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六尺褌の締め方(短尺編)方How to wear Rokusyaku-Fundoshi

六尺褌の締め方(短尺編)
■ 締め方


ここに紹介するのは、六尺褌としては最も短い長さの短尺布を用いた基本的な締め方です。いわゆるその名の通り、六尺(約227cm)前後の長さの布だとこの締め方になります。日常用は普通、越中褌のように前垂れのある締め方にします。これだと股の部分が単ですから、トイレの時いちいち褌を解かなくても用が足せますし、前垂れ部分は手拭きにもなります。また、締めたり解いたりも非常に簡単です。

短尺布を用いて締めると背中の結び目もコンパクトに収まり、横廻しも一重なので比較的軽い装着感となります。私はこの短尺六尺を主に寝る時の下着として用いるほか、夏場の暑い時に利用します。汗をかく夏場は、前垂れが単の方が涼しいし、横廻しもあまり分厚くならない方がやはり適しています。

まず、前垂れとなる部分を胸のあたりに当て、片手で押さえます。布の端をあごではさめるくらいの位置に持ち上げて片手で押さえるか、そのままあごで挟んで止めておくようにします。前垂れとなる部分の長さは、ここで自由に調節して下さい。ただし、あまり長く取りすぎると布が足りなくなりますし、前垂れが邪魔にもなるので、前垂れは長くても膝の位置くらいになるようにするのがいいでしょう。普通は写真のように首の付根より下くらいに押さえておくとちょうどいい長さになります。
前から後ろに、股の間に布をくぐらせます。このとき、前垂れはまだ押さえたままにします。次に、後ろにくぐらせた布の端をもう片方の手で持ちあげてしっかりと持ちます。
※写真では、前垂れを左手で押さえ、背中に出した端を右手で持っていますが、もちろん左右逆でもかまいません。利き手に合わせて違和感のないようにして下さい。
背中から腰骨の上を通り、へそよりも下に来るように、布を体の前に廻して行きます。
※このように、体の横に廻していく布の部分を「横廻し」と呼びます。下腹を廻した布で押さえ体の反対側に持ってきたら、前垂れを押さえている手を放しても大丈夫です。
布を体の後ろまで廻したら、布を持つ手を持ち替え、股の下から出て腰に向かう布(立廻し)の下にくぐらせます。このとき、前に廻した横廻しが緩まないように注意し、布の端をしっかりと持ちます。
※「立廻し」の上を通して下から上に引き上げる締め方もありますが、私はいつも下にくぐらせる方法です。好みに応じて締めやすい方を選んで下さい。
布の端を真上に引き上げて褌を締め、「みつ」と呼ばれるT字型の交差点を作ります。褌の締め加減はここで自由に調節しておきます。馴れないうちはあまりきつく締め上げない方が無難ですが、馴れてくるときつい方が心地よいものです。ただし、褌はどうしても多少は緩んでくるものなので、ここで少しきつく感じるくらいに締めておくのがいいです。なお、褌をきつく締め上げるコツは、一度上に引き上げた布端を、力をゆるめないようにして、もう一度斜め下に引き降ろしてからまた上に引くように何度かすれば好みの加減に締められます。上に引く時、「みつ」の近くの横廻しに指をかけ、横廻しも同時に引き締めながら布端を上に思い切り引けば、非常にきつく締める事もできます。
上に出た布端の余りは、余った布の長さに応じて褌が緩まないように横廻しに絡げるなどして自由に始末します。ここではその一例を続けて紹介します。左の写真のように右上から左下に降ろした布端を横廻しの下を通して上に出し引き締めます。ここで、余った布が短ければ、右側の横廻しに絡げて止めるだけでもOKです。これだけでもそんなに簡単に解けることはありませんが、私は更にみつの左右の横廻しに交互に絡げて締める方法を取っています(7.以降参照)。
左上に出た布端を持って一度上に引いて更に締め、今度はみつの右下に布をおろして、横廻しの右下を通して右上に引き上げ、もう一度引き締めます。
同様にして更にもう一度、右上に出た布端を持って一度上に引いて更に締め、みつの左下に布をおろして、横廻しの左下を通して左上に引き上げ、引き締めます。
ここで、みつの根元をつかんで強く上に引き上げるようにしておくと、結び目が強く締まり、更に緩みにくくなります。ここまでで、十分に褌は締まっており、少々のことでは緩みませんから、左上に出た布端は、切って短くしておいてもいいでしょう。
左上に出た布端の余りは、横廻しに巻き付けるようにして挟み込んで始末します。これ以上みつの左右に布を絡げるとこぶが大きくなりすぎて日常締めるのには不向きなので、必要以上に余った布は適当な長さに切って始末します。
締め上がり。
背中のこぶの大きさや余った布端の処理、締め加減などは、何度か練習して自分にあったものを見つけてみて下さい。
※トイレ(大)の時は前垂れを緩めて下に引き降ろし、前の袋を左右どちらかに引き寄せてオチンチンを出し、後ろの立廻しを引いて左右どちらかのお尻の骨に引っかけるようにすれば、褌を解かなくても用が足せます。
締め上がりを前から見たところ。ここだけ見ると越中褌とは区別がつきませんね。
※トイレ(小)の時は前垂れを緩めて少し下に引き降ろし、前の袋を左右どちらかに引き寄せてオチンチンを出せば、越中褌と同様の感覚で用が足せます。終わったら、お腹の横廻しを抑えながら前垂れを引き上げて締め加減を調節し、横に広げて元どおり整えます(大の時も同じ)。最初少しきつめに締めておけば、褌が取れそうなほど緩むことはまずありません。
締め上がりを横から見たところ。
背中のこぶもこの程度なら気にならないと思います。スリムジーンズなどを履いても、外から見ただけでは結びこぶが分かることはありません。透けて見える可能性のある夏物のスーツのパンツなど以外では、人目を気にすることはありませんよ。
締め心地に違和感を感じる時は、一度股を左右に開いてしゃがみこむといいですよ(お相撲さんみたいに)。


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