■--汗かきの注意点 >>>気楽斎 男 兵庫-[URL] -- 2004/12/14-13:01..No.[566] |
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皆さん、さっそくのお返事ありがとうございました。 皆様の親切に甘えさせていただき、もう一つ質問させてください。 私は、大変な汗かき体質なのですが、そういう体質の人が和服を着るときの注意ってありますでしょうか?和服で過ごしていて「汗かき対策」として何か着方の工夫というのがあるのでしょうか?また、汗をかいた和服のメンテナンスはどうなるのでしょうか? 夏場は和服を着ないといのも選択なのだと思いますし、夏場は浴衣というもで楽しむというのもありなのかなと想像しているのですが・・・いくら浴衣でもクリーニングばっかりしては駄目でしょうしね(^^; |
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>>> 大和多聞 男 神奈川 -- 2004/12/14-19:29..No.[567] | |||
気楽斎さん始めまして 私も汗や脂と戦いながらきものを着ている人間です。 汗対策にはいくつかの考え方があるようです。 A、なるべく風通しがよいきものを着て汗をかかないようにする。 B、逆にきものと体の間に下着をしっかり着て、汗がきものに移らないようにする。 C、汗で濡れても平気なもの、自分で洗えるきものを着る。 快適さからいうとAの方法が合理的でしょうが、どんなに薄着にしても汗をかくのが汗かきです(^_^;) 普段着でしたら、麻や木綿のきものをなるべくゆったり着ますが、本当に汚したくないきもののときはBの方法をとっています。 具体的には法衣店で購入した汗取り肌襦袢の上に、胴が晒し木綿の半襦袢を着ます。裾よけは夏でしたら麻のものをつけています。 汗取り襦袢はいくつか試しましたが鈴木法衣店のものが気に入っています。 ここの物を気に入っている理由は、厚手で汗をたっぷり吸うことと、腋に穴が開いていないことです。 腋に穴が開いていたほうが涼しいように思えるでしょうが、腋の汗が二の腕にはりつくのが私はいやなのです。 汗の汚れの手入れですが、下着を通して少し湿る程度にきものに移った汗は、ほとんどが水分なので風通しがよいところに干すだけでよろしいかと思います。 ただし「濡れている」ぐらいになってしまった場合は霧吹きで水を吹き、タオルで押さえて十分に汗を抜かないと染みになる可能性があります。 一番問題なのは襟や袖など直接皮膚から移った汗です。これは皮脂と水分が混ざったもので水分が蒸発しても脂分が残ります。 私は汚れが目立つ場合はあきらめて洗いに出しておりますが、どなたかよい方法を教えてください。 | |||
>>> 気楽斎 男 兵庫 [URL] -- 2004/12/14-22:33..No.[568] | |||
大和多門さん、はじめまして。 わかりやすいご説明をありがとうございます。 >快適さからいうとAの方法が合理的でしょうが、どんなに薄着にしても汗をかくのが汗かきです(^_^;) そうなんですよね。少々大袈裟に言いますと、そうじゃない人には理解してもらえない辛さの一つじゃないかと思います(笑) >ただし「濡れている」ぐらいになってしまった場合は霧吹きで水を吹き、タオルで押さえて十分に汗を抜かないと染みになる可能性があります。 ああ、そういうことになりそうな気がします・・・・和服を洗う場合は、普通にクリーニングに出してよいのでしょうか?出すときは、一度縫いを解いてから出すのでしょうか? >C、汗で濡れても平気なもの、自分で洗えるきものを着る 和服にも自分で洗えるのがあるのですか!?知りませんでした。 なんか質問ばかりしておりますね・・・申し訳ありませんです(^^;) | |||
>>> お祭り好きの電気や 男 神奈川 -- 2004/12/15-01:11..No.[570] | |||
