越中褌の締め方
ここに紹介するのは、もっとも一般的な越中褌の締め方です。越中褌は六尺褌ほど多様な締め方はないと思いますので、この締め方一つで十分と思います。下の締め方では先に紐を結んでから布で覆いますが、これとは逆に、布を前で押さえておいて、前から後ろに紐のついた側の端をくぐらせ、紐をあとから身体の前で結ぶ方法もありますが、六尺と違い、締め上がりはどちらも全く同じです。
1 | 布がお尻の上から垂れ下がるよう 腰にあて、左右の紐を前に廻し、 下腹で紐を結びます。結び方は、 片結びや蝶結びでよいのですが、 結び目があまり大きいと、ごろご ろして邪魔になります。 後ろから布を当てる時は、正面 (お腹の側)に布の表(前垂れ の先の縫い取りの布が折り返し てない方)が向くようにします。 | |
2 | 布を後ろから股の下をくぐらせ、 紐の下を通して上に引き上げま す。布を広げながら締め具合も 調整します。 | |
3 | できあがり。 | |
後ろ | ||
横 |
写真の越中褌は左右の紐が同じ長さになっているので、どうしても結び目がお腹の中央に来てしまいます。売られている越中褌のほとんどは、こうした左右同じ長さの紐がついていますが、本当は一方の紐を短くし、左右どちらかの脇で結ぶようにすると、結び目がお腹の上で邪魔にならず、快適です。晒し布があれば、簡単に作れますから、自分の好みにあったものを自作するといいでしょう。また、前垂れの長さも好みによりますが、写真のように膝より少し上くらいがちょうどいいと思います。