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 ■--袖継ぎをしての仕立てについて。
 >>>その名は知らねど  男  神奈川  -- 2005/09/04-11:07..No.[1675]
     私は裄が2尺以上ですので、並幅や中幅の反物は袖継ぎをして仕立てております。そこでいつも不思議に思うのは、袖を継ぐ細長い生地は何処からもってくるのでしょうか? 男物ですから、衿は棒えりになるのですが、その辺りからですか?それともオクミとか下前を遣り繰りするのですか?

 袖を継いだ着物も、継がないものも袖以外は同じような出来栄えで、残布もほとんど同様にありませんが、継ぎ布が何処から工面されてくるのかとても興味があって質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

 あと、袖継ぎ仕立てをした着物は価値が無いし、よそ行きにもならないから、そんなつまらないものを作らないで、いいのを探すから新たにキングサイズを買いなさいと呉服屋によく言われます。そんなものなんでしょうか?




>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/09/04-11:51..No.[1677]
 
    こんにちわ、
継ぐ幅にもよりますが、衿やオクミを通常半幅にとりますので、その辺から融通します。

で、「袖継ぎ仕立は価値がない」の「価値」って何なのしょうか?
「古着として高額に売れない」とか「質屋で質草としての価値が低い」とかなんでしょうか?昨今の着物を着る人の購入目的として、余り意味のある「価値」じゃないように思います。

「よそゆきにならない」って、結婚式に行くには、気にした方がいいかもしれませんが、芝居に行くとか、デートだとか奥様とのお食事に着用されるのであれば問題ないと思います。

「キングサイズを買いなさい」って、キングサイズで気に入ったのがあればそちらを買っていますよね。柄や金額が好みに合わないから気に入った反物を袖継で仕立てているのでは?
そういう呉服屋には「オレの気に入る反物を仕入れてくれ」と言い返してあげなさい。
 

>>> 八島  男  宮崎  -- 2005/09/04-18:34..No.[1681]
 
    はじめまして、八島ともうします。
私は裄が二尺一寸あるので、普通に売っているキングサイズ
の反物でも継がないと裄がだせません。

わたしも前から自分の着物の裁断方法が疑問だったのですが
呉服屋さんも企業秘密なので、詳しくは教えてもらってません。

あと、その名は知らねどさんが、いかれる呉服屋さんは頭が固すぎです。
確かに継いだ着物は「見苦しい」「みすぼらしい」と思う人もいます。
私の母も最初は、あまり良い顔をしませんでした。
しかし、私が時間をかけて母へ啓蒙した結果
「まぁ しょうがないよね あう反物がないんだから」と、
ここまで意識改革してもらいました。

まぁ 実際問題としてしょうがないんですよ。 無いんですから。
私が悪いんじゃなくて、無いのが、作ってないのが、言ってしまえば
呉服業界が悪いんですから。
呉服業界が悪いくせに、呉服屋が「そんなつまらないもの〜」なんて
言うのが間違いですよ。

あと、反物なんて、切ってしまったら、商品価値なんて無いに等しいんですから。
反物は裁断してしまったら資産的価値は無いと考えるのが正しいと思います。
でも、資産、金銭以外の価値はあるかもしれません。
しかし、その価値は普遍的な価値ではありませんよね。
あくまで個人的な価値観で「これは良い物だ」と思っている程度の価値ですから。

 

>>> リュウ  男  兵庫  -- 2005/09/05-04:19..No.[1684]
 
    こんにちわ。

既に色々と意見を述べておられますが、私も袖継ぎをして着ております。キングサイズ広幅だをかろうじて継がなくても良いかどうかの長さなのです。男物といわれるもの意外にも、色柄の着物で女性兼用できる反物で作ることも多いからです。その場合は袖継ぎしないと着れないですね。

反物は切った時点で価値が無いと言われるのは商品として売れなくなるからでは? でも自分の好みとセンスに任せて着るのであれば、着る方の新しい価値観で着るものだと私は思います。「その名は知らねど」さんの呉服屋さんは何か物を売らんかなの感じも多少します。

袖継ぎ、裄をするときに仕立てのうまさ、技術が良いと色柄合わせで気が付かないように仕立ててもらっていますから、私の場合はほとんど気にしないで済みます。打ち合わせをしていても、数度。思うような仕立て、継ぎ方、柄合わせではなかったこともあります、そのときは率直に丁重に、どのように欲しかったのか伝えて作り変えてもらいました。もちろん無料ですよ。コツは言い方次第ですけど(^^; 丁重にが・・

それなりの金額を払うのですから、お好みを通されたほうが後々楽しいです。八島さまの言われるとおり、自分の価値観で和洋服は着るのですから悔いの無い物を着たいですね。何処に着て出かけるかも自分の考え方で着物を選んでおります。今は着物じたいがおしゃれ着として観る方が多いですから。何処でも、チョットした処へも着て行っております。

