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 ■--結婚式での紋
 >>>syuji  男  北海道  -- 2005/01/19-01:09..No.[719]
    syujiです。今回もよろしくお願いします。
友人の結婚式に呼ばれたのですが、そこで質問です。
せっかくの結婚式なので和服で生きたいと考えています。
ですがまだ若いために、紋付きの着物を持っていません。
羽織も持っていますが、紋は無いです。
結婚式など、本来略礼装以上の物でないといけないとは思います。
この場合紋無しの着物(羽織長着袴など全て)で行くのは良いことなのでしょうか。
皆さんの御意見をお待ちしております。




>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/01/19-06:19..No.[722]
 
     初めまして。朝路と申します。結婚式に御出席とは晴がましいことですね。
 さて、まず結論から申し上げます。
syujiさんが新郎の友人として、披露宴に臨席するだけというお立場とした上で、お書きになっている『紋無しの着物(羽織長着袴など全て)・・・』という事であれば、そのままで結構かと存じます。
 こう言った晴の場でのタブーとしては、お分かりとは存じますが、主役の新郎と重ならない、あるいは格上にならないことです。またsyujiさんは友人として臨席されるのですから、新郎新婦の主客(上司など)よりも格上にはできる限りならないようにするのがよろしいかと存じます。とは言え、あまりにも控えすぎでは却って失礼ではないか?と思われての御質問かと存じます。
 黒または色の五つ紋は、新郎および親族の料ですから、参列者としては仲人以外は着用を避けます。ですからどうしても紋付ということであれば、三つ紋、一つ紋ということなのでしょうが、私見としては特に着用しなくてもよいと存じます。例え『スピーチをする』『挙式にも参加する』と言った場合でも必要ではないでしょう。お手元にあればお召しになっても差し支えないでしょうが、紋付であるから・・・と言った特別な意味は当事者(この場合は新郎新婦を含めた親族)以外には関係のないことです。何よりも当事者の人生の節目である冠婚葬祭の邪魔にならないようにすることが礼儀かと存じます。
 式典には紋付!ということに、よく引き合いに出されるのが時代劇の婚礼など儀式のシーンですが、武家の場合、紋服は式服(法により定められた制服)ですから、紋付が当然なだけであり、それ以外に紋付が特別な意味を持っているわけではありません。簡単に言えば紋付=オールマイティではないということです。一般的には『紋が付いている=少し気を遣いました』と言った程度でしょうか。(ただし現代でも宮中参内などの特別に規定のある式典は除きます)
 折角の機会ですし、御自身の配慮をお示しになろうと思し召しならば、例えば羽織の紐を華やかなものにするとか、持ち物に吉祥模様の入ったものを選ばれるなど、違った演出法もあるかと存じます。

 現代ならば、和服で臨席されることで十分に華を添えられることになると存じます。

 御参考になれば幸いです。晴の場を楽しまれることをお祈り申し上げます。
 毎々長文御容赦。
 

>>> 白萩  男  静岡  -- 2005/01/19-20:21..No.[731]
 
     はじめまして。私も和服で参列大賛成です!
結論から申しますれば、まったく問題ないように思われます。

 地域ごとに違う部分もあるかもしれませんが、何軒かの呉服屋さんで
伺いましたら、「白足袋で袴を穿いていれば、失礼になることはない」
とのことでした。「胸を張って行ってください」と。

 また、たとえ紬でも、無地で羽織とお対になっていれば、現代、
友人として参列するぶんには充分だとか。節が目立たないもので、
ひげ紬でなければ、よいと思います。

 羽織紐も白でなくてもよいそうです。半襟も、白は花婿さんに
譲って、銀鼠などのほうが、かえって素敵かもしれませんね。

 気になるようでしたら、朝路真行さまのおっしゃるように、小物で
おめでたい雰囲気を演出されてはいかがでしょう。白扇を持つとか、
袋を江戸小紋の模様にするとか、鼻緒を明るい淡色にするとか・・・。

 素敵な和服姿で参列されることをお祈りしつつ。
 

>>> syuji  男  北海道  -- 2005/01/22-02:03..No.[756]
 
    返信遅れてしまいまして申し訳ありません。
朝路真行さん、白萩さん、御意見大変参考になりました。
「主役の新郎と重ならない、あるいは格上にならないこと」
その大原則を忘れる所でした。
「和服だから…」と言うことにこだわりすぎていたようです。
小物で少し気持ちを表してみようかと思います。
ありがとうございました。