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 ■--六月の結婚式へ・・・・。
 >>>ゆう  女  熊本  -- 2005/05/31-00:09..No.[1187]
    ものすごく悩んでいるのでご意見をお聞かせください。
今週末6/5に友人の結婚式があります。(昼間にホテルで)

6月は単の季節ですよね? ですが、結婚式にきていけるような単を持っていません。
そこで、「絽」の訪問着を着ていくつもりでいました。
・・・が、「絽は早い」という意見を多数聞いて・・・。
私が持っている絽の着物は、薄い緑色で涼しげな感じです。

絽がダメとなると、「袷」の訪問着になってしまいます。
コレは季節的にどうなんでしょうか??
暑いような気がして・・・・・。
もし、袷の訪問着をきる場合、襦袢を夏物のしてはおかしいですよね・・・。

熊本在住の28歳です。当日の披露宴では受付をします。




>>> かもめのたまこのダンナ  男  神奈川 [URL]  -- 2005/05/31-22:53..No.[1190]
 
    ゆうさん、はじめまして。
男性の私が言うことですので参考になるかどうか不安ですが・・・
私も7月上旬に結婚式があり、夏の結婚式に招かれるのは初めてでしたので諸先輩方にお伺いしたところ、袷の略礼装で行く事にしました。

まず理由ですが、花嫁さんの衣装が袷であるから列席者も袷だという事だそうです。花嫁さんの衣装が「絽」である可能性は皆無だと思われます。
式場では空調が効いていますから、袷で辛くはないと思います。ただ可能であれば式場で着替えをした方が良いでしょうね。
5月の結婚式では自宅から着ていったのですが、麻の襦袢を着ていって正解でした。なので7月は式場で着替える予定です。

女性の諸先輩方、いかがですか?
 

>>> ぷう  女  東京  -- 2005/06/01-00:32..No.[1191]
 
    ご友人のご親族やお客様がどの程度格式を重んじられるかによって変わってくるとは思うのですが、6月も初旬ですから、絽と袷とどちらが無難かと考えると、やはり袷のほうが無難なような気がします。袷のほうが、夏物よりも丁寧であると考えられますし(暑いことを我慢して装おう気合と申しますか)。絽の場合は一目で夏物と分かりますが、袷の場合は単かどうか、ぱっと見には分かりにくいものですし。
同様の理由で、襦袢は夏物でかまわないと思うのですが。襦袢がのぞくのは袖口のみ。「まぁ!襦袢が夏物だわ!おかしい!」とお怒りになる方はまずおられないかと・・・ふだん着物をお召しにならない方は無頓着でしょうし、お召しになる方は、融通がきくものです。受付で、若い女性がお着物をお召しになるだけで、喜ばれると思いますよ。もしとてもご不安なら、ご友人もしくはご友人のお母様に相談なさったらいかがでしょう。

 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/06/01-03:52..No.[1192]
 
     初めまして。朝路と申します。 これを書き込んでおりますのが六月一日未明ですから、もう後わずかな期間しかありませんね。
 先のお二方が書き込まれておられますように、どうしても都合のつかない時は、袷の一式でよろしいかと存じます。かもめのたまこのダンナさんが仰るように、道中の対暑には着替えを念頭におかれればよいでしょうね。

 袷に夏の下着類は、衿だけを替えるあるいは掛けるなどすれば判りにくいものです。見せ衿だけで襦袢を略す方法もあるでしょう。

 ただ文面から拝察して、単物を他にお持ちのようですが、失礼ながらどのようなものでしょうか? 小紋でしょうか?色無地でしょうか?小紋ですと柄目など拝見しませんとなんともお答えし難いのですが、色無地であれば差し支えないと存じます。無紋であれば、張り紋を用いる方法もありますし(家紋以外でも女紋などの1つ紋で充分です)、帯を選ばれる時に少々派手なものを合わせられればよいでしょう。と、申しますのも、留袖の場合、着席などしますと裾模様は見えなくなり、黒紋付と帯の柄しか判らないものです。色留袖でも同様ですね。訪問着には肩の模様があるので、黒・色留袖よりは派手になりますが、見た目にはそう変りありません。むしろ吉祥文様であれば小紋の方が、着席をする催しには華やかな場合もあります。
 格のことをとやかく申される方もいらっしゃるでしょうが、御友人として参列なされるのですから、必ずしも訪問着以上でなければならない必要はないと存じます。

 絽については、梅雨明けから盛夏のものですので、やはり少々早い気がしますね。季節感の先取りという考え方もありますが、昨今のことですから、親族の参列者の方々も、単の留袖などはお召しにならない確率が高いと存じますので、一人だけ浮き立ってしまうかもしれません。お時間がおありなら、ぷう さんが仰るように、一度新郎新婦にお尋ねになられてはいかがでしょうか? ご親族の方々で和装を召される場合は、袷なのか単なのか。

