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貝の口

貝の口は、角帯の最も代表的な結び方で、袴を着けない着流し姿に締めるものですが、これさえ覚えれば実用上は必要十分です。なお、多数の書籍や雑誌などでは、一度前で結んでから結び目を背中に廻す方法が紹介されていますが、やはり初めから後ろで結んだ方が着崩れしなくていいと思います(というか、私は前では結べません^^;)。最初は思うように結べないかも知れませんが、馴れると簡単で、身体が覚えてしまいます。私は、締めなれた角帯であれば、1分もあれば締め終わりますが、長くても3分以内を目標に締める練習をして下さい。それ以上かかると着崩れたりすることもありますから。なお、必ず自分自身で結べるようにならないと、最良の締め心地は得られませんから、がんばって練習してみて下さい。

締め方

まず、角帯の上下に注意して「手
先」になる側の端を決め、帯幅を
半分に折ります。この時、帯の端
から20~30cmくらいをぴったり
と半分に重ねるようにし、さらに
少しずつ斜めに折りながら細長い
三角形ができるようにしておくと
締めやすく扱えます。なお、帯を
腹にあてたとき、二つ折りにした
「輪」になる部分が下になるよう
にします。
※この部分を「手」といいます。
帯の中央より上の部分が、腰骨の
位置にくるように下腹に帯をあて
て、およその位置を決めます。
帯を一巻きして、腰の端から握り
こぶし1つ~2つくらいの長さに
なるように「手」の長さを決め、
左手で手先をしっかりと持ちます
(二つ折りにした「手」の輪にな
る部分が下になるようにして持ち
ます)。
「手」の方を上にして帯を胴に2
回ほど巻き付けます。一巻きする
ごとにしっかりと締めますが、必
要以上にきつく締め付ける必要は
ありません。締め加減も何度か練
習して覚えて下さい。帯が最後に
かなり余ってしまう場合は、ここ
で3回巻く事になりますが、ほと
んどの場合2巻きすればよいはず
です。
3回目を巻く前に、左手で余った
帯を水平に持ち、斜め45°下に
腕をいっぱいに伸ばした位置で掴
みます。
つかんだ部分を端にとり、余った
帯の裏側同士が向かい合わせにな
るように重ねます。
重ねた帯は内側にきれいに折り込
みます。

こうして長さを決めた幅の広い側
の帯の端を「垂れ」といいます。
8「手」を斜め下におろし、「手」
の上に「垂れ」が重なるようにし
て後ろに廻します。

「手」を下におろすときは、輪の
部分が下になるようにします。
9「垂れ」を「手」の下にくぐらせ
て上に引き上げ、結び目がゆるま
ないようにしっかりと締めます。
この時、上に持つ「垂れ」の方を
動かない様にしっかりと持ち、下
に出た「手」の方を力強く引くよ
うな気持ちで締めるときれいに締
まります。
10幅の広い「垂れ」の方を上から下
にほぼ垂直におろします。これと
は逆に先に「手」の方を斜め上に
折り上げ、あとから「垂れ」をお
ろして「手」を包み込むように斜
めに結ぶ方法もありますが、馴れ
るとここで紹介する結び方の方が
直接背中で結ぶのには結びやすい
と思います。結び目は、自分に合
った方法で締めて結んで下さい。
11おろした垂れの先を写真のように
左斜め上に折り曲げます。
12「手」の先を折り曲げた「垂れ」
の間に通し、下から上に引き上げ
ます。このとき、緩まないように
しっかりと結びますが、あまり力
任せに引っ張ると結び目が皺にな
りますから注意して下さい。
「垂れ」の方をしっかりと固定す
る気持ちで持ち、「手」を引く方
の手に力を入れて結ぶようにする
と、形よく結べます。
13結び目のねじれなどを直し、形を
整えます。写真のように結び目を
背中心からすこし脇の方にずらす
と粋に見えます。
この帯は、わかりやすいよう結び
目も大きくするため、通常よりも
幅の広い帯を使用しましたが、一
般的な幅の帯で結ぶと、もう少し
小さな結び目となります。結び目
の大きさ自体や、結び上がりの
「手」と「垂れ」の長さなども人
によって好みが違うものです。
14最後に帯をぐっと下におろして、
帯を横から見たとき、前下がりで
後ろは自然と上がっているように
します。こうすると、キリッとし
た帯姿に見えるだけでなく、下腹
に心地よい締め心地を感じる事が
できます。
なお、ウエストが細い人はどうし
ても帯の位置が定まらないので、
体型に合った補正をして下さい。
下着として六尺褌を締めていると
角帯がしっかりと安定しますし、
角帯を締めることで六尺の締め心
地が更によくなります。
15


出来上がり。



写真の着物は夏物で、単の小千谷
縮です。幅広の帯は正絹の博多献
上です。