こんばんは、お祭り好きの電気屋です。 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と申します。 情報を共有することで着物ライフを向上させるのがこのコーナーの 趣旨かと思いますので、どんどんFAQやフリートークに投稿して くださいね。また、過去レスをのんびり読んでいると、いろいろと 勉強になります。ヒマなときにぜひ読んでみてください。 人間というのは寒いときでも代謝のために多少なりとも汗はかい ているものなので、、やはり肌襦袢などの下着は年中通して必要で しょう。まして、冬でも暖房のきついところで過ごしたり、ちょっと 歩いたりするなどしたときは暑いと感じることが普通です。これは、 着物に限ったことではなく、洋服でも同じですね。 で、洋服でもジャンパーやジャケット等で調整するように、着物 でも羽織や道行(和コート)などを脱ぎ着したり、重ね着によって 調整するわけです。また、着物の場合、ちょっと走ってオーバーヒ ートしたときなどは、わざと一時的に襟を緩めて懐から放熱という 手段が使えます。 クリーニングについては、一般的には「生き洗い」(京洗いとも 言う)といって、ばらさずに着物専用のクリーニングを行うのが 一般的です。着物クリーニングをうたっているクリーニング店で、 やってもらえます。 一方、バラシてから洗う方法を「解き洗い」といい、これは着物の 「オーバーホール」とも言える作業です。専用の板に反物を貼り付 けて乾燥させる為、「洗い張り」とも言います。古着物をよみがえ らせたり、譲りものの着物を直すついでにといったときに行う作業 です。こちらは専門店での扱いとなります。(別途再仕立ての手配 も必要) 一方、自分でクリーニングしてしまうというのも物によっては 可能です。化繊ものであれば洗濯機でもいけてしまえます。 木綿ものも普通に洗濯できます。ただし、袷など物によっては、 処置をきちんとしないと、ちぢみやしわなどで問題になります。 ウールや絹物も物によっては専用洗剤で可能なようです。 (ただし、これは駄目もとでやったほうが良いでしょう保証は 出来ません。) 木綿や化繊の洗濯には石鹸がお勧めです。ミヨシ油脂のが メジャーですね。洗濯洗剤コーナーを探せば目立たないのですが、 たいていあります。実は合成洗剤よりも石鹸のほうが仕上がりが 良いのです。(ごわつき感が少なく、ふっくらと仕上がる) また、合成洗剤には悪の成分「蛍光増白剤」というのが入っていま す。これの影響を受けると、きれいに染められた浴衣も哀れ白く 色抜けしてしまいます。 夏場の浴衣はクリーニングよりも石鹸で洗濯のほうがコストや 生地への影響的に良いでしょう。そりゃー使い込んでいけば傷む のは当たり前ですから、それよりもマメに洗濯して、快適に着る方 が得策だと思います。 汗かきだからと引いてないで、季節に合った着物ライフをもっと 積極的に楽しみたいものです。夏場であれば、ある意味木綿よりも さらに汗、水に強いとされる「麻」も選択岐に入ります。 普段のメンテナンスも勿論重要です。脱いだら着物ハンガーに かけて風を通し、湿気やにおい等を発散させ、また、場合によっては 絞ったタオルで拭いたりしみや汚れの始末をつけておくのは、着物 ヘビーユーザーの常識ですね。 尚、上記の作業に必ず必要なのが「着物ハンガー」。既製品も 売られていますが、作るのも簡単です。 竹や丸棒を肩幅より少し大きめの長さに切り出し、場合によっては やすりかげなどの面取り仕上げをして、これの中央に紐をつけて完成。 あとは100円ショップで買ってきたフックで吊り下げます。 メンテナンス作業用に全幅サイズ(つまり袖を完全に展開したサイズ) のも作っておくと便利です。着物ライフの必需品なので、何本か用意 しておきましょう。また、既製品には折りたためたり、ばらしたりして コンパクトになるものも多いです。こちらは出先用で一本あると 重宝します。 それでは、また。 | |||
>>> 優妃 讃良 女 埼玉 [URL] -- 2004/12/15-13:15..No.[571] | |||
