博物館」というところに行ってきました。かなり見学し甲斐のある博物館で、同じ敷地内に「日本郷土玩具博物館」もあり、2館合わせると相当な広さがあります。ここでは、「日本はきもの博物館」の展示物の一部をご紹介したいと思います。和装に興味がある方はもちろんのこと、そうでない方も一度訪れる価値のあるところです。機会があればぜひ行ってみて下さい。なお、ここに展示してある履物は、実際に使用されていたものを寄贈されたものがほとんどなので、生活感も感じ取れるのが魅力です。

まず、目を引いたのがこれ。
なんと、履物のパーツで作られたカブトです。
下駄や草履の鼻緒、履物の裏に使う金具、
足袋や爪皮など、いろんなパーツが使われています。
カブトの後ろ側。草履の鼻緒がびっしり使われています。
下の赤と紫は足袋。下駄の裏の金具も見えます。


以下、いろんな履物の写真です。今はもう見かけない珍しいもの、今でも使われているものなど履物の全てがここに行けば堪能できます。写真がありませんが、宇宙服用の靴や、オリンピック選手など有名スポーツ選手が使用した靴、また世界各国の履物も沢山展示してあります。

祭事用履物や様々な職人が使用した履物などなど・・・
色々なわらじ
色々な珍しい履物
畳表の付いた下駄。
鼻緒がおしゃれ。
こちらも畳表付きの下駄。
これは高下駄。鼻緒がユニーク。
丸型の下駄。この手の下駄は現在
も市販されているが、この写真のは、
長さ90cmもある巨大なモノ。
今回一番気になったのはこれ。
なんと、折畳式の草履だって。
昭和初期の発明品で特許取得済みとか。
「ツマゴ」というアイテムで、
わらじの前に挟んで、
雪の山仕事などに用いたそう。
指・足型下駄とネーミングされた
ヘンな下駄。下駄の台が足の形
をしている。履きやすいのかなあ?
「八折り雪駄」という名称で
今も販売されている変わった雪駄。
職人さんが履いていたらしい。
これは庭下駄。工夫された
下駄として展示してあった。
現在も旅館などで希に見かける。
タイヤ裏草履。
これってお祭り用として浅草なんかで
良く売ってますが、出現したのは
大正時代の中期頃だそうです。
祭事用の履物
右の赤いのは上の折畳み草履。
色々な足袋
「刺し子足袋」。 「足袋沓(タビグツ)」。
地下足袋の元祖か?
「捻(ひね)り足袋」というそうですが、
何に使うのか失念(^^;。
「ワラジがけ足袋」。
地下足袋の出現以前は農作業
などで良く使われていた。
「革足袋」。
これは足袋底のみが革のもの。
ニオイがひどかったらしい。
「紐足袋」。
コハゼが発明されるまでは
スタンダードな足袋だった!?
歴代横綱の足袋も展示してありました。
左は55代北の湖、右は56代若乃花のもの。
時代別の履物展示
江戸時代 明治・大正 昭和初期
改良・工夫された下駄。
(大正・昭和)
履物のパーツ展示。
世界一の巨大下駄
やっぱりありました。この手の展示。あくまでデカイ!!(^^;
実はこれ「ゲタリンピック」という地元のお祭りで使われるんです。
(縄を付けてこれをみんなで引っ張るんです)



財団法人・遺芳文化財団
日本はきもの博物館
〒729-0104 広島県福山市松永町4-16-27
電話0849−34−6644(代)
URL:http://www.maruyama.gr.jp/FootAndToy/
入館料金(併設の「日本郷土玩具博物館」と2館共通料金)
. 個人 団体
一般・大学生 1,000円 800円
中学・高校生 600円 480円
用事・小学生 400円 320円
※3歳以下は無料、団体は20名以上。

お土産に買ったミニ下駄。


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