一枚の着物に必要な絹糸の長さとは?

きものの糸

一粒の繭から生糸として取れる糸の長さは、およそ1,000m~1,500mにも及ぶことをご存知でしょうか。

山下悦子さんの「きもの歳時記」という本によると、振り袖には、約4,500個もの繭、そして4,500Kmもの糸が必要だということです。
一般的な着物(長着)であれば、約3,000個の眉が必要とされます。

これらの気の遠くなるような数字と共に、同じく気の遠くなるような長い時間と労力から完成されるのが「きもの」であるということを、時には振り返ってみるようにしたいものです。