■--9月の着物 >>>k 男 東京 -- 2005/09/07-19:24..No.[1708] |
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今週末に、伝統芸能の観劇に行きます。会場はクラッシックコンサートをやるようなホールです。 当初は9月なので単の羽織と単の長着を考えてたのですが、なにぶん猛暑と変わらぬ暑さです。天気予報は今週末まで30度以上です。 縮みを着ていても駅に向かうだけで、汗ダラダラです。 羽織は単にするにしても、着物と襦袢を絽にしようかと考えてるのですが、みっともないですか? 昨日、街中で単の着物の女性を見てますが女性は羽織は着てませんし、羽織なしで着流しもみっともないですし悩んでいます。 |
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>>> えいち 男 東京 -- 2005/09/07-21:01..No.[1709] | |||
さて、衣替えに関しては今までも色々な意見交換が過去レスにあるのですが、やはりポイントはソレにこだわるかそうでないか...でしょう。 自分はどなんに寒くても暑くても6月に袷を着るとか9月に夏物を着るとかは嫌です。また今回のkさんの出向く場所が伝統芸能の観劇ともなると、客席には、その手の「うるさ方連」の目が多数あるような気がしますし...みっともないか?と気になるのであれば、やはり少々暑くても着物は単衣にした方が良いと思います。 さて、そんな夏冬問わず、汗っかきな自分も、温度と重ね着には悩まされます。着る本人もですが、端から見るといくら夏物です着物は暑苦しい印象になりがちなので、色々工夫してます。 着る側では〜〜自分は単衣羽織は持っていないのですが、自分も着流しは嫌なのでこの季節残暑が厳しくても羽織は着ます。移動中がしんどいですが電車やホーム、地下街等できるだけクーラーの効いた場所を探しつつを、また汗だくになっても首から上特に額には絶対汗をかかないように鍛え(?)ます!コレは噺家さんからのお話の受け売りです...^^; そしてこれは母からの受け売りですが...^^; 6月や9月の単衣の時期は、小物や下着関係は夏物にして春から夏へ、夏から秋への自分の季節の変わり目を感じさせると聞き、なるほど〜と共感し、自分の場合この時期は単衣の長着に絽や紗の羽織に羽織紐はレースの夏物や、それ以外でも色目が合って涼しげな房なしの物や細めの物を使います、襦袢はウソ付派なんで見頃が晒で袖と半襟が絽です。 ちなみにう母の場合は帯も塩瀬等の夏物で帯締めも夏物か、季節を問わず締められる献上や三分紐に帯留めにしてます。 そんな感じで一ご意見まで〜 | |||
>>> 優妃讃良 女 埼玉 [URL] -- 2005/09/07-22:18..No.[1710] | |||
9月は月単位でなく、週単位で着るものが冬に向かっていきます。 9日迄は絽や紗紬はOKです。 15日までは、夏大嶋や夏結城といった透けない夏物単 後半は縮緬やお召しの単になります。 羽織は紗や絽を使います。 9月のいつごろのお出かけですか?9月も後半なら、単に紗紬の羽織辺りですと、そんなに暑くはないです。 | |||
>>> k 男 東京 -- 2005/09/07-23:38..No.[1711] | |||
えいち様> 優妃讃良様> ありがとうございます。参考になりました。 優妃讃良様には二度目のアドバイスで(夏の袴の件では喜んでもらえました。)毎回助けていただいて感謝しております。 時期は今週末なので絽の長着と紗単の羽織で行こうと思います。 これでも、私は汗だくになってしまいますが仕方ないでしょうね。 えいち様のおっしゃるとおり汗をかかないように見えれば良いのですがいかんせん、顔どころか全身汗を流してしまいがちなのは簡単にはどうにもならないので、せめて色味が秋のニュアンスを出しながらも暑苦しくない感じでまとめてみようと思います。 | |||
>>> ユッキー 男 その他 -- 2005/09/08-14:56..No.[1716] | |||
衣替えの習慣は旧暦を基にしていますので、今は8月。単衣では暑いのは当たり前です。 そうお考えになって、絽のお着物でも構わないのではないでしょうか? | |||
>>> k 男 東京 -- 2005/09/11-11:32..No.[1726] | |||
>ユッキーさま 衣替えの単衣6,9月、絽8,9月と聞いていたのですが、これは新暦ではなくて旧暦でだったのですか? 勉強になりました。ありがとうございまし。 皆様のアドバイスを参考に絽で行って参りました。 この暑さで、洋服でも秋物ファッションでまとめてる人も目立たなかったので丁度良かったと思います。 お答えくださった皆様、ありがとうございます。 | |||
>>> ユッキー 男 その他 -- 2005/09/11-17:57..No.[1728] | |||
衣替えとはそもそも平安時代から始った習慣で、当時は貴族の間で中国の風習に倣って4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣(こうい)」と呼んでいました。江戸時代ごろからは、衣替えは6月1日と10月1日に行うようになり、太陽暦採用後は、官庁・企業・学校が旧暦の日附をそのまま新暦に移行して6月1日と10月1日に行うようになったのです。したがって、旧暦で思考されたものを新暦で日付はそのままに受け次げられましたので、季節が早すぎるのは当たり前という訳です。 絽の季節は8月一杯と言われますが、今年の旧暦の9月1日は新暦ですと10月3日になります。かといって10月3日まで絽ではやはりおかしいので、新暦9月中旬あたりまでは気候によっては絽でも構わないといった解釈でよろしいかと思います。 | |||
>>> 優妃讃良 女 埼玉 -- 2005/09/12-12:49..No.[1735] | |||
暑い日が続きますね。Kさま、絽のお着物で楽しまれたとのこと。 良かったですね。 4月1日は「わたぬき」とも読み、衣類を綿入れから綿入れでない袷に変えました。 幸田文著の「きもの」という本では、「5月1日から袷。前日までの綿入れなぞ着ているとみっとも恥ずかしい」旨がかかれています。 時期は大正期のようですが、月の巡りからすると新暦のようです。 この本の中で「5月1日から袷」が旧暦の4月1日を指すと思われます。 この中でも「6月からは薄物、子供は白地の浴衣」とあるので、この時期から新暦でも6月1日だったようです。 ちなみに、室町時代にかかれた装束の更衣では、(以後、旧暦表示)4月から生絹(すずし)を使い、「一重かさね」と呼ぶ薄物になるのは、意外にも6月からでした。 7月7日の七夕以降は秋の色目になり、そして、8月15日からは秋の装いで、また生絹の5つ重ねに戻ります。新暦が一ヶ月ずれとすると、新暦の9月15日。現在でも、この日前後から急速に涼しくなるので、妥当な変わり方です。そして、9月9日からは、綿入れ、今でいう冬服の季節になります。 男性の装束もこれに近く、旧暦4月から夏の装束になり、9月9日までです。この間細かく、下の衣が薄物になるのは女性に同じです。 今の習慣はこの公家系ではなく武家系の習慣で多少変わり目が異なります。 更に、公家の習慣だと、初夏と初秋は「暑かったら、夏物を着てよい」という期間があるのですが、武家にはないんですよね。 予備知識でした。 | |||