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 ■--腰揚げの無い着物について
 >>>慶樹  男  京都  -- 2005/07/19-06:16..No.[1482]
    いつもお世話になっております。

父の形見の着物が数枚あるのですが、いずれも裄はもちろん
身丈が足らず、そのままでの着用は不可能です。
単の夏大島などを調べてみると、腰揚げを全部出せばぴったりの身丈になるのですが、
やはり腰揚げがない着物は奇異でしょうか?
私の寸法で誂えた着物の多くは、着付けてしまえば腰揚げのラインは帯で隠れて見えないので、
あってもなくてもわからないような気がしておりますが、
一方では腰揚げのない着物は寝間着仕立てとして
あまり体裁の良いものではないとも言われるそうなので気になっております。

いずれも父との思い出がある着物なので、大切にしたいと思っているのですが。




>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/07/19-09:49..No.[1484]
 
    ほんの形ばかりでもつまんでおけば「ある」ことになります。
ほんの5mmから1cm程度を揚げにとれば良いだけです。

 

>>> かもめのたまこのダンナ  男  神奈川 [URL]  -- 2005/07/19-15:19..No.[1488]
 
    慶樹さん、こんにちは。
お父様の形見の着物を着るようにしたいとは、素晴らしい事だと思います。
ニョーボに聞いたところ、機能的には全く問題ないそうです。ただ、腰揚げを解いたところが色焼け(正確には色焼けしていない場所)している場合が多いので、帯で隠せるならば良いのではないでしょうか。

裄の方も、現代とそれ以前では裄の長さの解釈が違います(現代では手首のグリグリまでですが、それ以前では一寸ほど短いです。衣装としての着物か日常着としての着物かの違いと思われます。)ので、裄も出せるようであれば出し、出せないようであれば襦袢をやめてスタンドカラー・シャツを着て”ごまかす”着方もアリだと思います。

お父様との思い出がある着物を大切に着るという事は、供養にもなると私は思います。私もご先祖様の着物は直して着られるものは着ておりますし、母が私を育てた時に使っていた「ねんねこ」は袖無し半天に仕立て直しました。そのまま「虫の餌」や「箪笥の肥し」にしてしまうのであれば、素材として再利用するのも方法かと思います。
 

>>> 慶樹  男  京都  -- 2005/07/19-16:55..No.[1489]
 
    優妃讃良さん、 かもめのたまこのダンナさん、いつもご解答ありがとうございます。
確かに優妃讃良さんのご提案のように少しでもつまんで「ある」
ように見せることも可能ですね!
それからかもめのたまこのダンナさんがおっしゃるように、
色が変わっているなどのことも十分考えられますので、
懇意にしている仕立て屋さんにも相談してみようと思っています。

私も着物歴は数年ですが、仕事の日以外は着物でくつろぐ父の姿を
見ていた影響があったのかもしれません。
父の残してくれた着物の中に、どこの産地かはわかりませんが、
上布と思われる着物があります。
もう30年以上前ですが、お盆にこの着物を着た父に連れられ先祖の
墓参りに行ったのをよく憶えています。
今年のお盆に直しが間に合えば、その着物を着て息子を連れて父の墓参りにでも
行こうかと思います。

ありがとうございました。