ホームに戻る   記事一覧画面に戻る


 ■--博多献上の名古屋帯
 >>>さくらこ  女  広島  -- 2005/05/21-11:57..No.[1158]
    6月には入ると、単を着ますが、合わせる帯がよく分りません。白色の博多献上の名古屋帯を持っているのですが、染めの単の小紋に合わせてもいいものなのでしょうか?




>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/05/23-23:03..No.[1170]
 
     初めまして。朝路と申します。 何方もお書きにならないようですので申し上げます。
 まず御質問の献上帯を用いる事についてですが、盛夏ではありませんので、御自身に不都合(暑いなど)がなければ、御使用になられて差し支えないと存じます。
 帯にも着物同様、袷と単があり、夏用に羅、紗、絽などがあります。ただ、羅は丈夫ですから単でも使用に耐えられますが、紗や絽は柔らかいものですから、どうしても芯を入れなくてはならない場合があります。言い換えれば見た目の涼しさのため紗や絽を使う帯があるということです。主に礼装用の夏帯ですね。
 先ほど申し上げたように、不都合さえなければ御使用には差し支えないと存じます。まさかに西陣などの織の袋帯などは使われないでしょ? 汗をかいたら後の始末が大変ですからね。
 名古屋帯ですから、二重太鼓にはならないでしょうが、着付けられるときは風通しの良いようにされることですね。

 ここには女性の方も大勢いらっしゃいますから、様々なアドバイスがあると存じます。男性の私はこのあたりで失礼を。
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/05/24-10:43..No.[1173]
 
    はじめまして、さくらこさん
6月と言わず、5月の後半には単の着物が着られます。
また、6月の後半からは同じ単でも絽や紗といった「薄物」になります。
これに合わせる帯は、単には単帯や染め名古屋、薄物には絽や紗、綴(つづれ)といった好けるものを使います。

博多献上の帯も袷、単、紗献上といくつも種類があります。
5,6月なら、袷か単、
7,8月には、紗か単の献上です。

また、この辺りからは、帯板や帯揚げを夏物に変えると涼しいです。
帯揚げは絽、初夏のみには絽縮緬、縦絽などです。
帯板はメッシュのもの。冬モノから換えると一気に涼しくなります。
帯締めは冬に使うものは通年で使えますが、夏専用の「レース組み」というものも使えます。

まぁ、つまりが、お召しになって「暑くない、汗が溜まらない」といったことを目安にしてください。
また、帯の部分は夏物でも汗をかきやすいので、私は普段は補正をしませんが、夏はおぼろタオルなどを巻いて汗対策をしています。
 

>>> さくらこ  女  広島  -- 2005/05/24-11:20..No.[1174]
 
    回答ありがとうございます。なかなか回答してくださる方が現れず、何だか寂しい思いをしておりました。が、分りやすい回答でうれしく思っています。着物を着始めて初めての単、薄物の季節で少々不安だったのです。博多献上の説明不足もあり、質問の内容が不明瞭でしたね、スミマセン。白色の袷と羅の名古屋帯が2枚あります。ですから、6月前半くらいまでは袷日博多、後半は羅の博多献上を着装しても、ま、大丈夫かなって程度でしょうか?
 

>>> 優妃讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/05/24-20:34..No.[1176]
 
    基本的には男性向けのサイトですので、女性ならではの質問の場合には、お応えしにくい人もあろうかと思います。
ゆっくり待ってみてくださいね。

袷と羅とお持ちなのですね。でしたら、おっしゃる通り、単の季節には袷で、薄物の季節には羅をお使いになるとよろしいと思います。
また、今年などは、4月から「7月並みの気候」という日もありましたが、6月に入ると入梅前は、かなり暑い日がございます。
そういったときには、普段着や街着には、暦通りよりも気候に着物を合わせた方が快適です。また逆に梅雨に入ると寒い日もございます。
フォーマルやお茶の会では、暦通りの衣類を重視しますが、そうでない場合には、特に厳密に守る必要はないと思っています。
夏の着物は梅雨の雨、夕立、そして汗と難関が待ち構えていますが、着てみると病み付きになるのは冬の着物以上です。
良い夏をお迎えくださいませ。