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 ■--葬儀の場合
 >>>コジコジ  男  北海道  -- 2005/02/11-20:10..No.[867]
    卒業式などの話題が出ていてふと思ったのですが、葬儀の時に着物で参列する場合はどうなんでしょうか。喪主や近い親族の場合は別にしても、やはり紬などでは失礼にあたるのでしょうか?まわりは黒一色のスーツの中に地味な色合いにしても着物はかなり浮くような気もします。女性の場合帯だけ喪服の黒を締めることもあるのでしょうが。くだらない質問ですみません。




>>> コジコジ  男  北海道  -- 2005/02/11-20:14..No.[868]
 
    補足なのですが早坂さんの説明は読んだのですが黒紋付の羽織を持っていないのと、葬儀で実際に男性の着物姿を見たことありません。そこで皆様のご意見や経験など伺いたいと思った次第です。
 

>>> 優妃 讃良  女  埼玉 [URL]  -- 2005/02/12-14:37..No.[872]
 
    略喪服のイデタチですよね。
下はともかく、黒紋付の羽織はいるのではないかと。
女性の場合は、地味な寒色系の無地か江戸小紋に黒帯といいますが、紬やお召しを着た場合は、上は黒羽織だったそうです。
これは羽織によって、一気に衣類の格を上げるためでした。

紬のお対ですと、洋服で言うところの「ダークスーツ」位の格かと。
「洋服ならば、ブラック・スーツで行く」という所であれば、黒紋付きの羽織は欲しいところです。
こういった、公の席に着物で出ることを想定するならば、黒紋付きの羽織は一つ持っておられた方がよろしいかと存じます。

ご参考に。
 

>>> リュウ  男  兵庫  -- 2005/02/13-04:33..No.[878]
 
    亡くなられた方に敬意を、感謝を表す事が第一だと思います。
真夏にお世話になった方が亡くなられ、黒の呂の紋付の羽織に、単の薄い藍色の塩沢、袴で出席しました。有り合わせでした。着物姿の男性は私一人でした。
格もある意味大切ですが、人が不愉快にならなければいいのではないでしょうか?葬儀の時には羽織紐は黒にすると良いと聞いた事もありますが無かったので白でした。
自分として故人に礼を尽くしたい気持ちを表したかったのです。しきたりや着物の格では確か変でしたが、故人を思う気持ちの現れですから、私は一人の日本人(海外で知り合って)としてお世話になった方を見送りたかったのです。
後に奥様が大変喜んでくださいました。
正装も格もそれはいいですが、大切なのはその場の人たち気遣いの現われが、その人の服装となります。不愉快にさせない気遣いがあればいいのではないでしょうか?
ご参考になれば幸いかと思いって、失礼ながら書き込みをさせていただきました。

 

>>> コジコジ  男  北海道  -- 2005/02/14-21:48..No.[889]
 
    ありがとうございました。
 

>>> 朝路真行  男  兵庫  -- 2005/02/16-09:00..No.[893]
 
     どうも、朝路でございます。冠婚葬祭は気を遣うものですが、中でも葬儀はやり直しが利きませんから、細心の注意が必要ですね。リュウさんが仰るように敬意を第一に考えられるのが一番かと存じます。ファッションショーではないのですからね。
 毎々余談ではございますが、私のささやかな経験と先人からお聞きしたことを申します。ただ、私が拝聴した方々は、職業柄で和服を召してられた方たちですので、一般市井の常識とは異なるかもしれません。それを前置きして申し上げます。

 葬儀=黒が基本となったのは、日本では戦後ですし、西欧でもよほどの近親者以外は黒を着ません。たしかダイアナ元皇太子妃の葬儀には、チャールズ皇太子は濃紺のスーツであったと記憶しています。
 日本の葬儀の料としては、古来は麻を用いましたので色は生成りか白が一般的でした。次には灰色、錆がかったものとなり、現在も宮中装束の喪服は、濃い灰色を用いています。
 さて、実際に現代で和服で葬儀に参列しようとする場合ですが、まずは葬儀の内容によります。近親者を中心とした密葬、つまり通常私たちが連想する葬儀と、密葬後改めて行われる葬儀、例えば社葬やお別れ会などでは儀式そのものの意味合いが違いますので、装束も変えなければいけません。
 通常喪主(当事者)は、いかなる場合でも最上格の礼服でなければなりませんので、男性の場合、現在なら黒紋付羽織袴と言うことになりますね。女性は黒の紋付黒の帯になります。近親者はそれに準じるか、せめて黒紋付の羽織を着けなければならないでしょう。
 次に参列者の場合ですが、儀式的要素の強い密葬後の葬儀告別式には、亡くなられてから相当の時間が経っているわけですから、準備する期間があったということと、儀式であると言うことから最上格の礼服を用いるのが常です。この場合は喪主と重なっても決して失礼ではありません。
 次に一般的な葬儀に参列する場合は、できるだけ華美な装いは避けます。紋付も、必ずしも黒ではなく、五つ紋でもなく三つ紋、一つ紋にし、日向紋(白抜きの紋)ではなく、日陰紋(枠だけの紋)にします。ことに通夜の場合は平服でもかまいませんので紬でも木綿物でも華美でなければかまいません。
 先に記したような紋付がない場合は、艶のない、できるだけ暗い色目の物、こげ茶や灰色などの着物、袴を選びます。地方によっては、男性は黒足袋に黒鼻緒を用いる所もありますが、一般には、足元は通常礼服通り、白足袋、白鼻緒を用います。
 さらに暗い色目の着物がない場合は、喪章をつけます。洋服のような腕に巻きつける物ではなく、リボン状の物を羽織の胸か、帯(袴の紐)の見える場所につけます。
 現在一番良く流通している『略礼服』というものは、色が黒と言うだけで形状は普通のスーツと変わりなく、何の儀式的な要素も礼服としての意味もありません。同様に和服も黒だからという理由だけで、喪服に替えることはできませんし、黒ではないからと言って喪服にならないと言うわけではありません。
 コジコジさんが『まわりは黒一色のスーツの中に地味な色合いにしても着物はかなり浮くような気もします』と危惧されているようなことは、例えば先ほど申したような喪章などでも解決されると存じます。

 長々余談を申し上げました。御容赦のほどを。