私のきもの生活

現在は完全に和服のみの生活ですが、中学1年の時に興味を持って以来、和服を愛用し続けています。会社員時代、家に帰ると和服に着替え、休日は和服、寝るときは年中浴衣の寝間着という生活でした。私にとって和服を着ることは、もはや日常生活の一部であり特別なことだとは思っていません。ほんの何十年か前までは、そんな光景が日本の至る所で見られたことと思うのですが、現在は和装そのものが特別視されており、その点は残念です。身につけることがこんなに気持ちよい衣服はないと思います。本当はもっともっと身近にあるはずの「きもの」。日常着というジャンルのきものにも、ぜひ目を向けて実際に活用してほしいものです。

ある呉服屋さんの話では、家に帰るとやはり和服でなきゃ駄目という方が、現在でもかなりいらっしゃるそうです。和服がどういうものかを知ってもらうには、何よりも実際に着てみてもらうほかありません。ともかく和服でいると、私は非常に楽でゆったりできます。加えて五感を刺激する心地よい肌触りが得られるので気分もいいものです。和服の心地よさにハマッて以来、襦袢や下着の肌触り、角帯の締め心地、足袋の履き心地の良さなどに、たまらない快感を感じており、和服の生活は一生やめられないことと思います。サラリーマン時代は、会社に行くときだけはやはりスーツにネクタイだったのですが、洋服と和服とを着分けることも特別なこだわりはありません。私の和服生活は主体が日常着ですから、和服はあくまで自然体で着ることを心がけてるつもりです。つまり、和服を着ているということを一々意識しないで自然に着るという意味で。

帯はもっぱら角帯を貝の口か片ばさみに結びます。兵児帯は嫌いでほとんど締めたことがありません。角帯なんて、ネクタイを締めるのと大差なく、締めなれた帯であれば締めるのに1分とかからないものです。普段は木綿の着物や古くなった正絹の着物で過ごすことが多いです。夏は浴衣か綿縮、麻縮などの単衣の着物で、甚平や作務衣は学生の頃には着たりもしましたが、社会人になってからは全く着なくなりました。なにしろ、角帯を締めていないと落ち着かないものですから。

和服の下着は、褌(ふんどし)を締めます。今どき褌なんて、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、結局、着物の下着として最も理に叶っており、便利この上ないからです。決して無理して懐古趣味に走っているわけではありません。例えば、ブリーフやトランクスを和服の下に着けているより、褌の方がトイレの時もはるかに始末が楽なのです。また、上半身も洋装肌着のシャツではなく肌襦袢を着ます。何より晒木綿の肌触りの良さと、肌に密着しない開放感ある着物本来の着心地が楽しめるからです。これらの純和装肌着の着用は、襟元が落ち着かないなどの問題の解消や着崩れ防止にもある程度効果があります。和服本来の着心地を得るために、ぜひ下着も見直してみてはいかがでしょう。

家の中には普段着の着物や帯がいつも鴨居に掛かっており、物干しには肌襦袢や足袋が下がっています。そんな普段の和服生活について、まだまだご紹介したいことがたくさんありますが、この続きはどうぞホームページの中でお確かめ下さい。