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 ■--紋の入替えってできるのでしょうか?
 >>>初心者です  男  北海道  -- 2005/01/11-03:46..No.[684]
     染められた紋を入れ替えるなんてことはできないんですよね? 五ツ紋の黒紋付、正絹の羽織と着物です。
 核家族で特別に旧家ではありませんしお仏壇以外に家紋が使われているのを見たことがありません。今入っているのは「五三の桐」で品が良いので、このままでも良い気もしますが、こだわりだけの問題なのでしょうか?




>>> 優妃 讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/01/11-17:26..No.[685]
 
    紋の入れ替えは可能です。染め替えなどを扱っている呉服屋さんに相談してみて下さい。

他人様のご紋の入った着物というのは、どうなのでしょうか。
旧家でなくても、冠婚葬祭に紋付を着るとなれば「自家の紋」が普通ですので。親族で同じ紋が揃うので、結構目立つことになるかと。
色無地などを冠婚葬祭以外の目的で着る場合には「気にしなくても」という考え方も通りそうですが、黒紋付となると、皆様、どうでしょうか?

ちなみに、「五三の桐」は、貸衣装なぞ「紋を特定できない場合」に使われていましたが、本来は、お公家さんが、自家の紋を隠すために、使った紋でした。許しがあった家にしか出来なかったことでした。
ですから、これを用いる場合は「貸衣装とみなされる」とか「公家の末裔でもないのに偉そうに」などと思う方もおられるかも知れません。
 

>>> ぶりぶりぎっちょう  女  神奈川  -- 2005/01/11-22:29..No.[686]
 
    紋の染め変えは、

こちらこちら

を参考になさって下さい。従来からの家紋の他に、創作紋などもあります。
現に、このサイトにある「月に蝙蝠紋」の羽織をお召しの男性が、お茶会でお運びなさっているのを見かけました。

ちなみに、五三桐は、秀吉が太閤となってから使用し、多くの部下達にも桐紋を下賜したことから、江戸時代以降、武士階級で広まり、三大家紋(木瓜、鷹の羽、五三桐)のうちのひとつとなったと記憶しております。
 

>>> 初心者です  男  北海道  -- 2005/01/12-20:31..No.[689]
 
     お返事ありがとうございました。
格式があるだけに難しいものですね。 費用や
タイミングなどとあわせて検討してみたいと思
います。
 

>>> ぶりぶりぎっちょう  男  北海道  -- 2005/01/12-21:15..No.[690]
 
    言い方がよくなかったので、補足いたします。
質問から、紋の染め変え希望と受け取ってしまいましたので、上記発言となりました。
内容をよく読むと、五三の桐をとても気に入ってらっしゃるようですので、そのままお召しになるのが、妥当と思います。
と申しますのも、我が配偶者の実家は、子供達が結婚する際、家紋を五三の桐にしました。舅の決め方は、簡単でした。農民出身の太閤さんが、五三の桐だからというもの。家紋はどの家にもあるものと思っていた私は、ビックリで、いろいろ調べました。結局、舅の決めごとは、理に適っているという結論に。
ということで、三大家紋のひとつである五三の桐、大いに愛用されても良いのではないでしょうか。
 

>>> さかな  男  神奈川  -- 2005/01/17-00:46..No.[704]
 
    栃木の本家の叔父に「分家だから着物に入れる紋は好きなので良いのだよ」と言われました。
地方によって習慣が違うのかもしれませんが気分的には親族が同じ紋の方が納まりが良いですね。
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/01/18-07:06..No.[712]
 
     初めまして。朝路ともうします。

 紋の染め替えについては、優妃 讃良さんやぶりぶりぎっちょうさんがお書きになっているので、毎々のことですが余談を申し上げます。

 紋は元々、個人の名前代わりや家名代わりに使われたものですから、本来に立ち返れば、自分の好きな紋を付けていいものだと思います。紋付の原型ができるのは元禄以降ですし、庶民までが代々の家紋とするようになったのは江戸末期から明治にかけてです。規制があったために、仰々しく家紋!などとは言えなかったためです。ものの本によれば『印もの』(しるしもの)などと呼び変えていたようです。
 家伝や風習があれば別ですが、御自身の趣味として洒落で召される分には、どんな紋がついていてもかまわないかと存じます。

 紋は、本紋、替え紋、別紋、変り紋、男紋、女紋などなど多種多彩で、現在のように家紋はこれ1つ!と言った感覚でなく、先人たちは器用に使い分け、またそれを楽しんでいたようですから、こだわられないのなら問題はないと存じます。

 老婆心ながら申し上げました。
 

>>> 初心者です  男  神奈川  -- 2005/01/23-04:53..No.[757]
 
     みなさんにお返事を頂けて嬉しく思っております。
小さな疑問だったのですが、みなさんのアドバイスやご意見で大変に勉強にもなりましたし、ぶりぶりぎっちょうさんに教えて頂いたサイトの「蝙蝠」の紋など大変に面白く拝見しました。そのほかリンクをたどっていろいろなサイトも見て感じたことは、伝統を大切にしつつも時代時代で新たな発展や考えがあっても良い(変化を否定しなくてもよい)のかもしれないな....ということです。
 雅楽がオーケストラとコラボレーションしたり、英語で歌舞伎が演じられたり、外国籍の横綱がいたり....で、日本文化の良さが再認識されているのと同じなのかもしれませんね。私は着物や武道など日本の文化が好きです。大いに盛り上がってくれたら嬉しいと思いました。
 少々長くなりましたが、コメントを下さった皆様への御礼をかねまして、想うことなどを書かせていただきました。どうもありがとうございました。
 ※発信地「神奈川」が本当です。前回変更するのを忘れました。