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 ■--男性の雨コートについて。
 >>>着物好きな40代  男  東京  -- 2005/07/03-00:39..No.[1384]
     先日は私の愚問に対して多数ご教示くださり、心よりお礼申し上げます。本日はもう一つお教え願いたいことがありまして投稿させていただきました。
 
 さて、この所随分と雨降りが続きましたが、いざ雨が降ると私は四季を問わず和服の着用を諦めてしまいます。と申しますのは、どんな傘を差しても裾が必ず濡れますし、洋服と違いアフターケアの問題や、コート無しの雨降りでの和服姿は、偏見かも知れませんが裾が濡れてみすぼらしいような感じがしてしまうからです。それに男性で雨コートを着て歩いている一般の人を見たことがありません。

 女性であればよく見かける雨コート姿、亡母などは黒塗りの高下駄に爪皮といういでたちでした。

 もし、男性の方で雨コートを実際に愛用されている方がいらっしゃれば、どういう形(道行風か道中着風か)に仕立てられたか、その際の履物はどうされているのか、等々の点につきましてご教示願いたく存じます。よろしくお願い致します。




>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/07/03-05:56..No.[1388]
 
     初めまして、朝路と申します。

 まったくの自己流ですのでお役に立つかどうかわかりませんが、以下の通り申上げます。

 私の場合は、道中型にし、裾は実際の着丈より少し長めに仕立てました。
これは袴を付けた時の事も考え、また高下駄、爪皮付きを履きますので、少々長くても問題ないからです。コートを着るときは裾を折り返して帯に挟むか、別の腰紐を用いて女性のお端折りの要領でたくし上げて着ます。袴の場合も股立ちを高く上げます。ですのでどうしても裾周りや胴が膨らんでしまいますので、おくみも少し深くしてあります。
 道行よりも道中型のほうが歩きやすいと思い、そちらの形にしました。

 余りにも雨が激しいとき・・・まぁこんな時は着ないほうがマシなのですが、出かけるときは大丈夫、帰りはザァザァ降り・・・という時もあるので、夕立の多い時期には、以下のような物を持って出かけ、地面からの跳ね返りや自身の下駄の跳ね上げなどから防備しています。

 その物とは、タイで売られていた女性用の簡易ズボンです。構造はいたって簡単です。自身のウエストの2/3強ほどの幅の布を二枚合わせ、股ぐりをUの字型に切り取り、袋縫いにします。出来上がった前の身幅と後ろの身幅に紐を縫い付けます。簡単に言うと襞の無い、脇を縫っていない袴のような物です。購入した物はレーヨンでしたが、また別に防水性の布で同様の物を作りました。
 袴のように結ぶのですが、前紐を二度回さず、前後それぞれ一度回して結ぶだけです。これですと、襦袢もろとも端折るより高く上がりますし、落ちてくる心配もありません。またコートの下から素足がちょろちょろすることもありませんしね。コートを着て行かなかったとしても、これだけで何とかしのげますし、くるくると丸めれば掌にでも乗るサイズですから荷物にもなりません。ですから自作される時は、薄手の生地がよろしいですよ。

 参考になりますでしょうか?
 

>>> 着物好きな40代  男  東京  -- 2005/07/03-22:32..No.[1397]
 
     朝路真行様、ご教示ありがとうございました。早速試させていただきます。雨コートのほうも、平織り紬地の茶色の細かい柄の幅広反物がありますので、パールトン加工して作製することと致します。