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 ■--友人の披露宴に付け下げを着ることについて
 >>>ゆみ  女  大阪  -- 2005/09/06-16:26..No.[1691]
    こんにちは、
26才既婚、女性で、10月に友人の結婚式、披露宴に出席します。

和装で出席したいのですが、手持ちの着物は
黒いちりめんの地に小さな花などが刺繍した付け下げで、
ひとつ紋(刺繍)が入っています。
帯を華やかなものにすればふさわしくなると思っていますが、
ホームページなどを見ると「付け下げ」は略礼装とあります。
会場が格式の高いホテルで、新郎の親戚が呉服屋さんということで
悩んでいます。
アドバイスをお願いします。

また、花嫁の衣装は洋装のみです。





>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/09/06-23:05..No.[1694]
 
    付け下げは訪問着よりも下で、小紋よりは上に位置する着物です。
実物を見ていないので、判断ができないのですが、付け下げには、小紋に近いものから、訪問着と遜色のない、仕立上がりが絵羽柄状のものまであります。
訪問着に近いものでしたら、訪問着並の扱いで着ることができます。
私自身の結婚式の後の、夫の親族のお披露目の席(といっても、実態は、結婚式場を使った披露宴状態)で、自前の付け下げを着ました。
といっても、仕立てると絵羽柄になるもので、訪問着と遜色ないからです。着付けさんが袋帯を華麗に結び揚げてくれたのも利いていました。

今回、新郎のご親族が呉服屋さんであるということは、格をきちんと合わせた着物を着て来られる方が少なからずいると見ても良いかと。
また、着てこられなくても、その道の方々ですから、着物を見れば、口には出さずとも、「あの着物は・・・」と値踏みするでしょう。

お母さまの着物で訪問着はありませんか?もし、可能であれば、そういったものを親から借りて来るのも一つの手です。

これは、格にこだわり過ぎる考え方ですが、相手の方がどう思われるかは、大事な指標ですので、披露宴というきちんとしたお席となると、やはり、洋装でもそれなりの格の服を着るものです。そう考えますと、和装でも、それなりのものをお召しになるのが良いのではと思う次第です。
家族や友人と食事に行く、観劇に行くという場合は、格に合わせるのもよし、自分の個性を出すのもよしなんですが、冠婚葬祭は、格優先かと。
お着物の様子も、新郎新婦の意向も見えないので、「駄目」と言い切るわけではありませんが。「良い」といえる程の情報もありませんので。

参考にして下さい。
 

>>> 充分だと思います。  女  東京  -- 2005/09/06-23:27..No.[1695]
 
    はじめまして、40代の着物好きです。
ポリエステルなどのドレスの出席者が多い現代において
和装で出席するだけで寿ぎの雰囲気が出ると思います。
その上、刺繍紋付の附下に袋帯でしたら充分ではないでしょうか?
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/09/07-04:51..No.[1700]
 
     初めまして、朝路と申します。

 皆さんお書きになっておられるで、毎度のことながら余談を申し上げます。

 まず ゆみ さんがお書きになっておられる内容の着付けで、凡そはよろしいのではないでしょうか。着物だけではなく帯や帯揚げの取り合わせ、帯締めの結び方一つで、いくらでも華やかにすることは可能だと存じますので、まずは取り合わせて御覧になってはいかがでしょう?

 以前、他の投稿で私なりの着物を選ぶ基準を申し上げたことがありました。その折に、地味な訪問着より、派手な付け下げを格上の扱いに示しました所、『付け下げは訪問着より格下では?』との御指摘を賜りました。

 諸説ありますが、本来「付け下げ」とは、肩山・袖山を軸に上下に模様を染める技法を言う言葉です。型染めや小紋に主に用いる技法ですが、肩山・袖山を軸にして模様を置くのは訪問着も同じですね。
 優妃讃良 さんが『付け下げには、小紋に近いものから、訪問着と遜色のない、仕立上がりが絵羽柄状のものまであります』とお書きのように、厳密には訪問着と付け下げの区別が曖昧です。物の無い時代には、手間のかかる絵羽模様の代用として、『付け下げ訪問着』という物が出回りました。
これは模様合わせの手間を省いて、訪問着と同じ配置で模様を置いて染めた物です。模様を合わせませんので縫い目にまたがらないよう、小さな柄にします。
 呉服屋に聞いてみましたところ、訪問着と付け下げの違いは、
1.柄の大きさ
2.絵羽=一枚の絵になっているか、続き柄になっているかどうか

