■--結婚式の新郎の袴 >>>ぼんちん 女 千葉 -- 2004/08/19-02:36..No.[270] |
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はじめまして。このたび結婚が決まりまして、神前式で挙式をしようと思っています。 新郎の実家には新郎の父の紋服がありました。着物と袴は濃い茶色で、羽織は光沢のない感じでした。新郎はこの紋服がいたく気に入っていたのですが、羽織の袖丈が短かったので貸衣装屋でレンタルすることにしました。 すると貸衣装屋が「袴は仙台平のほうが…」というのです。 新郎の父はこの紋服で結婚式を挙げたのだし、新郎も気に入っているのですが、やはり仙台平でないといけないのでしょうか? 何卒ご指南のほど、よろしくお願いいたします。 |
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>>> 優妃 讃良 女 埼玉 -- 2004/08/19-13:11..No.[272] | |||
現在よくある「冠婚葬祭にあわせた着物」という意味では、新郎の着物は黒羽二重の紋付に羽織、袴は仙台平となります。 明治時代に一般的になった式服ですが、経済上、揃えられないような家庭では「ないよりは良い」と仙台平ではない袴を使ったということは十分にありえます。招かれる方も似たり寄ったりの方々なわけですから、当時ではそれでよかったかと。 今の感覚で言えば「普段はGパンだけど、ブレザー位しかないので、それで挙式した」って感じでしょうか。 今回の挙式では、どのような場所で行い、どのような方がどのような格好で出席されるかにもお気を留められると良いかと。 参列者がブラック・スーツや留袖の中で主役の新郎が式服ではないのは変ですので、格合わせをお願いする必要があります。 そういった「ラフな格好での宴」として良いものかどうかも検討を。 もちろん、新婦も金襴緞子の打掛では不釣合いです。新郎のお母様の挙式時の装いを聞くとよろしいですが、単なる振袖や黒留袖などをお召しだったのではないかと。 結婚式や披露宴の衣装は当人だけの問題でなく、参列者のことも考えなくてはいけないので、その辺をご考慮の上、ご検討下さい。 「色直しとして使う」「二次会に使う」のであれば、大丈夫だと思います。 ご参考に。 | |||
>>> ぼんちん 女 千葉 -- 2004/08/19-21:22..No.[273] | |||
お返事ありがとうございました。 そうですよね、来てくださる人のことを考えてどうするか決めようと思います。 ありがとうございました。 | |||
>>> 朝路真行 男 兵庫 -- 2004/09/10-03:01..No.[302] | |||
初めまして。朝路と申します。 『優妃 讃良』さんの御意見と少々相違がございますので、却って混乱を招くかもしれません。まず最初にそれをお断りしてから申し上げます。 『優妃 讃良』さんと同意で「参列者の方への配慮」が何より第一かと存じます。『ぼんちん』さんも御納得の御様子なので、そのことは何も申し上げません。 ただ「仙台平」のことについては、少々異議があります。と言いますのも、男子の正装として『紋付・羽織・袴』という定義はありますが、袴が必ずしも「仙台平」で無ければならないと言うのは迷信に過ぎません。 早坂さんも書いておられますが、現在は「仙台平」の生地自体が少なく殆どが「米沢平」あるいはそれらに似せて織られた只の縞柄の生地にしか過ぎません。さらに元を辿って「どうして『仙台平』でなければならないのか?」という疑問をもちますと、その答えとしては「将軍にも献上された高級布地だから」または早坂さんの御意見のように「西欧のモーニングコートに合わせて、下を縞柄にした」という程度です。 私見ですが、昨今の貸衣装屋のものを見ていると、どれも縞柄が太く、まるで七五三か白虎隊の演舞のように思えて仕方ありません。果ては演歌歌手か宝塚の衣装のように縞柄に青や緑のぼかしまで入っているのを見ると、とても正装とは言い切れない有様です。 衣装屋の言うことが全てではありません。たとえ無地でも紬の袴であっても、御自身が納得し、見た目にも差し支えがなければ、御自身が選ばれたものが第一かと存じます。 老婆心ながら、ご参考まで。 | |||