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 ■--唐桟縞のきものについて
 >>>よしのすけ  男  東京  -- 2005/07/26-21:08..No.[1529]
    皆さま、お久しぶりでございます。
今秋頃にいよいよ粋な唐桟を誂えたいと考えておりますが、まだまだ、きもの初心者の新参者なので、色合いや縞柄についてどなたかアドバイスを頂戴したいと存じます。

イメージしたいのは、生粋の江戸っ子の末裔として粋に着付けたいということと、商家の手代や番頭みたいな雰囲気は避けたいということでござんす。
やはり、江戸風のちょいと細目の縞の藍系かなと考えておりやすが・・・。
抽象的な質問で恐れ入谷の鬼子母神でげす。




>>> 中村屋ダン之助  男  神奈川 [URL]  -- 2005/07/26-23:56..No.[1531]
 
    よしのすけさん、はじめまして。
かもめのたまこのダンナこと、中村屋ダン之助です。どうぞよろしくお願いします。

私もこの秋には唐桟織の木綿着物に、角袖仕立ての半纏を作ろうと思っております。江戸の粋たるは、まだまだ分かっちゃあおりやせんが・・・
商家の手代や番頭というイメージでないのであれば、職人風ということでしょうか?それならば日本橋浜町に「高虎」さんという手拭屋さんがあり、そこの若い衆は正に江戸っ子の職人そのまんまのスタイルで働かれていますよ。その方の着物は80番手の唐桟です。ちなみに襦袢はおろか下着も褌のみ、しかも一年中です。
唐桟は「高虎」さんにも何反か置いてありますから、見てみてはいかがでしょうか。ただ仕立てはしてないようです。
「高虎」さんを紹介しているURLは
こちら
です。少々重いですけどね。
 

>>> KWAN  男  千葉  -- 2005/07/27-09:19..No.[1537]
 
     こんにちは
 中村屋さまは、それなら職人風ですか?とおっしゃっていますが、よしのすけさまが目指しておられるのは、町人風または遊び人風なのではないかと思います。私が唐桟という言葉にはじめて出会ったのは、はるかむかしの、芥川龍之介のたしか「鼠小僧」という短編でした。主人公がそれを着ていると描かれていたように覚えています。
 よしのすけさまの「江戸風のちょいと細目の縞の藍系かな」ということですが、それがまさに唐桟の特徴を捉えた言葉ではないかと思います。つまり何も言っていないのと同じことになるわけで。
 手代風になるか職人風になるか遊び人風になるかは、反物の問題ではなくて、仕立て方・取り合わせ方・着方・立ち居振る舞いの問題ではないのでしょうか。
 ちなみに唐桟をお求めの方には、地元房州のものをお奨めしたいところですが、現実に手に入れにくい状況のようですので、川越のものをお奨めしたいです。
 

>>> よしのすけ  男  東京  -- 2005/07/27-22:59..No.[1540]
 
    中村屋ダン之助さま、初めまして!!早速のご連絡ありがとうござんす。
HPは楽しく拝見させて頂いておりやす。(最近、ご改名されたそうですね)

ところで浜町の「高虎」は前々からチェックしてやしたが、営業日の関係で残念ながら、まだ、訪問できずにおりやす。
しかし「江戸っ子は三代続いたら恥。」いい言葉でござんすねぇ〜!!
俗に、「江戸っ子の江戸っ子嫌い。」なんてぇ言葉もござんして、あまり粋がって通振るのは、野暮の骨頂と言うことなんでげしょうねぇ。
高虎の皆さんは、きっと、江戸職人の「様子がいいねぇ」を自然体で受け継いでるということなんでござんしょう。
「煙管の雨が降るようだぁ」の信玄袋を購入しがてら、唐桟の反物を拝見したいと思いやす。
いずれにしろ、人形町・芳町界隈は私の生まれ故郷なんで是非、訪ねてみたいお店でげす。(残念ながら現在は住んでおりやせんが・・・。)

KWANさま、的確なご助言、誠にありがとうござんす。
そうなんでげすよ!!私の曖昧なイメージを見事に言い当てて下さいやした!!
実は、私の家系は祖父の代(戦前)まで、柳橋の花柳界の仕事をしておりやした関係で、あまりシロトっぽくない粋な風体が好みでげす。
(但し、あまり太い縞の○○親分さん風は、なんとも避けたい所でげす)
いずれにしろKWANさまが仰るように、仕立て方・取り合わせ方・着方・立ち居振る舞いすべてに関わってくることなんでござんしょうねぇ。

ところでやはり、川唐でげすかぁ・・・。個人的には浅草あたりで誂えようかと考えておりやした。
さて、重ねてご助言を頂戴したいのでげすが、唐桟木綿は袷で誂えたら野暮でござんしょうか?
また、お対で羽織まで誂えたら、クドくならねぇでげしょうか・・・?。
シロトみてぇな質問ばっかしで恐れ入谷の鬼子母神でげす。

それでは、どちら様もまっぴらご免なすって!!



 

>>> 中村屋ダン之助  男  神奈川 [URL]  -- 2005/07/27-23:56..No.[1542]
 
    よしのすけさん、路線を確認しました。

さて唐桟の袷、アリだと思います。木綿着物愛好家の方には単衣仕立ての重ね着をされている方も多くいらっしゃいますが、私個人は袷の方がよろしいかと思います。裏地に凝ってみるのも良いじゃないですか。裾からチラっと赤いのが見えるのもイイですね。

以前「高虎」さんにお伺いした時、80番手の唐桟が5反ほどありました。どれも「江戸っ子」らしい色使いでしたね。値段も1万円強だったと記憶しております。こうなったら羽織ではなく、角袖仕立ての半纏(半天かも?時代劇で町人役の方が羽織っている衿に黒い生地を使っていたりする羽織もどきの半纏)はいかがですか?雪駄もぜひ、例のアレ(名前を知りません、前が長いヤツ)でお願いしたい!私も密かにアノ雪駄を履いてみたいのです。
 

>>> よしのすけ  男  東京  -- 2005/07/29-01:32..No.[1547]
 
    中村屋ダン之助さま、いろいろとご助言ありがとうございます。
ところで「アノ雪駄」とは、浅草界隈の履物屋サンで見かける先が細くなった例のアレでござんすね?!
私も正確な名称は記憶にござんせんが、確か、坪下がりとか呼ばれてたような気が・・・??
最近テレビ(アド街?)で見た記憶がござんすが、何でも、履いてた火消しの旦那も、正直歩きにくいと言ってやしたね。(笑)

さて唐桟は、藍系の細めの縞を袷にして裏地に凝った「遊び人の町人風」を目指したいと考えやす。
もちろん半襟の色は、粋に黒で決めたいところでござんすねぇ・・・。
それでは、どちら様もまっぴらご免なすって!!