 散文になりました。失礼の段 平に御容赦。
 
 

>>> ゆう  女  熊本  -- 2005/06/05-12:15..No.[1208]
 
    みなさまご回答本当にありがとうございました

イロイロ考えた結果、「袷」の辻が花で披露宴に行くことにしました。
って、今日なんですwww
思ったより、涼しい日となりいい感じです。
帯を少し淡い色合いのものにして涼しい感じにしました

貴重なご意見を本当にありがとうございました。
心よりお礼を申し上げます
 

>>> もも  女  神奈川  -- 2005/06/05-21:34..No.[1210]
 
    以前結婚式ではいくら高価でも大島や絞りの着物もダメと言われました。
いつぞやある有名歌舞伎俳優の奥様が仲人役の時総絞りの着物を着て
話題になったことがありました。最近は前ほどうるさいことを言わなく
なったようですが、どの程度までなら許されるものなのでしょうか?
その式の格式や立場でも違うでしょうが教えてください。ちなみに辻ケ花
は着ても平気ですか。結婚式以外でもたとえばパーティーやお茶会など。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/06/06-15:30..No.[1216]
 
    ももさんへ
おっしゃるように「式の格式、開催会場、自分の立場」で着て可能なものは変わってきます。
「どの程度まで」は主催者が決めることです。
媒酌人や主客、親族であれば留袖か色留袖、友人なら色留袖か訪問着、独身なら振袖。が普通に披露宴での着物の格になります。
女性の場合、大島など「織物」と呼ぶものは「普段着」に属するため、フォーマルには用いません。
これはいくら高価でも、GパンとTシャツとデニムジャケットで出席しないのと同じです。着物は同形状なので誤解しやすいですが、生地で格が変わるわけです。

絞りも昔は「晴れ着には用いない」と言われていましたが、今はそれが振袖や訪問着として仕立てられている場合は問題ありません。
元々絞りの晴れ着への禁止は「奢侈禁止」の意味で、普段着の意味ではありません。

「辻が花」は、今は普通には訪問着として染められているでしょう。
室町頃のように辻が花だけで染めている着物ではありませんから。
「新婦の友人」という立場であれば訪問着での出席は相応しいものです。
パーティには十分使えます。
お茶会は、結婚式同様に「会の格式、場所、当人の立場」で変わってきます。通常、訪問着をお召しになれる場合であれば辻が花の訪問着もOKです。お茶会の場合は、お師匠さま、亭主の意向で決まりますので、「よそさまでは良いかもしれないけど、うちでは辻が花は・・」ということもあります。ご注意ください。「夏には浴衣でも」というお師匠さんもおられる一方「やはり、きちんと決め事に従いましょう」という趣旨のお師匠さんもおられます。
 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2005/06/06-20:53..No.[1223]
 
    お晩です。

女性の場合、最も単純なのは、織の着物、例えば、紬、黄八丈、薩摩絣、芭蕉布、越後上布、琉球絣などは、人前(セレモニーなど)には着ていけない着物となっているようです。

ですので、染の着物ならば、許される可能性があるわけです。で、あとは主催者に尋ねるとよろしいかと思います。

これからの時期、結婚式の披露宴の招待状には、「平服でお出でください」と書かれてるんですよね。それでも、大概は、男なら黒の略礼服を着ていくわけです。クールビズが定着すれば、これもなくなるんでしょうか。「平服」が真の意味で、黒の略礼服が恥ずかしいということも、極稀にありましたが、こうした暗黙の了解への対処はどうしたら良いものやら。

では、ごめんなさい。
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/06/07-04:39..No.[1225]
 
