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 ■--食事中のたすき
 >>>寅次郎  男  香川  -- 2005/06/28-23:50..No.[1351]
    たすきについて、何度も質問してすみません。

たすきをする時というのは、炊事時、掃除時など、袂が汚れないように、邪魔にならないようにするためでしょうが、食事の時にするのは作法としてはどうなのでしょうか?

食事をするとき、袂が非常に邪魔に感じるのですが、たすきをしても良いものでしょうか?私個人のイメージとして、たすきをして食事をしている人をあまり見かけたことがないもので・・・。

作法として特に問題ないでしょうか?





>>> 五右衛門  男  山口  -- 2005/06/29-04:17..No.[1353]
 
    初めまして、五右衛門と申します。

ご飯や椀物などでは差し支えは無いと思われますが、
大皿に盛られたお惣菜などの場合は、袂に手を添えて小皿に移し、
それから頂くと宜しいかと思われます。

作法に関しましては、当方若輩者のため存じ上げません。

早坂様のコラムにもありますように、和服生活においては、
それに適った所作が幾つもあります。
一度、所作を踏まえて挑戦してみてはいかがでしょうか。
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/06/29-05:58..No.[1354]
 
     どうも、朝路でございます。

 血相を変えて何かに取り組んでいる様子を
『ねじり鉢巻 襷掛け』と喩えたりするのはご存知でしょうか?実際には鉢巻も襷もしていないのですが揶揄して申します。(関西だけの言い回しならごめんなさい)
 つまりは襷は、何らかの作業中に用いるものです。食事に関して、給仕をする立場ですと襷を掛けていてもかまわないでしょうが、頂く立場ですと礼を失します。
 女性の場合、身八つ口があって袂が自由ですので帯に挟んだりするのは、あまり御行儀が良いとは言えませんが、礼儀や作法に適わないわけではありません。僧衣の中でも、禅宗は袂が長いのですが、襷は使わず両方の袂を結んで肩に掛けます。二月堂の『お水取り』では、袈裟に付いている紐で器用に袂を巻き上げます。装束の狩衣や直垂は、袖に括り紐が付いていますので、袂を絞って両袖の紐を結び肩に掛けます。おそらくこれらが襷の原型と思われます。これまで申し上げた内容でお判りと存じますが、身に付けているもので袖や袂などを、動きやすくするために処理するのは、礼を失しませんが、やはり何らかの作業中であるということですね。
 襷という一種の道具を用いるのは、明確に作業をする目的がありますから、やはり食事中には不適切です。

 日本の食事のスタイルも欧米風になって、昨今は食器も大型化しているようですね。名の知られた有名な料理屋さんでも、手に持てないほどの大きな食器で一人分を出してくる場合があります。皆さん洋装の生活が殆どでしょうから、手に持たなくても衣類を汚す心配はないのでしょうが、どうしても「犬食い」になってしまっていますね。
 五右衛門さんがお書きのように、大鉢、大皿に盛られたものであれば取り分ける、一人分であれば、手に持てる大きさの食器を選ぶというのが日本料理の基本だったのですがね・・・ そのために取り箸という、食べるための箸よりも少し長めの箸があるのですが、あまり見かけなくなりました。食べるための箸も、昔は今よりもう少し長かったのですが、元禄箸(お弁当など用の簡易箸)の影響か、だんだん短くなる一方ですね。あれでは箸がまともに使えなくなるのも無理ありません。
 話がそれました。失礼。

 食事の作法としては、どんなものでも口元にまで持ち上げて食べるものです。結論としては、やや無責任な言い方ですが、袂や袖が邪魔にならないよう慣れるしかありません。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/06/29-07:28..No.[1356]
 
    子供の頃は、正月の席で、晴れ着を着ていたので、タスキがけして食べさせられたものですが、大人はやりません。
「大人」というのは、「立ち居振る舞いが身についている」という意味でもあります。
手元の椀や皿のものを採るには問題ありませんし、卓の中央の鉢や大皿から分けとるには、右手を出すときには、左手で袖口を押さえて、袖が卓上をすべらないようにします。
また、それよりも遠いもの(大方は、向かい側の席の人に近いもの)は、近い席の人にとってもらうように依頼します。

これは「お作法」というレベルではなく、もっと基本の所作かと。

「慣れ」の問題ですので、家で食事をするときに、洗濯のきく着物で練習するようにしておくと、いざというときにも安心です。
 

>>> 寅次郎  男  香川  -- 2005/06/29-09:22..No.[1357]
 
    詳しい説明を有難うございます。やはりダメですか。
これは慣れるしかないようですね。これからもどんどん着物を着て慣れていきます。
 

>>> お祭り好きの電気や  男  神奈川  -- 2005/06/30-11:45..No.[1364]
 
     確かに慣れであり、取り箸で取ったりしょうゆを取ったりするときには
さりげなく左手で袖を押さえるというのが普通なのですがこれが出来ない
立食パーティーでの場合はみなさんどうしていますか?。私の場合はなる
たけ肩に寄せておいて注意して取ってますが・・・。あと、こういうとき
は短めの袖のほうがやりやすいですね。
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/07/03-06:15..No.[1389]
 
     どうも、朝路でございます。

 余りお行儀のよいことではありませんが、どうしても両手を使って何か取らなくてはならない時、つまり利き腕以外で、袖を取れないときですね。
こういう時は、袖下の丸み(袖のカーブしている所)を口に咥えます。
咥えるといっても、ガブリ!と咥えると唾液などでシミが付きますから、本当に先の少しだけを、歯の先だけで押さえる程度ですね。女性の場合、口紅などがあるでしょうから、少々難しいかもしれませんが、まぁ女性は他の方法もありますからね。
 右手でさっと先を口に持っていって、素早く作業して歯を少し緩めれば、自然に元に戻りますから、慣れてしまえば左程難しくも無く、「あら!」なんて思われないものです(笑)
 いつもながらの余談とお聞き流しください。