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 ■--総絞り柄について
 >>>りゃーちゃん  女  茨城  -- 2005/07/06-14:03..No.[1407]
    オークションで、七五三の振り袖を格安で落札しました。
商品が届いたのですが、「正絹総絞柄」とのことだったのに、意外なほど安っぽい感じがします。
ポリエステルの長襦袢も絞り風の柄が入っているのですが、それと比べてあまり差がないのです。
「絞り柄」というのは、布地の表面がデコボコしているものではないのでしょうか?
「総絞柄“風”」の柄を印刷した着物というようなものも、あるのでしょうか?

着物については全くの無知なので、質問のピントがずれているかもしれませんが、どなたか回答をお願いいたします。




>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/07/06-15:49..No.[1408]
 
    実物を見ないとなんとも申し上げられませんし、オークションの場合は、呉服業界の呼び名と同じとは限りませんので。

絞りは、鹿の子絞りのように、本当に絞って柄を出すものと「疋田染(ひきたそめ)」という、鹿の子のような柄を手描きしたものとあります。これは、デコボコはありません。
更に、正絹といいましても、伝統的な染色法でなく、プリントなものもあります。長襦袢がポリということは、そう高価な着物じゃないように感じます。

また「総絞り」でなく「総絞り『柄』」という言い方が、「総絞り風の柄をプリントしました」という風にも読めます。

ネット・オークションでは、実物を見ることが出来ませんし、出展者も業者さんでないことの方が多いので、悪気なくカンチガイしていることもあります。この分割安なので、そういうこともある(下手する、そういうことの方が多い)ものだと割り切って、購入されるとよろしいと思います。
 

>>> りゃーちゃん  女  茨城  -- 2005/07/06-16:44..No.[1410]
 
    回答、ありがとうございます。

本当に絞らないのも「絞り」と言うんですね。
そしてやっぱり、プリントもあるんですね…。
私は見ても価値など全く分らないのですが、娘に着せて歩いた場合、素人目にも安物とすぐに分ってしまうものなのでしょうか???

ちなみに、出品者は京都の業者さんでした。

 

>>> ひょうたん小僧  男  東京  -- 2005/07/07-21:54..No.[1413]
 
     そうなんです。私もインターネットオークションによく参加しますが、大体8割方のものが掲載画像よりも実物が劣っているような感じがします。特に(・・・柄)とか(・・・風)なんていう表記のものは大概「モドキ」ものだといって間違いないようです。それに色彩なんかもそうですし、人それぞれの感じ方の違いって云うのも大きく左右する要件となりうるのではないであろうかと思います。
 紬を例にとっても、「民芸」などと書かれたものにろくなものはまずありませんし、「結城紬」などといっても重要無形文化財ものと絹紡ものとでは天と地ほどの違いがあります。それでも単に「結城紬」で通ってしまうのですから、(勿論安物の商標には「結」の字は記されませんが)おぞましいというかいい加減なものだと感じます。
 ですから、オークションの品物には過度の期待をせず、何事も物を見る目を養って行くことが大切だと思います。(中には逸品もありますが、大概相応の値で落札されているようです)
 しかし今回は随分な勉強をさせられましたね!お察しいたします。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/07/07-22:14..No.[1414]
 
    七五三の着物は化繊を使う場合も多いです。
本当に、正絹の手絞りの総絞り着物を使うのは「親や祖母の着物を壊して、仕立て直した」というものでもなければ、お目にかからないものです。もちろん、そういった親御さんは、良いおうちのご出身なわけで、ご当人も、ものすごい着物を着て一緒に歩いています。

また染め疋田も決して、劣らない柄で、七五三には総しぼりなどよりも、よっぽど多く使われるものです。

ですから、「100万円は下らない逸品モノ」には思って貰えないでしょうが、庶民があつらえる程度の着物として十分なものとして見てもらえると思います。

実物を見ていないので、確信のあることは言えないですが、まぎれもなく正絹なわれですから、そうそう安っぽくは見えないんじゃないかと思います。

ちなみに、「素人目」で言うなら、絶対にそんな見分けはつきません。