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 ■--番傘のへたのひも
 >>>もーもー  男  宮城  -- 2005/06/16-14:31..No.[1282]
     東北地方も梅雨入りしました。そこで、番傘を購入いたしました。箱から出すと、傘の先端にへた(正式名称をしりませんので、こういう言い方しかできないのですが)がかぶさっていて、紐が二本まきつけられています。その上の一本は持ち手用の組紐です。その5cmくらい下に白く細いたこ糸のような紐がもう一本巻きつけられています。この細い紐は、そのへたが開かないようにするためのもので、そのままつけておいていいものでしょうか。あるいは、着物でいうしつけ糸のようなもので、取り外してしまったほうがいいのでしょうか。適切な表現ができず、わかりにくくて申し訳ございませんが、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけませんでしょうか。




>>> ぶりぶりぎっちょう  女  神奈川  -- 2005/06/21-23:13..No.[1310]
 
    もーもー様、はじめまして。
 傘職人でもなく、傘屋を営んでいるわけでもありませんが、洋傘の雨漏りを修理したことがあります。洋傘も、番傘も、傘の骨の下側を柄に集めた箇所をスライドさせて、開閉させる構造です。
 生地や和紙を貼っている上側の骨の集合箇所と柄の部分との隙間があくと、雨が柄を伝って漏ります。折り畳みの洋傘では、この部分に小さい布をかぶせ、上からプラスティックのねじ式キャップをかぶせてあります。
番傘の閉じた状態が、
こちら
の一番下に掲載されていますが、話題のタコ糸がヘタを留めているのがわかります。
 ヘタのまわりを押さえているタコ糸を切ると、ヘタがはずせます。ヘタをはずすと、傘を開いた際、止まる所がなくなるため、突き抜けてしまいます。 したがって、どうか糸を切らずに使用して下さい。




 

>>> もーもー  男  宮城  -- 2005/06/24-10:30..No.[1321]
 
     丁寧なご返事ありがとうございました。危うくはずしてしまうところでした。緩んだりよごれたりしたら、付け直したほうがいいのですね。糸は普通の木綿の糸でいいのでしょうか。
 

>>> ぶりぶりぎっちょう  女  神奈川  -- 2005/06/24-20:11..No.[1323]
 
     先に回答した洋傘の修理は、東急○ンズで、部品を買い求めました。

 番傘を修繕したことはありませんが、料理用のタコ糸、あるいは、木綿糸か、合繊糸でしたら、8番とかの太めのものが適当と思います。
いずれも、糸を「蝋引き」すると良いのではないでしょうか。 ロウによって、糸が堅牢になります。
 「蝋引き」は、簡単なやりかたとして、ロウソクの廻りに糸を一周巻き付け、糸を引きながら、糸の表面にロウをひく方法があります。
 

>>> 早坂伊織  男  広島 [URL]  -- 2005/06/26-17:29..No.[1338]
 
    こんにちは。早坂です。
もーもーさん、その後、番傘の出番はありましたか?
今年は梅雨だというのにほとんど雨が降らずちょっと残念ですね。

こちらの話題に出ている「へた」のことですが傘屋さんでは「かっぱ」と呼びます。
糸については、ぶりぶりぎっちょうさんのご説明どおり、そのまま使うのが普通かと思います(実際に開いてみて切れたり途中までしか開かなかったりしないなら、かっぱを整えるための保護糸です)。

実際に購入された品についてのご相談も、こちらで話題を提供して下さると広く情報共有できますので大歓迎ですが、疑問が生じたらまずは購入店にもぜひ訊ねてみて下さいね。そしてその結果をこちらでご紹介下さるとありがたいと思います(>ALL)。
 

>>> ぶりぶりぎっちょう  女  神奈川  -- 2005/06/26-17:51..No.[1339]
 
    そうですね。「カッパ」と呼ぶのでした。 遙か彼方の記憶がやっと呼び戻されました。 正確な名称を思い出せないままに、ご質問でも、着物の豆知識でも、ヘタと書いてあるのにつられて、そのまま書き込みしてしまいました。 どうか、ご無礼の段、ご容赦下さいませ〜
 

>>> 早坂伊織  男  広島 [URL]  -- 2005/06/26-21:33..No.[1340]
 
    ぶりぶりぎっちょうさん、ご指摘ありがとうございます。確かに「豆知識」のページでは“ヘタ”としか書いていませんでしたね。早速追記しておきましたのでどうぞご了承ください(普段は私もヘタって呼んでいるもので^^;)。

ちなみに、この“かっぱ”、蛇の目傘ができた当初は付いていなかったそうです。日傘と兼用だったみたいですが、やはりこれがないと急な雨など雨漏りするため、後になって標準的につけられるようになったものと思われます。道具はやはり、使いながら進化していくもので、和傘も例外ではないようです。
 

>>> もーもー  男  宮城  -- 2005/06/28-23:44..No.[1350]
 
    いろいろアドバイスをいただきありがとうございます。ぶりぶりぎっちょうさんにも貴重な助言を頂きありがとうございます。早坂さんにもコメントを頂き恐縮至極のしだいです(東北でオフ会をされる機会があれば参上いたします)。仙台も昨日は久々の梅雨日でした。それにめげないよう、番傘をさし飲み会に行ってきました。こんな日にはさすがにこないだろうという期待を裏切って、がんばった自分をほめてあげたいです。もっとも小地谷の着流しで行きましたが。番傘といえば、私の近くにも岩手の花巻の滝田工芸さんで番傘を作っていらっしゃいますので、よろしければどうぞ。このホームページが私的な広告を好まないということは重々承知しています。日本の伝統文芸のお役に立てるならと思い投稿いたしました。