「洗える着物」ありますよ。そっか、着物を詳しく知らない人には、知られてないんですね。 木綿は当然として、化繊の着物があるんです。安っぽいのから、シルックという絹に近い繊維のまで色々とあって、チェーン店の呉服屋さんや旅館で着ている着物には、結構こういうのがあります。 夏物の紗、絽、冬物の平織りや縮緬など生地も色々です。 後は、帯の部分が一番汗をかきやすいので、ここは「ガーゼ湯上り」というガーゼ地のバスタオルを巻きます。普通のタオルでも良いのですが、ガーゼの方がモコモコしないので個人的にはこちらが好きです。 意外とここの発汗を抑えてしまうと、他の汗も比較的に減ります。 洗濯は、私は「シャボン玉石鹸」です。これに「セスキ炭酸」もしくは「炭酸塩」を加えます。これは水をアルカリ性にする機能があり、石鹸の洗浄力を補佐し、石鹸カスをつくりにくくします。 洗浄力は合成洗剤よりも良く、化繊や木綿なら、衿袖の部分洗いなんかしなくても綺麗さっぱり落ちます。 干すときは、物干しに通して干します。化繊なら、アイロンなしでこのまま畳んで、すぐに着られます。 ちなみに、化繊の男性モノ。店頭には置いていないことが多いので、店員に聞いて出してもらって下さい。 | |||
>>> 樫 男 宮城 -- 2004/12/15-21:18..No.[572] | |||
夏は、麻をお薦めします。 畳んでざばざば押し洗いして、少し網の上に載せておくと すぐに水が切れるのできものハンガーで干せます。 半日で乾きます。 今はネット通販だと麻の縮みの反物が2万円位から買えるので大変お薦めです。 木綿の単衣も洗えるのですが、水切れが悪いのが面倒くさいです。 ミシン仕立てでしたら、10秒くらい脱水かけるのもありですが。 紬の単衣も、反物をあらかじめ洗って縮めてから仕立てれば洗えます。 ただ、一部の高級品はとんでもなく縮むらしいのでそういうのは駄目です。 やはり衿周りは、肌が直接触れないように衿付きの下着を中に着た方が楽です。 肩当てや居敷当てが付いている部分の背縫いは、 きせに隠し仕付けをしてしまうと楽です。 袷の洗濯については言及しません。 | |||
>>> 気楽斎 男 兵庫 [URL] -- 2004/12/16-13:01..No.[574] | |||
お祭り好きの電気やさん、讃良さん、レスありがとうございます。 樫さん、はじめまして&レスあるがとうございます。 >専用の板に反物を貼り付けて乾燥させる為、「洗い張り」とも言います。 ああ、そうなんですか!!実は私は歴史が好きなんですよね。江戸時分の風俗画や浮世絵で、「洗い張り」という風景はみたことがあります。皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、なんかちょっと感動を覚えます。 >木綿は当然として、化繊の着物があるんです。 なるほど・・・自分で洗える着物があったということも、ちょっと感動ですね。 >やはり衿周りは、肌が直接触れないように衿付きの下着を中に着た方が楽です。 肌に直接触れると、やはり汚れるんですね。生きている人間が着るのだから、それで当たり前といえば当たり前ですけど(笑)素朴な疑問なのですが、夏に重ね着をしても暑くないのでしょうかね(^^; | |||
>>> お祭り好きの電気や 男 神奈川 -- 2004/12/18-14:12..No.[586] | |||
こんにちは、お祭り好きの電気やです。 今年の夏は異常に暑かった訳ですが、そんな中、優妃讃良 さんがフリートークにレポートをいれてくださっています。 結論的には、暑いからといってだらしなくしていないで、 きちんと汗取りや肌着を着て、ちゃんと着付けたほうが 快適なようです。 浴衣であっても、場合によっては肌着類を着たほうが良い ようです。 私の場合は、夏冬かかわらず、祭股引を作業服の下にはい ています。汗でズボンが張り付いて足場に上がれないとい ったことを防ぐ為です。 汗をかくときこそ、汗取りの肌着の重要性は増すといえます。 それでは、また。 | |||