の2点でおおよその区別をしているそうです。はっきり言えば、手間がかかる=高価な物を訪問着としているようです。訪問着が格上で、付け下げや小紋が格下などと言い出したのは、高度成長期以降です。実はなんの根拠も無いことなのですよ。言い出しては切がありませんが、本来は総柄(着物全体に柄が入っている物。織物で柄が入っている物ではありません)か、無地かの違いしかなかった物です。

 本題に戻って、私見を申し上げますと、 ゆうさんの御心持ちが重要なことですね。『これでは失礼ではないか?』という不安からの御質問だと存じます。しかし、『失礼では・・・』で突き詰めていきますと、極端ですが最後には『留袖でなければ』というところまで行ってしまうでしょう。これでは本末転倒ですね。
 御祝いの御心持ちを第一となされるのであれば、ゆうさんがお書きになっておられる内容で充分かと存じます。
 最初に申しましたように、取り合わせて御覧になってみてはいかがでしょうか?

 長文お許しください。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉  -- 2005/09/07-09:59..No.[1705]
 
    付け下げと訪問着の違いについてです。
朝路さまおっしゃる付け下げは「柄が続き柄でない」や「柄が比較的小さい」とのことですが、付け下げには訪問着と遜色のない大きな続き柄になるように描かれているものもあります。これは仕立てたら、訪問着との区別は呉服屋ですら、難しいそうです。
もうひとつ区別点に「肩に柄があり、襟、肩、袖と柄がつながるもの」があるのですが、これも、私の手持ちの付け下げでは実現されているのです。

ある呉服屋さんの弁では「仮仕立てで売るのが訪問着。反物で売るのが付け下げ」とのこと。また「仕立て上がった状態で仮仕立てで描いた訪問着と区別のつかない付け下げは訪問着と同格と見てよい」とのことでした。

「洋装ならポリのワンピースが多い」ですが、これも、普段の外出に着るワンピースではなく、フォーマル・ウェアを着ているのが普通です。
男性も会社に行く背広ではなく、フォーマル用の背広を着ます。値段の高低ではなく、一流品でもビジネスウェアはビジネスウェア、量販店の一万円の吊るしでも、フォーマルスーツはフォーマル・スーツです。
着物は浴衣から留袖まで形は全く同じ上に、どちらに属するのか判らない生地や柄もありますが、同様で、1万円の化繊の訪問着でも式服ですが、100円の正絹の小紋は式服にななりません。ですから「着物なら、何でも寿ぎの気持ちを表せる」というのは、ちょっと違うと思います。

私の経験では、私の結婚式の際、叔母の一人が「留袖を用意できないので、出席できない」と言ってきました。当時、その家には新しく留袖を買う余裕がなく、借りようにも親族がほとんど出席するので無理だったので。
この相談を受けたときに「留袖でなくても構わない。」と言い、叔母は洋装のフォーマル・ウェアで出席しました。
このように、ご新婦の方に、一言相談しておくと、割と通りが良いと思います。

お式の会場、出席される方々、自分の立場、主催の趣旨によって、留袖や訪問着、振袖クラスにこだわるか、若干軽い衣類でも許されるかは違ってきます。
今回は、「格式の高い式場、呉服屋関係者が主席する」とのことなので、私個人としては、「きちんとした式服が望ましい」のではと思う次第です。

「いいのでは」「良いとは言い難い」と色々な意見があるのが、今の時代だと思います。
 

>>> 秋人  男  大阪  -- 2005/09/08-03:07..No.[1713]
 
    ゆみ様 こんにちわ
結婚式に付け下げでのご出席のご予定ですね。素敵だと思います。
色々の先に述べておられますが、付け下げもフォーマルな服装です。
男性とは少しその感覚がちがうかもしれませんが、花嫁様を引き立てる服装であれば宜しいかと第一に思います。帯の結び方小物でもお祝いのお気持ちも伝えられると思います。

呉服屋さんさえも昔と違って色々の意見をお持ちですし、現代的な事を詳しく言えない呉服屋さんもおられます。紋付袴の男性に、黒留袖が同じ感覚ですけど、訪問着や付け下げと言われる模様が雰囲気あるものならかまわないと思います。細かく見て、後ろ指刺すような方とは普段はお付き合いがないと思います。一般的にも主賓に対してへりくだる気持ちを表すことが、格付けの起こりです。また置かれた身分を表す意味もあります。その身分を越えて贅を尽くすことも格が違うと言われた時代もありますね。昔は紬は残り糸で作る庶民の着物でしたから格が低いといわれますけど。。その専用に生糸で手法だけが紬で100万越す着物が出来る時代です。それを買うことが出来る方は少数の格のある方とも・・『あの人は格が違う!』と・・言える事ははそのような方はあまり細かく格を持ち出さないですし、へりくだりの気持ちが、心と生活に余裕がありますね。 本題と逸れてご免なさい。

