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 ■--黒紋付の羽織紐の季節性
 >>>源中将  男  北海道  -- 2003/11/22-19:20..No.[55]
    またまた黒紋付の話です。今度は羽織の件です。
羽織の紐ですが、私は丸組み紐が嫌いで、平組み紐をいままで使ってました。
ところがこの4月に茨城県の神社で結婚式をしたときに、直会の会場のひとが妻の着付けなどをしてました。私は自分で着れるので自分で着付けましたが、そのときに平組紐をつけたら、その着付け兼割烹のひとが紋付、今の季節は平組み紐ではなく丸紐だと主張し、私は本当か?、と思いつつも、まあたまには丸組み紐をつかうのも悪くはないなとおもい、その人の言うように店の丸くみを借りて式に臨みました。確かに私の平組み紐は女ものの真夏の帯のようなレースっぽいものです(なんというのでしょうか?)。
季節で組み紐をかえるって本当ですか?ちなみに北海道で6月に行った披露パーティーでは自分の平組み紐(高いんですよ)を着用しましたが、妻の着付けの人は何もいいませんでした。この時は妻の着付けのついでに、私の着付けをしてくれるというので、はじめて人にきつけてもらいました。やはりプロが着つけると、こぎれいに見えますね。袴の前紐の十文字むすびはわたしのやり方と、違っていましたがそれなりにきれいでした。
 ちなみに茨城の挙式の時には同席した弟にも紋付きの羽織を着せようと、私の暑い時期用の略紋付羽織として仕立てた三紋色紋付きの麻の無染の単衣の羽織を着用させました。しかしこの時も着付けの人から文句があり、このような麻の羽織はこの時期には着ないと主張しました。私は季節があわないのを承知で、弟に麻の紋付羽織を着せました。なぜかと言うと、他家の紋が入っている羽織をきるよりは季節はあわないが、自家の紋がついているほうが、正当であるとおもったからです。季節は4月でしたがもう下旬で桜もちり暑い時期だったので、実用的にも麻の羽織でも十分だとおもいました。
みなさんはいかがお考えですか?
 だそくながら私は帯刀する場合があるので羽織紐の位置は通常のものよりもずっと上についてます。乳の少ししたあたりです。これも仕立てる時に、呉服屋と問答しましたが、幕末の武士の写真をみよ、と諭し、向こうも、なるほど、と納得してました。昔のは今から見ると異様なくらい上に羽織紐がありますよね。わたしのはあれほど極端でないですが、上につけるようにしてます。これは帯刀しなくても扇子をさしたりする時には邪魔にならないので私はこの付け方を推奨します。




>>> 美遊人  男  山口 [URL]  -- 2003/11/25-21:58..No.[58]
 
    詳しくは知りませんが、
 私は羽織りの紐は、夏(絽)紋付きの時は平打ち(平組)をしております。黒羽二重の紋付きでは丸組の紐にしています。
 おっしゃるとおり、”平組み紐は女ものの真夏の帯のようなレースっぽいものです”ですね。ただ、涼しさを感じると言う理由で、夏用の紋付きに使用しています。
 また最近は、女性用の真珠のネックレスを羽織り紐に加工して使っていますが、こちら  洋装では、真珠を結婚式に着用するのでから、良いのではないかと考えています。未だ、羽織りの紐に真珠をしている人には会ったことはありませんが、これも礼を失することはないだろうと、自己満足しています。
何ら理由も無く、私見です。
 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2003/11/26-17:28..No.[59]
 
    お晩です、田舎もんのトトロです。

まずは、整理させて戴きますと、羽織紐に季節はあります。
組み方が異なるようです。
平打ちか丸打ちかの違いに単純化することは難しそうです。

こちら

をご覧下さい。

私も、夏物の羽織紐の存在を知りませんでしたが、
夏物(このときは夏生紬+夏塩澤の羽織)を誂えたとき、
呉服屋さんが夏用の羽織紐を用意してくれました。
特に、それが夏用とは気づかずにおりました。

トンボ玉で無双の紐を組むときに、トンボ玉に合わせて、
涼しげな紐で組んで貰い、それを夏用にと考えたのですが、
先の呉服屋さんに依れば、組み方が違うので、どうかなぁ?
と仰ってました。
さすがに、無双に夏組みがあるかどうかまで確認はしませんでしたが。

こちら

で、ご確認戴きますと、ご理解戴けると思いますが、
平組でもいろいろございますし、また、

こちら



こちら

こちら

こちら

などもございます。

私が知らないだけかもしれませんが、平組(平打ち)の方が
お洒落な紐が多いように感じます。
ですので、白の羽織紐であっても、お洒落の度合いが強い組み方や
夏を感じさせるものですと、羽二重の紋付には合わせないのではないかと
思います。

黒紋付は、第一礼装、洋装ではモーニングや燕尾服に相当しますから、
着方としては、崩せないと思います。
ですので、お直しおばさん(着物のことをある程度ご存知の女性)から
見たら、格好の餌食でしょう。
夏の第一礼装の黒紋付も絽でして、麻は聞いたことがありませんし、また、
四月でしたら、麻の羽織では、お直しおばさんは黙ってませんでしょう。
さすがに、四月で袷の羽織でなきゃ許さんと仰る方は少ないとは
思いますが。

