下駄

 下駄は、木製の台に鼻緒ををすげたシンプルな履物で、現在も数多くの種類があります。
 昔からある二枚歯の下駄は「駒下駄」といいますが、本来は、桐や杉などの一つの木材をくりぬいて作ったものをいい、板と歯を合わせて作られる差し歯(接ぎ歯)式のものとは区別されます。
 二枚歯の下駄は馴染み深い下駄ですが、土の上を歩くということがほとんどない現在の道路事情では、堅い路面は歩きにくく、履くなら歯の部分にゴムを張った製品のほうが実用的でしょう。
 普段履きとしてお薦めなのは「右近下駄」という種類の下駄です。これは、低いサンダル形状で裏がゴム張りになっているため、気軽に履けます。右近下駄の発祥はよくわかっていませんが、比較的最近の時代の考案品と思われます。
 他によく見かけるのは千両下駄で、四角い「角」と「下方」と呼ばれる種類とがあり、関西では「角」が、関東では「下方」が好まれます。「下方」とは天の形の事で、少し丸まっている型の事をいいます。
 なお、「千両」の名は、歌舞伎の千両役者が履いたところから千両と呼ばれるようになったとの説もあります。また、千両下駄は「のめり下駄」とも呼ばれ、地域によって呼び名はそれぞれにあるようです。
 下駄は丈夫で長く履けますので、普段の履物として擦り減るほど利用する人もいまだ多く、鼻緒式の履物は健康にもよいとされています。特に夏、素足に履く下駄の感触は非常に気持ちのよいものです。履きやすいのはやはり軽い桐の下駄で、高級品ほど細かい柾目がまっすぐに通っています。

私は背か高いため、下駄を履くとさらに大きく見えるのが嫌で下駄はあまり履きません。しかし、家の周りやちょっとした散歩は下駄も履き良くていいもんです。特に夏、素足に履く下駄の感触は非常に気持ちのよいものです。履きやすいのはやはり桐の下駄です。下のものは8000円くらいの手ごろなものですが、結構長持ちしてます。下駄のいいのは、細かい柾目のまっすぐに通ったものですが、高いものになると数万円以上もしますし、どちらにせよ、くつろいだ普段用の履物ですからこのくらいので十分だと思います。なお、写真のは普通の下駄ですが、他にも台が細身で横から見ると曲線がつけてある作りの「右近下駄」というものもあり、これも履きやすくてお奨めです。

桐の下駄

ここで紹介した種類と同素材の草履もありますが、現代屋さんでは特注となるそうです。いずれもこの辺は、いかにも通ごのみと言えそうで、人によって完全に好みが別れるところです。個人的には「印伝」のは一足欲しいけど、爬虫類のは遠慮したいです。ここに紹介したものの他にも、コルク素材表のものや、スェード調のエクセーヌ表のなんかがあります。エクセーヌのものは滑りにく、脱げにくいので重宝しますが、しばらく履くと足の跡がくっきり付くのが難点です。

いろいろな下駄

ゆるやかな曲線がついているのが特徴の右近下駄は、普段履きには重宝する一足です。写真中段・下段の千両下駄は、写真中段の四角い「角」と呼ばれる種類のと、写真右下の「下方」と呼ばれる種類とがあり、関西では「角」が、関東では「下方」が好まれるそうです。「下方」とは天(足を載せるところ)の形の事で少し丸まっている型の事をいいます。なお、「千両」の名は、歌舞伎役者の千両役者が履いたところから千両と呼ばれるようになったとの話も。私は、写真右下の「千両下方」が欲しいなあ。このモデルは鼻緒もしゃれてるし。ちなみに、下駄の名称は全国各地で呼び方がずいぶん変わるようです。

右近下駄 布張り浮世絵右近下駄
紳士桐下駄 千両 紳士桐下駄 千両(細身タイプ)
千両下駄の幅の違い 千両下方下駄
画像提供:、和装履物専門店現代屋の高野様(北海道札幌市)。