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 ■--夏でも男性の着物は羽織が必要か
 >>>ひょうたん小僧  男  東京  -- 2005/07/17-01:04..No.[1444]
    以前、「美しいキモノ」という雑誌に、羽織を着ない所謂「着流し」は大人の外出には向きませんと記してありました。そう言われてみたら先日電車の中で着流しの男性を見かけましたが、なんとなく奇妙というかみすぼらしいというか、僕が見たところ、すごくマイナーな印象でした。母の教えもあり、浴衣に素足で電車に乗るような非常識なことはしないつもりですが、足袋をつけた麻程度の和服であれば外出も許されると思います。その場合はやはり羽織は必要なのでしょうかね。
 
 また紬地なんかは、洋服に例えればジーンズだなどという人がありますが、着る側に立って考えると、紬でも洋服のスーツ以上に気を遣ってだらしなくならないように常に心がけます。きちっと羽織を着用して。

 どんな簡単な和服でも、口出しババアのようなうるさい決まりごとに縛られて、いつも洋服ほどの「気楽さ」など無いよう思うんですが、今のこの国では特に気を遣って着なければならないような特異な衣装なんですかね、和服って!(昔の写真なんか見ると襟周りなどゆったりと、無地に絣の羽織など併せたりしてもっと自由に着ています)こんなことばかり考えていると、好きな着物も着るのがとても億劫です!




>>> かもめのたまこのダンナ  男  神奈川 [URL]  -- 2005/07/17-02:26..No.[1445]
 
    ひょうたん小僧さん、はじめまして。

>羽織を着ない所謂「着流し」は・・・
いやはや大そうな言われようですね。私は改まった場所で無い限り「着流し」ですけどね、特に夏は。
結局、和服をどう捉えているかによる見解の違いだと思います。
和服を「衣装」として捉えるならば、様々なルールが存在します。江戸期に例えるならば「御武家さん」仕様ですね。当然ながら和服が主流の時期の、わずか数パーセントの人口を占める一部の方の着方をさします。
一方、和服を「生活着」として捉えるならば”特に外れた事(長着の上にジャケットを羽織るとかの類)”をしなければ、もっと自由かつ気楽に着て良いのだと思います。

私などは銭湯に行く時(たまに広い風呂に入りたいじゃないですか)は、パンツの上にバサッと木綿の長着を着て兵児帯に駒下駄です。また、会合などであっても親しい方同士であれば「着流し」です。ただ目上の方がいらっしゃる場合は、挨拶の言葉のあとに「本日は着流しで失礼致します。」と添えるようにしています。

あと、着物を着る環境による違いもあろうかと思われます。
東京の下町などでは、夏は浴衣に素足に下駄・雪駄の方が普通に歩いてらっしゃいますし、当然電車に乗っています。それを奇妙と感じたことは一度もありません。

たとえ安価なウールのアンサンブルであっても一般の方は正装と受けてしまいますし、高級着物軍団の先輩方からみれば紬は普段着の格とされてしまいます。変なルールに縛られて和服を着なくなってしまう事は、自分自身の問題かと思われてなりません。

以上はあくまでも、私自身の意見です。
大変差し出がましい事を申し上げました事、お許し下さいませ。



 

>>> 八島  男  宮崎  -- 2005/07/17-08:14..No.[1446]
 
    ひょうたん小僧さん 失礼いたします。

投稿を読ませていただきまして、私の個人的な意見を率直に言わせて
いただきますと。
「夏でも男性の着物は羽織が必要か」と言われれば、
「それは、人それぞれ。自分の好きなようにされれば良いと思います」
が、私の答えになります。

俗に「着物の決まり事」「着物の常識」と呼ばれるもので、絶対正しいと
言うものはほぼ存在しておらず。
強いて絶対に正しい着物の決まり事といえば「礼装」の服装コードぐらい
だと思います。 いや「礼装」の服装コードでさえ、TPOの方が優先さ
れるものだと思います。

ですので、ご自分の着物のスタイルで「気楽さ」を大事にされたいなら、
ひょうたん小僧さんが「気楽だな〜」っと思うような着方をされれば宜し
いと思います。
ただ、ご自分が選んだスタイルが、他の方に批判され、それが億劫だとい
うのでしたら。 それは、また考えられて「人に注意されない、世に言う
『正しい着物』」のスタイルを追求されるのも良いでしょうし。
「着物は気楽に着たい」と言うのであれば、そのスタイルを通されれば良い
と思います。
ただ、
着物を着るという行為は少数派ですから、どうしても人の目をひきます。
自分はイヤでも、なにか言ってくる人は少なからずいます。