十月初めに結婚式の披露宴に出席致しました。
今年の関東は、十月は十分暑く、また、お召しや紬の単ものも
持ってませんので、上に書きました、夏生紬+本塩澤の羽織、
そして、絽の角帯、羽織紐は夏を感じさせるトンボ玉の無双、
雪駄は黒のホースヘアで出席致しました。
十月ですから、本当は、こんなのご法度ですが、当日は、
最高気温が24度位ありまして、快適に過ごすことができました。
留袖をお召しになられてらっしゃるご親族の方々や振袖をお召しの
女性、そして、夏物ではない略礼服の方々は大変そうでした。
ですが、もし、当日、私が親族で、黒紋付を着なければならないと
したら、絽の黒紋付は着られないかもしれません。
やはり、第一礼装ですから、十月だと袷の羽二重を選ぶ可能性が高い
ように感じます。本当は、単の黒紋付があればよいのでしょうが、
そこまで、お持ちの方は少ないでしょう。
実際、私の良く行く呉服屋さんに依れば、「皆さん、単の留袖なんて、
持ってないから、夏でも、袷を我慢して着てるそうですよ、ホテルは
冷房が効いてますし。」とも教えて戴きました。

では、ごめんなさい。

 

>>> 源中将  男  北海道  -- 2003/11/29-22:04..No.[60]
 
    そうでしたか。やはり夏物と冬物は羽織紐でもあるのですね。でも関東と北海道、沖縄ではまるで気候が違います。無理くり関西、関東での「しきたり」にあわせる必要もないのでは無いかと思います。しかしレースでない平組み紐は、あってもいいので購入してもよいですね。
麻の羽織はあくまで、準礼装用ですし、当人用ではありません。このような時には、気候にあわせて自分で判断してもよいのではないでしょうか?特に無紋や他家の紋をつかうよりも、自家の紋をつけるのが本当の礼儀ではないでしょうか?
 

>>> 田舎もんのトトロ  男  栃木  -- 2003/12/01-21:09..No.[61]
 
    お断りしておきますが、私が決められるわけではありません。
ましてや、お直しおばさんがどのようにお感じになるかは、私には
わかりませんので、念のため。

まずは、早坂さんの「男、はじめて和服を着る」あるいは、
こちら
の46. 塙 ちと著「男のきもの雑学ノート」をご参照ください。
他、早坂さんが多数の書籍をご紹介してらっしゃいますので、
いろいろご覧下さい。

私も数冊の本を参考に、そして、これまでに経験したこと、
呉服屋さんに教えて戴いたこと、きものに詳しい女性
(お直しおばさんっぽい)に教えて戴いたことからしますと、
麻の着物の位置付けが思いのほか低いとお考え下さい。

監修:山中典士「男のきもの事典」の中で、礼服について小笠原流礼法
の宗家の方が書いてらっしゃいますが、明治17年に制定された礼服では、
紋付は羽二重で、夏は麻となっていたようです。その後、どのような経緯
あって、夏は絽になったのかわかりませんが、絽と書かれています。
実際、この「男のきもの事典」では、絽を薦めています。
羽織は紗が良いとも書かれています。
ですが、京都の呉服屋さんは紗はちょっとと仰る方もありました。
羅は論外のようで、帯でも駄目だそうです。
着流しの遊び着にしてくださいと言われました。

また、「男のきもの事典」では、準礼装に、上布は大丈夫と
書かれてますが、お茶をなさる女性の方に伺うと×でした。
結局、上布でもお茶の席では駄目だそうです。
もちろん、流派に依っても異なるでしょうから、いろいろ伺った方が
良いと思います。

もともと裃は麻だったわけですから、もっと位置付けが高くても良い
と思うのですが、いつの時代からか、あるいはどのような方々がそう
思うようになられたかまったくわかりませんが、紬以下と見られる
ようです。そういうわけで、私の場合、麻は遠慮してます。
夏の披露宴などで、「平服で」と書かれてましたら、
着て行くかもしれません。

一方で、「男のきもの事典」で小笠原流礼法宗家は「木綿でも
紋が付いていれば礼装」とも仰ってるのですが。。。
そのような方を拝見したことがないので、わかりません。
ただ、披露宴に紺色の会津木綿のお対で、出席された方は
存じております。紋無とのことでしたが、誰も気になさらなかった。
皆、紬と思ってたらしいとも伺いました。

あまりに決め過ぎるのはどうかとも思いますが、いろいろな方に
教えを請うのもよろしかろうと思います。

上に紹介いたしました三冊の本でも、微妙に、異なる点がございます。
紋付のときの半襟の色は、二冊が白、一冊は薄い灰色か青色。
喪のときの雪駄の鼻緒は二冊は黒、一冊は白なめし革。
結局は、地域性もあるので、周りに相談しないとわかりません。
紋付に柾目の下駄は大丈夫と書かれてた本を見たこともありますが、
通常は×のようです。

袴を付けるのに、綴れの帯は駄目で、博多帯でなければ駄目と
怒られた呉服屋さんもいますよ。(^_^)

では、ごめんなさい。
 

>>> 五郎  男  栃木  -- 2004/02/27-12:52..No.[102]
 
    初めまして、田舎もんトトロ様。
私も栃木県在中で、趣味が講じまして着物を良く、
きています。でもなかなか上手く着こなす事ができません。
やはり、たくさん着物を着ることでしょうか。
それと、袴の時の角帯の結び方ですが、やはり一文字で結んだ
方が綺麗ですか。
ご意見をお聞かせ下さいませ。