親族の形見。中古品も直さないと着れない事が多いですが、喜んで引き受けてくれるお店。新品も取り扱い、洗い張りも扱うを見つけられると良いと思います。何かと便利ですから・・

では 失礼を申し上げました。

 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2005/09/05-19:08..No.[1686]
 
    お晩です。

裄二尺以上ですか。ご苦労されますでしょう。

私は、身長の割に、腕が短く、尺九寸五分ですので、大抵の
キングサイズで間に合いますが。

キングサイズでも、41cmないものも多いですから、大変でしょうね。

例えば、

こちら

こちら

こちら

が幅の広いものですが、裄二尺だと足りるかどうか。。。

いっそのこと、探して貰ってはいかがでしょう。
気に入ったものが見つかったら、ラッキーと思って。

私も、呉服屋さんにいろいろ相談してますが、はっきり言って、
泣いてます。ものが見つからないのです。
強気にそのようにいえる呉服屋さん、さぞ、良いものをお持ちなんでしょう。

以前、フリートークに書きましたが、伊勢型紙鮫小紋、幅41cm以上
なんてものが見つかったら、教えてください。
私も興味ありますから。

では、ごめんなさい。
 

>>> その名は知らねど  男  神奈川  -- 2005/09/05-20:54..No.[1687]
 
     皆様方、貴重なご意見を頂きましてありがとうございます。好きな色柄であるから袖継ぎを仕立てているのですが、自信がつきました。

 また、悪口になるのであまり言いたくありませんが、近くの呉服屋とは縁切りにして別の呉服屋を探します。湯通しをしたら色が変わってしまいましたと、青緑絣の大島紬が紺に替わってしまったり、絹裏を持って行ったら仕立て上がりが木綿裏に替わっていたり、洗い張りをお願いしたら「生地から糊が出てダメになったんで捨てました」などと言われ、でもちゃっかり代金だけはとられたんです。前々から胡散臭い呉服屋だと思っておりましたが、何だか変ですよね。珍品といわれ、盛んに進められた結城紬も、仕立てて二度ほど着たら袖が破れてしまいました。そこで苦情を言ったところ、「手織なので厚いところと薄いところがあり、その薄いところが偶々袖に行ったので、切れたんでしょう。切れることはよくあることです。残念でした!」といわれて、それでおしまいです。
 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2005/09/05-21:34..No.[1688]
 
    お晩です。

先の発言、取り消します。
そんな呉服屋さんでは、ろくなものは見つからないでしょう。
随分と辛抱なさいましたね。

呉服屋さん、仕立て屋さんに依るのでしょうが、私の買っている呉服屋さんは、
男ものは縫い代1寸5分は欲しいと言います。

どうしても、女性に比べ、力がかかるからと言います。
そうしたことも考慮しますと、やはり、尺一寸の幅は欲しいですね。

実際、私も、探してもらってますが、40cmは結構ありますが、
41cm強は難しいですよね。たぶん、そうしたこともご存知ないでしょうし、
とんでもないものを掴まされてしまいそうですね。

では、ごめんなさい。
 

>>> 中村屋ダン之助  男  神奈川 [URL]  -- 2005/09/05-22:09..No.[1689]
 
    その名は知らねどさん、こんばんは。
ここのところROMっていました中村屋ダン之助です。

その呉服屋さんは神奈川県内にあるのですか?一度行ってみたいですね。
さきほど「銭形平次」を見ていて、銭形平次が紗の羽織を着ているのにもびっくりしたのですが、袖を継いでいるのも驚きましたので書き込ませていただきました。まぁ民放の時代考証の貧弱さはともかく、日本古来の織物だと裄の問題を抱えられるユーザーさんは多いようです。
先日も大柄の方の綿着物を仕立てたのですが、結局着尺から反物を選んで頂かないで76cm幅の生地の中から選んで頂いて仕立てさせてもらいました。
 

>>> 千兵衛  男  神奈川 [URL]  -- 2005/09/06-19:15..No.[1692]
 
    こんばんわ、千兵衛と申します。

「その名は知らねど」さんが絹生地を持参して木綿生地に変化させたというその呉服屋さんは、魔法使いであるかインチキペテン師かの、どちらかなんでしょうね!
場所を教えていただきましたなら、私が日本刀を持参して、ひと暴れして参りましょうぞ! (^_-)/

実は私もステキな魔法使いを知ってますよ!

