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 ■--ウールの着物に袴はできる?
 >>>わんこ  女  京都  -- 2004/09/18-22:03..No.[321]
    うちの婿さんなんですが、横幅がいつも既製品では合わず、さりとてあつらえるお金もない貧乏人なので、足元がよくはだけています。外出の時はできるだけ袴をつけてもらうようにしているのですが、ウールの着物に袴を合わせても大丈夫でしょうか?




>>> Shin-rine  男  その他  -- 2004/09/18-22:54..No.[322]
 
    全く問題ないと思います。
 

>>> お祭り好きの電気や  男  神奈川  -- 2004/09/19-00:39..No.[323]
 
     こんばんは、お祭り好きの電気屋です。

 特別な場でなければあとは組み合わせセンス次第で特に問題は
ないと思いますが、ちょっと気になることがあります。

 それは、「横幅が合わない」ということです。
これって、「肩幅+衽幅」が足りないということでしょうか?。
だとすると、足元がはだける以外にも色々と弊害があるのではと
考えられます。  

(寸法名称についてはこのページの「和服を知る」→
          「着物の各部名称」をご覧ください。)
 
 まず、この寸法が不足する仕立てということは、連動して
「裄幅」も短いはずですから、腕がかなり出でしまうのではと
いうこと。私も体が大きめでかつ腕が長めなので、手持ちのも
のは裄幅が不足気味になっています。多少ならば問題はないの
ですが、やはりくるぶしくらいまでは欲しいですね。

 次に、このあたりの寸法が足りないということは無理に合
わせようするため、各パーツにストレスが掛かり、傷みやすく
なるということ。特に背縫いに力が掛かって割れて(ほつれて)
しまいます。

 勿論、いくら着物がサイズ許容範囲が広いからといって、それ
を超えてしまえば着付けが難しくなってきます。

 ついでに、既製品でサイズが不足気味ということは身長も高い
かと思います。そうなると、「身丈」も不足して、足元が出でし
まうということになってしまいます。

 つまり、もしそうであればお気に入りの何枚かだけでも、ちゃ
んと仕立て直しに出したほうがよいのではということです。
一見、直せなさそうでも、ある程度までは仕立て直しによって
サイズを修正することが出来ます。

 この場合は、幅を出すわけですから、脇縫いの折り返しを
繰り出してやります。さらに、身頃と衽との合わせも繰り出
します。また、裄(袖幅)も足りなければ、袖の両側の
(外側/筒先側と身頃側)折り返しも繰り出してやります。

 身丈については「打ち楊げ」をのばします。

 ある程度裁縫の覚えがあればDIYライクにやってやれな
くもありませんが、自信がないときや、いじるところが多い
場合はやはり専門家(仕立て屋さんまたは和裁の得意な人)
にやってもらったほうがよいでしょう。

 ちなみに、着物の寸法の割り出し方については、質問コーナー
レスNo67「着物の幅」に解説があります。

 それでは、また。


 

>>> 墨田  男  東京  -- 2004/09/19-03:44..No.[324]
 
    横レス失礼します。
>「肩幅+衽幅」が足りないということでしょうか?
>この寸法が不足する仕立てということは、連動して「裄幅」も短いはず

一概にそうとも言えないんですよね。
私は身長170弱に対して胴回りが110以上ありますので、
既製品で大きい物を着ても横幅が足りない事が良くあります。
が、裄が短かったという経験はありません。
逆にサイズが大きい物を選んで裄が長過ぎたという経験はありますが。
つまり、肩幅は足りて衽幅が足りない、といった状況でしょうか。
着丈については、短くなってしまう事はあります。
幅が足りない分、少し上にずり上げて着付けて幅を補うので。

私が所有している着物で多いのは身丈148袖丈51裄丈72or74というサイズですが、
物によってはかなり短く、若しくは浅く合わせて着てしまうものもあります。
こういう状況もある、というご参考までに。
 

>>> お祭り好きの電気や  男  神奈川  -- 2004/09/19-12:20..No.[325]
 
     こんにちは、お祭り好きの電気屋です。

 私の認識不足をお詫びいたします。確かに、恰幅が良くてその割
に腕が短い方の場合、横幅のみが足りなくなるといった事も考えら
れるわけですね。

 基本的に既製品の仕立てでは、一般的な体格で設計されています
から、人によって部分的に寸足らずや寸余りになってしまうことが
あるかと思います。 

 むしろ、人間は工業製品ではありませんから、みなが同じ寸法設計
ではまるということは本来はありえないわけです。やはり、その人
専用の仕立てというのが一番ということになってきます。

 それでも、着物はサイズ許容範囲が広いため、ある程度までは着付
けで何とかなるわけですけれども。こんなところにも、着物の懐の
深さを感じます。

 やはり、どうしても仕立て寸法に不満を感じるようであれば、知
っている人に診て貰ったほうがよろしいかと思います。

 それでは、また。


 

>>> 隅田清次郎  男  愛知 [URL]  -- 2004/09/19-13:47..No.[326]
 
    こんにちは、隅田です。
作法については詳しく知りませんが、外出目的や外出先にあわせて考えられるのが一番ではないでしょうか。
わからなければ、前もって相手先に聞いておく方法もあります。
私はカジュアルなものとしてウールや木綿の野袴風のものをよくはきますが、こういうものは上がウールで問題ないと思います。
ある程度正式な場には使えませんが、つりあいという面では、そういう選択もあります。
 

>>> わんこ  女  京都  -- 2004/09/30-16:32..No.[340]
 
    みなさん、どうもありがとうございました。うちの婿さんは胴回りが100cm弱で、腕がさらに長いんです。先日、呉服屋さんに寸法の測り方を教えていただいたら、袖丈が80cmでした。こうなるとさすがに既製品ではどう着付けてもはだけてしまいます。貧乏人ではありますが、機会を見て羽織だけでも寸法に合ったものを、と、思っているところです。

一応、今、既製品の紬とウールをアンサンブルで一つずつ、どちらの色にもあう絹の袴がありますが、正直、サイズはどちらも合っていないと思います。今のところ、外出先であからさまに批判されたことはありませんが、やはり着付けている人間としては悩みます。