■--縁日での反物の品質について >>>高村 男 京都 -- 2004/04/29-15:35..No.[140] |
|||
はじめまして、京都で大学生をやっています高村と申します。 茶道を子供の頃からやり、下宿が京都なので、たびたび北野天満宮の天神さんや東寺の弘法さんにでかけます。そこでの縁日店主のおじさんに聞くと単の着物(正絹)を更で仕上げるなら、反物に12000円・お仕立て代はお抱えのおばちゃんに頼むから22000円、計34000円で作りますよ、というのです。私は今まで茶道着物専門店の方に頼んで、単でも80000を下る事はありませんでした。正直、縁日などでの反物の品質ってどうなんですか?祖母(長年生活として着物を着ている祖母なのですが)いわく、素人だと思って、違う繊維を混ぜたりしてる場合もあるのだといいます。その本当のところどうなのですか?混ぜ物をしていたりするのですか?(ちなみに、その縁日の店主は、小さいながら「趣味の店」といった風情の自分の店も持っているそうなのですが) |
|||
>>> お祭り好きの電気や 男 神奈川 -- 2004/05/02-23:39..No.[142] | |||
私も和服の入手には勉強中なのですが、そんな中で私なりの考えを投稿させていただきます。まず、購入先の信頼についてですが、これはどんな業界でも・品物に限らず技術やサービスについても同様で・最初はある程度信じてみるしかないと思います。明らかに不信点がある場合は別ですが、相手も商売ですから、まじめな商売人であれば不正や反則をすれば商売できないことをわかっているはずなので・まして老舗であれば信用にもかかわるのでなおさら・あまり過剰に勘ぐるのもどうかと思います。もちろん、中にはとんでもな業者というのはどこにでもいるのである程度の警戒も必要ですが・・この例においては、いつもの専門店のほうが、足元を見ていることも考えられるともいえてしまいます。ただし、着物の類は、非常に価格帯が広いので、一概に言えないことも事実だと思います。 次いで目利きについてですが、これは私の知り合いの和服リフォームの店長にうががっても「私もまだ分かりきっていない」というぐらい非常に難しい面もあります。私なんぞ実際に物を触れさせてもらってもおぼろにしかわかりません。もし、品質を店頭で確認してみたければ、知識のある人に付き合ってもらうほうが確実だと思います。 ここで考えを変えてみると、それぐらい品質が均衡しているのなら逆に「安いほうは練習用、実用用・お気に入りや高いほうは本番用」としてうまく使い分けるのも賢い方法かもしれません。・・例えが変ですがいわゆる「勝負パンツ」の考え方です。・・気に入っている高いきものを練習時等に些細なことでダメージを受けると精神的、金銭的ダメージが大きくなってしまいがちですが、安い汎用のものであれば、ダメージを最小限に押さえることが出来ると思います。 最後にどんなものでもそうですが、お気に入りのいい物って、値段でないともいえることもあると思います。たとえ安物でも自分が納得して気に入れば、それでよしと思うのです。そんな理由で、私はいわゆる「ブランド品」にはまったくというほど興味も、魅力も感じません。・・貧乏性のサガかなぁ・・・ あまり参考にならないかもしれませんがお許しください。では失礼。・・・・ | |||
>>> 高村 男 京都 -- 2004/05/03-06:25..No.[144] | |||
大変参考になりました。そうですよね要は本人の気に入ようですよね。 まだまだ先は長いですし、たくさんのものを見てわかるようになりたいものです。 本当に勝手な質問にお答えいただきありがとうございました。 | |||
>>> 鶴亀 男 神奈川 -- 2004/05/04-09:07..No.[145] | |||