以前、妻が茶箱を整理しておりましたら、父の形見のキモノがゾロゾロ出てきた事がありました。泥染め大島紬のアンサンブルが二揃いと久留米絣のアンサンブルが一揃いです。

私は喜び勇んで着てみたのですが、裄も丈も短くてガッカリでした。
つんつるてんを我慢して、家の中だけで着てようかなあとも思ったのですが、和裁をしている友人(和裁士ではないのですが)に相談したところ、私が魔法をかけてあげると言うのです。

私は、丈は内揚げがあるからともかくとしても、裄は端切れもないのに延ばす事ができるのか不思議でしたが、二ヶ月後、彼女は見事に私の体ピッタリに全てのキモノを仕立て直してくれました。

魔法の種明かしは、羽織の衿の内布をすっかり切り取ってしまい別布で縫い直した上で衿を戻し、見た目、判らなくするという方法でした。
こうして、羽織、長着共にハギが入って(彼女は継ぎ接ぎする事を「ハギを入れる」という言い方をしてました)私の体ピッタリにしてくれたのです。

私は生前の父に死ぬ間際まで優しい言葉をかけた事が無く、没後十数年経ったその時でも、父に対して後ろめたく申し訳ない気持ちでおりましたから、父のキモノを着る事ができ、家の中で着ておりますと、わだかまりも消えたような気持ちになりまして、やっと心安らぐ事ができるようになりました。

考え方の違いで、ハギを入れるよりも、つんつるてんで着る事を選ばれる方もおられる事と思いますが、私の場合は、このハギの入った父のキモノが、今は一番の宝物になっております。(^_^)v

 

>>> その名は知らねど  男  神奈川  -- 2005/09/07-00:54..No.[1698]
 
     度重なるご教示をいただきましてありがとうございます。口八丁七変化の横浜呉服屋とは、サヨナラすることにしました。
 袖継ぎをして作る着物は、ほとんどが数年前に亡くなった父の残した反物や着物なんです。厳しいけれど優しいところのある父でしたが、亡くなってみて初めて父と心が通ったような気がして、なおさらこれらの着物達がいとおしく感じられるものですから。
 でも、この呉服屋は、屑布としか思ってなかったようでした。
 

>>> お祭り好きの電気や  男  神奈川  -- 2005/09/09-01:18..No.[1721]
 
     今晩は、お祭り好きの電気屋です。

 久々に覗いてみたら、ひどい話ですな。マリックもびっくりですね。
(逆に程度が良くなるならホントに「リフォームマジック」ですが・・・)

 思い入れのある着物を粗末にされてさぞ悔しかったでしょう。ご愁傷
様です。 場合によっては「小額訴訟」という法的手段もとれそう
ですが、お金の問題じゃないですよね。

 御直しやリフォームの方法は色々あります。先に皆さんが述べられて
いるとおりです。 接ぎや打ち揚げなどの縫い線も上手い仕立て屋がや
るとお召しのような柄のないものでも遠目には全くといっていいほど
分からない事もあります。
 先日、和太鼓の出演でとあるイベント会場の楽屋に待機したところ、
ある演歌歌手の絽の着物が下げてありました。
「へえーっこの着物打ち揚げがないな。専用仕立てなんだな。」
と思ったらよく見るとちゃんと打ち上げがありました。
それも、(失礼ながら)まじまじと見て、ライトに透けて始めて分
かるという精巧さでした。感心しましたね。
(物も良かったけどね。)

 着物専門のリサイクルショップに相談されると、仕事仲間の
リンクでいい仕立て屋さんとめぐり合えるかもしれません。
近くにあれば、相談してみてください。

 それでは、また。

 

>>> その名は知らねど  男  神奈川  -- 2005/09/09-13:31..No.[1723]
 
     ご教示ありがとうございます。仕立てについては、手縫いで1着3万3千円ほどかかっておりました。何方か東京、神奈川方面で安くて良い仕立て屋さんは無いものでしょうか?この度、皆様の貴重なご意見をいただき、益々懲りましたので、呉服屋を通しての仕立て屋はとかく気重で難儀です!
 

>>> 赤とんぼ  女  その他  -- 2005/09/24-01:27..No.[1785]
 
    はじめまして、赤とんぼと申します。

袖継をしないで仕立てたいと、体格が立派な義弟の着物を探していて
みつけましたのでキングサイズの反物をお探しになる時のご参考にと
思いお知らせしますね。
こちら
「与謝野紬 広幅尺1寸」とありまして巾が一尺一寸一分
(42,1センチ)の白生地です。ご自分のお好みに染められます。

それからこちら
こちら
男物きもののお誂えのページが有ります。
私はこちらでお世話になりましたがメールや電話の対応も親切で良かったです。

両方とも白生地の問屋さんです。

お仕立ては詳しくないので判りませんが、和裁はひっくり返したり
裏返したり、継をしたり、いろいろと面白くまるで千兵衛様が仰る
ように本当に素敵な魔法の様です。
祖母の着物も縫い直したりお手入れしたり、愛用しています。

ネットで頼める仕立て屋さんのリンク集です。
こちら
東京 神奈川方面も載っていますので、お問い合わせになるのも
良いかもしれません。
私は良い方に巡り会って新品はもちろん、部分直しや、形見の縫い
直しなど、何から何までお願いしてしまっていますが、満足しています。
その名は知らねど様も良い和裁士さんに巡り会えますように。

それでは失礼いたします。