私は自分の理念を通すことを選んだ人間ですので、余計なことを言うよう
な人は、「なにが正しい」「これが正しい」と言うものは「それが正しい」
と思っている人だけに意味があるもので、「自分は正しい」と思って、場を
わきまえずに人の格好に口を出してくるような人は、私は嫌いなので、手を
出してくれば噛みつきます。

しかし不思議なもので、こちらが身構えていると、相手にわかるのか
今の今まで、世に言う「お直しおばちゃん」(口だけでなく、手も出してくる)に遭遇したことがありません。
手を出してくれば噛みつこうと待っているのに残念です。




 

>>> ぶりぶりぎっちょう  女  神奈川  -- 2005/07/17-10:26..No.[1447]
 
    ひょうたん小僧様、はじめまして。 着流しの件、参加させて下さい。

きもの姿の男性には、もっぱら、お茶の湯でお会いします。 社中のお茶会であれば、袴を付けていらっしゃいます。
一方、先生の参加されない茶友同士のお気楽なお茶会では、大体着流しですし、その際、本日は着流しで失礼の旨のことわりがあります。
ということで、茶の湯のように礼儀作法が厳格と思われているものでも、シチュエーション次第では、着流しもありますので、着流しがOKかどうかは、まさしくTPOではないでしょうか。

また、以前、お直しオバサンに、アッと言う間もなく、お端折を触られたことがありますが、その遭遇以来、出かける前に、玄関の鏡の前でチェックする習慣ができました。 災い転じて福、でしょうか。

かもものたまごのダンナ様や、八島様のおっしゃるとおり、所詮、人は人ですので、雑誌に書いてあることや人の言うこともさることながら、ご自身の思うように、きものを楽しんで下さいませ。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/07/17-11:30..No.[1448]
 
    こんにちわ
きっと、お母様は良いおうちの出なのですよ。
「デパートには洋装ならネクタイ背広で行くものよ」といったような。
洋服だって、上着なしで出かけるなんて、非常識と思っていらっしゃるかも。
羽織は、洋服のジャケットや背広の上着と思っていただければ、おのずと、着ていく必要のある行き先がわかろうかと存じます。

「昔は着付けもゆるゆるで」ですが、私は、緩い方ですが、とんとお直しオバサンに出会ったことがありません。「崩れてる」のでなく「緩い」方ですが、文句言ってくるのは、意外にも若い人の方。グラビア写真や着付け教室の言葉を信じている人がいるんです。
着物は普段着用に関しては、もとずっと自由です。

 

>>> ひょうたん小僧  男  東京  -- 2005/07/17-13:49..No.[1450]
 
     ご回答をいただきました諸先輩方、貴重なご意見ありがとうございました。さすが皆さん方はキモノに対してのポリシーを持っていらっしゃり、着用方法ですぐに迷う私などとは比にならないほどのご経験を積まれておられることだろうと拝察いたしました。

 今はもうおりませんが、我が母は北陸金沢の出身で、とかくキモノ好きでした。普段の生活も然る事ながら、和洋問わず身なりについても少々やかましいほうだったんです。 例の浴衣でも、「如何しても着たいのなら人様の面前、ましてや電車等に乗るのなら足袋をお履きなさい。でも、浴衣に足袋は野暮ですから、薄綿のカルサン袴を仕立ててあげましょう。羽織が着れない外出なら、袴姿で!それなら人様も勘弁してくださいます。」なんてことを言いまして細身の袴を作ってくれたことがあります。結局箪笥の肥しとなっておりますが、この夏、麻のちぢみにこの袴をつけて、羽織なし外出を試みようと思っております。
 
 そして、これからは自分流にキモノを楽しんで行く心構えのようなものもできました。ご教示改めて感謝申します。皆様ありがとうございました。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/07/17-18:06..No.[1451]
 
    ステキなお母様ですね。
袴は着物が着崩れにくく、また、裾さばきの注意も要りません。
そして、意外にも、「袴姿の方が夏は涼しい」んですよ。
半襦袢に下はステテコで着ると、着流しでいるよりも快適です。

カルサン袴は、礼装には向きませんが、普段着には、身軽でとても便利です。使える着物も、紋付を除けば、麻、木綿からウール、紬、絹となんでもござれです。
どんどん着物で出歩いてください。
 

>>> ひょうたん小僧  男  東京  -- 2005/07/17-19:18..No.[1454]
 
     優妃讃良さん、重ねてのご教示ありがとうございます。早速実践させていただきます。お陰様でこれからの自分流キモノライフを大いに楽しむ自信がもてました。