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 ■--洗い張りは頻繁に行って良いのか?
 >>>こまきち  男  兵庫  -- 2005/10/10-14:27..No.[1839]
    最近、大阪の日本橋近辺で正絹のお召しや紬の着物を安く仕入れてほくほくになっているのですが、ちょっと気になっている事があります。
それは、着物が「おじいちゃんの匂い」がするのです。恐らくは長い間箪笥の奥底や店の在庫として眠ってたので「おじいちゃんの匂い」がするのかと思うのですが、閑話休題。
 今度一度洗い張りに出そうかと思っていますが、洗い張りは頻繁にやってしまって良いものなのでしょうか?もちろん着物を汚さない事に越したことはないのですが、あまりしょっちゅう洗い張りに出すとせっかくのお召しや紬の風合いが損なわれるような気がするのですが・・・。




>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/10/10-15:03..No.[1840]
 
    昔は普段着は、季節の終わりに洗い張りに出して、次の季節までに仕立たのだそうです。
ですから、年に1度程度であれば、問題のないことだと思います。
で、洗い張りをすれば、しただけ、風合いは変っていきます。
結城紬や大嶋などは、何回か洗い張りして、しんなりしてきたものの方が好きという方もかつてはいらしたようです。
最近でしたら、少しの汚れなら、ほどかない「丸洗い」でもよろしいかと。洗い張りしますと、「仕立」が入りますので、自力でできない場合は、ちょっとお値段がはります。
一枚の着たきりなら季節の終わりに出す、何枚かの着まわしなら、シミをつけないなら、年に1枚位づつだして、順ぐりっていうとこで良いのではないかと。

私の場合は、洗い張りをしたのは、大学祭の売り子役として着物を着てたら、雨天でかなり濡らしてしまったという銘仙位です。
丸洗いは、夏の一枚こっきりの正絹絽の袴。
染み抜きは都度。不意の雨の雨シミとか、食べこぼし、赤ちゃんの相手してよだれとか。

で、買った値段が安くても、絹は絹です。滅多に洗わないで済むような着方をするのがベストです。
普段着に大嶋を着る、というのは、裕福な家の話で、普通は木綿とかウール地の着物を着ていました。
私も正月に家でも「もっと着物着てる」と言うと、晴れ着は脱がされて、ウールの着物を与えられました。「子供の頃はそんなことなかったのに?」と思ったら、子供の時の晴れ着は化繊でした。雨上がりに遊びに出て、裾に泥はねあげても、もみ洗いで済みました。
汚れないように家では木綿やウールを着るとか、上っ張りを着るとか、食事時や作業時には前掛けをするなど、無理なく対応できることからやってみて下さい。
 

>>> こまきち  男  大阪  -- 2005/10/10-15:53..No.[1841]
 
    優妃讃良様

早速のご返事有難く存じます。
私の所有しておりますお召しと十日町紬は先述いたしましたように日本橋で入手した古着です。
セカンドハンズということもあり、一度洗い張りに出してリフレッシュさせようと思い立ったのですが、もともと一から仕立てたわけではなく
生地自体がすでに傷んでいるのでは・・・?と思い投稿させていただいたのですがなるほど。基本的には一年に一回洗い張りに出しても問題ないのですね。一度洗い屋さんに相談してみます。洗い張りが仕上がった折には感想などをご報告したいと思います。
余談ですが、先程質問を投稿したさいに発信地が兵庫となっておりましたが、実際には大阪在住です。クリックした際に間違えてしまいました。訂正させていただきます。また、洗い張りの経験談をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひお聞かせいただきたく存じます。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/10/10-19:34..No.[1842]
 
    なるほど、
古着のケースは、ちょっと特殊です。
というのは、それまでに、何年着ていて、どれくらい洗い張りがされたかがわからないからです。
先ほど申し上げましたように、洗い張りする度に生地は柔らかく、薄くなっていきます。どこかで限度がきます。
結城はかなりの回数が効くようですが、大嶋はそれに比べると少ないようです。
ですから、洗い屋さんに相談するのが良いと思います。
その際に、あと何回くらい、洗い張りができるかも教えて貰いましょう。