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 ■--夏の袴
 >>>  男  東京  -- 2005/06/21-00:06..No.[1300]
    知人女性は膝が悪くて普段袴を愛用してます。夏絽にあわす女袴を見たことが無いから絽に普段の袴を着けようと思うって言ってました。普段の袴を見てますが、裏地もない単の化繊の物です。
女性の夏の袴って本当にないのですか?
夏場の女性はどうしてるのでしょう?
男袴の絽ではダメですよね?
男袴は行灯と馬乗りがありますが行灯の、男袴と女袴は何が違うのでしょうか?
夏の女性が身に着ける袴があるなら日ごろ世話になってるので高いものでなければプレゼントしたいのです。
ご存知の方ご指導くださいませんでしょうか?




>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/06/21-08:44..No.[1304]
 
    女性も夏は絽か紗紬の夏生地の袴を用います。
女袴と男袴の違いはいくつかあります。
まず、一番大きいのが「後ろ腰がない」です。女性の場合は、後ろも単なる横一本の帯です。腰紐は男袴に比べると若干太いです。

女袴は基本は行灯ですが、馬乗りもあります。

で、問題は、「女モノの夏袴ってないの???」って位に、まず見つけられないことです。
サイトを検索すれば、男袴の夏生地のものはみつからなくもありません。が、女袴は「をい!」って程ないのです。
いくつか、呉服屋も回りましたが、全てノー。

その果てに、ある呉服屋さんが電話をかけまくって調べた結果「キモノ用の濃い無地絽で作れる」と判明し、赤紫の無地絽でオーダーしました。ところが、普段冬物を頼む店では仕立を断られたとかで、遠く、会津で仕立てられてきました。

ちょっと形態が異なるのですが、神社関係のサイトやお店で「女性神職用 ねじマチ袴」というのがあります。書いての通り、女性の神主さんの着用する袴です。
これは、馬乗り型で、袴に襞(マチ)がなく、紐が若干太めで後ろ腰の紐の長さが左右で異なっていて、必ず右脇で結ばないといけないつくりです。
「腰の負担」は、普通の女袴よりも更に楽です。(帯結ばなくても穿けるから)

夏モノであれば、普段用には「テト麻 単仕立」が洗濯もできて便利です。
これだと2万円弱で、市販の冬物化繊とだいたい同じ位の値段です。
「巫女袴仕立にして、行灯型に」というのも言えば聞いてくれます。

私の使ったとこは こちら 「はかま屋」です。「ねじマチ袴」や「巫女袴」は掲載されていませんが、質問フォームで聞くと返事をくれます。

問題は「神職用」なので、色が制限されること。「二級 紫」「三級 水色」かあっても「無位 松葉」位です。紫が一番普段遣いには向いています。


上で言っていた「無地絽で仕立てる」は正絹でしたので、生地代8万円に仕立て代がつきました。「手ごろ」というにはお高く、また普段遣いには気を使うでしょう。

ご参考までに。
 

>>>  男  東京  -- 2005/06/22-21:15..No.[1315]
 
    優妃讃良様
ご親切にありがとうございました。大変助かりました。
はかま屋さんに電話で相談したところ、テトロン麻の行灯を女袴に仕立ててくれるそうです。絽に合う生地で、ひだの枚数とか寸法とか聞かれましたが通常の女袴にしてくれるそうです。色はやはり紫、白、浅黄からしかなかったのですが、優妃さまの仰るとおり紫のほうが透け感が露骨でなくて良いとも薦められました。お値段も税込み¥9800だったのでさっそく注文しました。ちゃんとした女袴で、紗ほどではないですが、絽に合う透け感でしたらきっと、今までその方が袴で出入りしていた、ある程度まではきちんとした場にも出られるのではないかと期待してます。
7月に間に合いそうなので、喜んでもらえると思います。
本当にありがとうございました。