こんにちは。 お祭り好きの電気やさんのお話、私も同感です。 私は芸事の関係で、着物を着るようになりました。 はじめて舞台に出たときのことですが、先生が和服でなくてもよいですが、・・・とおっしゃってくれたのですが、やっぱり紋付と袴でないと、と駅前のTという古着屋さんに駆け込みました。そこで知り合ったのが、Mさんという方で、この方から、着物のイロハを習いました。実に蘊蓄のある方で、素材のこと、作りのこと、着方のこと、等々とても本の知識では分からないことばかりでした。また、芸事の方も少し上達して、舞台の合間に何代も続く流儀の方とお話ができるようになり、ざっくばらんにお聞きすると、あまり気にするほどのことはないとのこと。それぞれ皆さん工夫しているようです。お祭り好きの電気やさんのお話のように、本当に色々あるようですね。呉服屋さんが腹の中でソロバンをはじきながら言っているような話とは、ちょっと違うようです。 縁日でも良心的な人はよいものを売りますし、呉服屋さんでも、こちらの足もとを見て売っている人は多くあります。ちょくちょく見ていれば、よいものかどうかは、自分なりに分かってきます。値段のことばかり言っている人は、まずダメです。要は和服と接する機会を多く持つことですね。 大事なときはこれをというのを着る以外は、普段は古着屋さんで見つけてきたものを着ています。しかし、どれがどれで、ということがわかった人はいません。 京都にお住まいなら、関東と違って、安くよい品物と出会う機会は多いと思います。くれぐれも商売熱心な呉服屋さんの言うことは鵜呑みにしないこと。昔の人はこれが普段着なのですから・・・。まずは着物を着る機会を多くすることと、着慣れることですね。 楽しい着物ライフを・・・。 | |||
>>> 田舎もんのトトロ 男 栃木 -- 2004/05/13-19:34..No.[156] | |||
はじめまして。 おおよそは、お二方がお答えになってらっしゃいますので、 ちょっと気になったことを。 まずは、反物の価格ですが、当然、新しいものの価格ではありませんね。 要は、反物であっても、古いお品ということです。 機屋さん、呉服屋さんの不良在庫、あるいは倒産品、金融品などです。 それをリサイクルショップで売るとなれば、可能な金額です。 問題は、糸の質よりも、高村様の体格ですね。 古いものは尺幅が多く、裄がでません。頑張って71cm位まで、単なら 70cm位まででしょうか。ですので、それだけは確認しましょう。 あとは、焼け、汚れでしょうか。 新品をお店で購入するのでしたら、こうした心配はありませんが、 そうでない場合は十分注意する必要があります。 私も、インターネットオークションで何反か落札してますが、 呉服屋さんの長期在庫でも焼けがあったことがあります。 ですので、それらを集めて商売をなさってる方々の品には それらに注意すると良いでしょう。 呉服屋さんも、高いお店ばかりではありませんし、また、 手軽に買えるものも扱っています。 私は、日本橋三越で夏物のシルクウールを一反一万円で 入手したことがあります。まぁ、これも不良在庫でしたが、 焼けも虫食いもなく、やった!と思った一反でした。 あとは、同じく三越でしたが、秋葉(紬の大手問屋)フェアで 在庫品をバーゲンで売ってました。うーん、この価格ならと 思ったのですが、残念ながら、尺幅で、私には無理。 牛首の羽尺なんてのもありましたね。 次に、お仕立てですが、これはもう相性(仕立て屋さんとの)ですので、 高い安いは一概に言えないですね。 私のお願いしているところは、19,000円。アンサンブルでも36,800円。 裏地は無しです。もう一軒は単で23,000円、袷で24,000円。 京都ですと、四万円位はかかるようですが、特に、良い物となると、 こちらの呉服屋さんでも京都へ出しています。 安さを極めようとしますと、全国くまなく探さなければなりませんから、 相当エネルギーが必要です。 それより、ご自分で納得のいく呉服屋さんとお付き合いするのが、 結局は、得をするように思います。 値頃感のあるものが入ると電話してきたり、取っておいてくれたり しますからね。 では、ごめんなさい。 | |||