着物下着レポート 1999/05/08
By 匿名希望 さん |
初投稿です。 着物の良さをしみじみ感じている生活になりました。中年になってお腹が出てくると、どうも洋服は肩が凝ってしまい難儀していました。正月には好きで二十歳ぐらいから着ていました。面倒というのが正直な感想でした。問題はトイレと正座で着崩れすることです。呉服店で聞いてもまともな答えは得られませんでした。このHPで見たことを実践してみて、着物の良さが再認識できました。問題はやはり下着にあったのです。 和装には和装の下着だということなんですが。それぞれの下着について述べさせてもらいます。 六尺褌:前垂れをする方が便利である。祭りのように後ろに回すとトイレの大のとき帯を締め直すのが大変である。また、後ろの結び目がじゃまである。帯の位置が決まりやすい。 越中褌:開放感がたまらない。特に夏は浴衣に越中褌は最高である。外出するときは注意、白い浴衣には色柄ものは透けて見えてしまう。家にいるときに穿いている。トイレではひもが下がってきやすいので太めの紐にした方が使いやすい。 六越褌:ここのとこ気に入っています。着物に用いるも良し、洋服にもいいのです。番外編参照 猿股:冬寒いときに用いる。 股引:もっと寒いときに用いる。足首からはみ出さないように長めのものは折る。 裾除け(腰巻):これが結構いけるのです。女しか使わないと思うのはやめましょう。一度使用したら納得するはず。 ブリーフ:着物用に作られたものではない。使用しない方がよい。 トランクス:ブリーフに同じ V首またはU首のアンダーシャツ:冬に用いる。あまり着たくないが暖かい。間違っても長袖は見苦しい。半袖か七部のを用いる。 ダボシャツ、クリシャツ:私独特なもの、一番下に着る。動きが楽で暖かい。江戸一製品がお勧め。袖が長いときには切って纏れば良い。 ダボ股引:アウターなので裾が長いから切ること。 市販のズボン下:使えない 番外編その1 洋服に使える下着として太っている方には六越褌をお勧めします。全幅であるが腰のところは半幅であるから横みつが気にならない。その上からベルトをすればズボンが落ちないのである。もうサスペンダーはいりません。勿論越中褌はいいですね。六尺褌は結び目が当たって座る仕事向きではありませんし、ズボンが不格好になります。 番外編その2 友人の僧侶に聞いてみました。 問、黒衣の下は何か。 基本パターン 越中褌・U首半袖シャツ・ズボン下・半襦袢(夏冬用)・白衣(長着 夏冬用) 夏 法事などで汗をかくとき クレープのズボン下とシャツで前が割れるものに変わる。一日に何度も取り替えるそうです。 くつろぎ 下半身 越中褌だけ 上半身 半襦袢(夏用) 番外編その3 実際に着てみて感じたこと。 半襦袢 長めにできています。これは便利です。法衣店で購入してもらいました。どうして呉服店のは短いのでしょうか。 クレープシャツ 意外に機能的である。ジジ臭いが洋服の下に着ると病みつきになります。 白衣 丈夫にできていて丸洗いok これもゲット 法衣店も逃してはなりません。特に褌使用の天台・真言・日蓮宗の法衣に注目されたし。ありがとうございました。実に、実用的なレポートですね。多くの方の参考になることでしょう。着物の下着についても個人個人で好みは多々ありますが、どういうわけか一般の呉服屋さんでこうした話がなかなか聞けないのは残念です。もう少し、フランクに下着の話も相談できるといいですね。あとはともかく実践あるのみ。みなさんも、自分好みの和装下着をぜひ見つけてください。 |