     どうも朝路でございます。

 ゆうさんには恙無く晴の日を過ごされたようですね。何よりでございました。

 さて、ももさんの件でございますが、すでにお二方がお答えになられていらっしゃいますので、毎度ながら蛇足を申し上げます。

 優妃讃良さんがお答えのように、催しの格や規模については、当事者、主催者に確認するしか方法はありませんね。とは言え、当事者・主催者が催しの内容についてある程度の格式を決めていない場合も多々あります。
 田舎もんのトトロさんがお書きのように、『平服』の真意も定かではありませんからね。男性の場合、「無難に・・・」と配慮すると皆が略礼服になってしまうのも仕方ないことですし、女性にしても和服といえば訪問着が主流になっているのも同様ですね。
 女性の場合、染(友禅など)・無地・織・刺繍・絞りの順に、礼服から普段着、お洒落着と順位付けがされています。
 本来、礼装する場合は、男女共に上着を必ず着けます。現在、男性には羽織という上着がありますが、女性には上着が早くから省略されました。(昭和30年代から、参観日スタイルなどと言われた、色無地に黒の絵羽織というスタイルがありますが、あれは留袖や紋付の代用品です)
 女性の上着とは、TVの大奥などでお馴染みの『打掛け』というものです。
打掛けの格としては、先程とは逆に、織・刺繍・染の順になります。
 つまり、柄のある織物の上着の下に、同じような織の柄物を重ねないようになっているのですね。TVで御覧になればお判りになるでしょうが、通常打掛けの下は白無地あるいは色無地を着ているはずです。
 明暦の大火以降、織物は大変高価なので、幕府は染物(友禅や型染などの後染)の着物を奨励しました。爆発的に増加する人口に、物が追いつかない状態になったのですね。
(友禅染以前にあった、辻が花などの染物は、絞りなどの技法を駆使して製作するものですから、織物同様大変高価なものです。絞りがお洒落着になったのもそのためです)
 打掛けにあったような柄を、そのまま着物に写して代用するようになったという説もあるように、女性の着物の第一は、総柄(全体に柄が入っているもの)です。振袖にはその名残がありますね。その後、奢侈禁止などの影響のため、柄が縮小減少し、裾のみ(留袖)、裾と肩のみ(訪問着)、絵羽となっていきました。
 現在の留袖の柄は、膝上から裾までの大きな柄が主流ですが、50年位前ですと、本当に裾の上前だけにワンポイントのような柄があった程度でした。関西の一部の旧家では、打掛けの風習も残っていました。(関西だけでなく、現在も地方によっては残っています)
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/06/07-04:40..No.[1226]
 
    続けて申し上げます。

さて、長い前置きはこの程度にして、着ていくものに困った時、私は点数制で判断するようにしています。私は男ですが、家人にもその方法で決めさせています。
 方法として、まず手持ちの着物にあらかじめ点を付けておきます。
(留袖や紋付など、礼装以外に使用法のないものは別にします)
5点制で家人の場合は

 5点 柄の大きい華美なもの(訪問着・付け下げ) 振袖
 4点 小紋 色無地(地模様あり) 1つ紋入り 洒落紋入り
 3点 柄の小さい地味なもの(訪問着・付け下げ)
    色無地(地模様無し)     
    大島や八丈など、先染めの織であっても派手な物
 2点 紬類 
 1点 木綿物 銘仙など 

 選択の場合は

 5点 儀式を伴わない催しの当事者、主催者となる場合。
    当事者と親密な関係(親戚や上司など)で、
    主賓として参加する、あるいは招待された場合。
    (例=挨拶やスピーチなどを頼まれた結婚式披露宴など)
    冠婚葬祭以外の儀式の当事者、主催者になる場合。
    (例=入学卒業などの儀式や、免状授与式など)

 4点 当事者と同等、あるいは当事者が目下の関係で、
    催しに参加するあるいは招待された場合。
    (例=友人の結婚披露宴など)
    当事者、主催者の記念行事に参加する場合
    (例=誕生会や受賞祝など)
    社交目的の観劇や見物、遊山などの場合
    冠婚葬祭以外の儀式に参加する場合
    (例=入学卒業式の付き添いやお宮参りなど家内の儀式)
    改まった訪問、挨拶などに赴く場合
 
 3点 上下関係などを明確にしない、『平服で』などと指定された場合
    通常の外出(例=社寺参詣、趣味の観劇、遊山、訪問など)

 2点 3点以外の外出(儀式や式典など社交的意味のない場合)
    
 1点 近所への買い物 散策など

 これで選択してみて、帯や小物を合わせます。『少し格が下過ぎないか?』『これでは失礼ではないか?』と思った時は、帯や小物で調節する方がいいですね。迷い始めて、いくらでも格を上げていくと、最終的には留袖や紋付になってしまいます。見た目の派手さや華美なものを上位にして判断するのが、相手に対してわかりやすい配慮になりますね。
 着物に点数を付けるのに困ったら、この派手さや華美さの違いで判断します。例えば大島でも、色入りの派手な物であれば小紋と同様に扱うなど。
地色の派手かサビかではなく、柄に視点を置かれるのがよいですね。そうしないと、何枚でも同じような色目ばかりの着物になってしまいますからね。

 あくまでも今まで申し上げたことは、何の規範、規定がなく、きるものに困った時に用いるもので、茶道や華道など伝統芸能に携わったり、習い事として、それら重要な儀式や催しに参加する場合は、それなりの規定があるでしょうから、それに従えばよいでしょう。
 
 以上長々と、大変失礼いたしました。
 

>>> もも  女  神奈川  -- 2005/06/07-09:15..No.[1227]
 
    みなさまご教授ありがとうございました。昔言われた言葉が頭に残って
いたので、なんだか肩の荷がおりたような気がします。大げさですけど。
前に普段着でと念を押されたので素直に出かけたら皆さん盛装でびっくり
したことがあります。そういうのって難しいですね。