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 ■--関西での和裁教室を探してます。
 >>>ルドルフ  男  大阪  -- 2005/08/05-21:18..No.[1576]
    はじめまして。
父親の着物が沢山ありますが、丈と裄が合いません。
そこで、近所の和裁士さんに寸法直しを頼もうと相談しましたが、一着16000円以上の代金が掛かるといわれました。
一着だけなら未だしも、何着も寸法直しに出す金銭的余裕はないので自分で直したいのですが、和裁の経験がありません。
そこで、大阪・神戸・京都界隈で和裁を習いたいのですが、教えてくれる教室をご存知でしたら教えてください。
タウンページなどで調べましたが、近所のユザ○ヤや和裁学校、文化教室は女性限定だったり、肌着、襦袢、単・・とカリキュラムが進んでいくそうです。
和裁士になりたいわけでもなく、時間的余裕もない為、直しだけをチョコチョコと教えてくれる所を探しています。
宜しくお願いいたします。




>>> 中村屋ダン之助  男  神奈川 [URL]  -- 2005/08/05-23:57..No.[1577]
 
    ルドルフさん、はじめまして。

私もそうですが、着物を着る以上汚れはもちろん引っ掛けてビリビリィなんてことはあります。その都度プロに頼んでいたのでは、お金が掛かってしょうがないですよね。

我が家の本職さんに聞いてみましたところ、たとえば丈を出すにしても「上げ」を解くわけですが、そうするには剣先から下の衿を解かなければなりませんし、「上げ」から上の衽(おくみ)も解かなければなりません。しかも裏地がからみますから、着物の構造そのものを勉強する必要があります。
したがって、必要とする部分のみを学ぶ目的であれば和裁学校は適当ではなさそうです。お近くのカルチャーセンターなどで「和裁を学ぶ」などはありませんか?
もし見つからないようであれば、西宮の「太物屋 染織工房 勝部」さんで「和衣の会」というのをされているようですから、一度お尋ねになってはいかがでしょうか?
URLはこちら
です。

その昔、男は自分の着物の繕い物が出来て一人前という教えが武家にはあったそうです。何事にもチャレンジされる事は素晴らしいと思います。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/08/06-15:13..No.[1579]
 
    カルチャーセンターでも、「肌襦袢を縫う」から始まると思います。
これは「手縫いでまっすぐ縫えることに慣れる」ための基本です。
ある意味着物の縮小版みたいなものですから、これができていれば、直しもそこそこはできるようになります。
「直しのとこだけ」といっても、絹の場合は、すじ消しために、全てほどいて、洗いに出して、縫い直しになります。
さもないと、前の縫い目の折り目が残るし、汚れの程度も違うので、出した寸法がバレバレになってしまうからです。
1万6千円というのは、この全てを縫い直す値段だと思います。

裄を出すにも、少しなら、袖側をほどけば良いですが、多い場合は、身頃の方も伸ばしますので、脇もほどくことになります。
私も裄の短い着物を呉服屋に着ていったとき「2千円でいいよ」というので、話を進めたら、「身頃の方も解かないと寸法が出せないから、8千円かかっちゃう」となり。お断りしました。

というわけで、寸法だしは、着物の作り方を全般で知っている必要があり、それを実現するためには手縫いに慣れていることも必要です。
絹モノはミシンと相性があまりよくなく、初心者であればあるほど、ミシン仕上げは手縫いよりも失敗する確率が高いです。
 

>>> ルドルフ  男  大阪  -- 2005/08/06-23:39..No.[1582]
 
    中村屋ダン之助様、優妃讃良様、直ぐのご丁寧な回答を有難う有難うございました。
本日、和裁の本を買ってきましたが、図の説明がイマイチよく解らず、独学では無理そうなのでやはり教室に通おうと思います。
早速、和衣の会のサイトを見させていただきました。
西宮ですし、出席した時だけ受講料を支払うので自分のライフスタイルにピッタリです。
一度問い合わせてみます。
また、優妃讃良様が仰られるように運針のゼロから習う方が結局は早道なのかなと思いました。
自分で直しのみならず、仕立てられたらも着物生活も充実しそうですしね。
ご回答と和裁の本を読んで、お直しや仕立て代が決して高いものではないと反省しました。
頑張ってチャレンジしてみます!
貴重なアドバイスを有難うございました。