さて結婚式では花嫁花婿と同格にするよりは素敵だと思います。一般的にも格に細かく拘るほど着物を沢山持っていないのが現状ですから。。朝路さまの言われるように、御召になられては如何ですか。

近年は一目でわかる普段の外出着とフォーマルな服装とに分かれますから。。。和装でも大きく分けて2通りと相手のかたへの思いやりとへりくだる気持ちが一番大切だと思います。少しの個性とおしゃれも加味されればもっと素敵ですね。これから着物を始めて着ようとか、以前から持っていた、貰った着物を着ようとしても、格付けなどで深く悩んで着なくなるよりは良いと思います。先にも言いましたけど大きく分けた2通りの考え方でどんどん着物を御召になられては如何でしょうか? 

平服の洋装和装である国内外の国王方、ほかVIPにも謁見を賜った経験で申し上げました。ご参考なれば嬉しいです。では。。

 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2005/09/08-21:18..No.[1717]
 
    お晩です。

もう出尽くしているのですが、一言。

たぶん、着てしまって大丈夫だろうと思います。
が、優妃讃良さまが仰ってますが、呉服屋さんは、職業柄、値踏みは
されると思います。その辺りは、開き直って、私には似合ってるでしょ!
と堂々としてください。

優妃讃良さまの仰ること、とてもよくわかり、また、そうそうと相槌を
打つ部分も多々あります。何となくの経験なのですが、どうも、
関東ではその傾向が強いように感じます。
ですから、大阪とのことですので、より大丈夫では?とも思っています。
関西でも、京都は違うかもしれませんが、東京周辺、関東の方が
優妃讃良さまの仰る煩型が多いように感じます。

呉服屋さんも様々です。極端に言えば、呉服屋さんでも、披露宴にきものを
着てこないこともあります。特に男の場合。
そして、着てくれてありがたいなと思う呉服屋さんもいれば、礼装を中心に商う呉服屋さんなら、○○なら良いのにと思うこともありますでしょう。
ですが、それらを気にし過ぎても仕方ない思いますし、実際、私も気にし過ぎないように努めています。

では、ごめんなさい。
 

>>> 通りすがり  女  東京  -- 2005/09/08-21:54..No.[1719]
 
    はじめまして。これまで出てこなかったポイントを一つだけ。

小柄の刺繍の付け下げということで、付け下げでは…というご意見も出ているのではないかと拝察いたしますが、ゆみさんは縫い紋が付いているともお書きになっていらっしゃいます。

付け下げでも、紋付きならフォーマル用と考えてよいのではないでしょうか。家紋ではなく洒落紋だとしても、祝儀にふさわしい帯と小物でご友人として出席されるのならよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 

>>> ゆみ  女  大阪  -- 2005/09/09-02:08..No.[1722]
 
    皆様 さまざまな意見をありがとうございました。
ひとつの質問からたくさんの返事を頂き、着物にまつわる話も聞くことができとても嬉しいです。
10月までもう少し、参考にさせていただきます。

ちなみに銀糸の帯、ピンクの帯締めなどどうでしょうか?
地味ですかね(~o~)?
 

>>> 秋人  男  大阪  -- 2005/09/10-20:23..No.[1724]
 
    こんにちわ

実際のお着物と帯の色のバランスがよければ宜しいかと思います。
お着物に使われております同じ色と同じ色、もしくは同系色や色のトーンが帯や帯締め、帯あげに入っていると、バランスがよく成るのは洋装の色あわせと幾分似ているかもしれませんね。私はお祝いでは華やかさが出ても華美に成らないように心がけております。やはり個人の感覚に尽きると思います。お楽しみ下されれば嬉しく楽しい思い出が出来ますね。。。では

帯の結び方に工夫したり帯びとめ、根付けなどの小物にお祝いのお気持ちも表現できますね。個人的には帯に下げる小物で楽しむ事も在りますよ。
 

>>> ゆみ  女  大阪  -- 2005/09/29-03:25..No.[1804]
 
    秋人さんレス遅くなり申し訳ありません。
なるほど、根付や小物でお祝いの気持ちを表すとは思いつきませんでした。今回初めて振袖以外の着物を着ます。着物について分からないことだらけでいろいろ調べるうちに大変勉強になります。
これからちょっとしたお出かけなどにも着物を着られたら、と思っています。