着物で暮らす気持ちよさ

「着物」に、ほんとうにハマってしまうのは、気持ちいいからなんです。少なくとも私はそうです。 そしてまた、和服を着たときのホッとする瞬間がたまらないのです。 私自身が長年、普段着として和服を愛用してきたことからの実感ですが、こんなに気持ちのいい衣服は他にはないと思います。角帯の締め心地といい、足袋の履き心地といい、和服ほど身体に快い刺激を与えてくれる衣服を他に知りません。これに、主役である着物自体の素材を感じる心地よさが加わることを考えると、日本人がこんなにも官能的な衣服を日常から捨て去った事実がどうしても信じられません。和服を着ているというだけで、四季折々の季節の匂いを、文字どおり肌で感じることができます。特に春先や秋口の心地よい太陽の陽射しや、袖口や裾を揺らす風の心地よさなどを感じると、精神的な快感すら覚えます。このホームページを開設した1997年当時は、生活の全てを和服で通したいといつも願っていましたが、 念願叶って現在では生活のすべてを着物で過ごしています。 もちろん、必要に応じて和洋の服を着分けることもまた、それはそれで自然なことだとも考えます。和服に興味を持ち始めたら、まずはワードローブに着物を加えることからはじめてはいかがでしょう。