肌襦袢
和装にはやはり肌襦袢がお勧め
肌襦袢(はだじゅばん)は直接素肌の上に着る肌着で、洋服で言うとアンダーシャツになります。私なんかの感覚だと、襟元や袖口からシャツが覗いているというのはみっともないと思ってしまいます。U字型の丸首シャツやラクダのシャツをやめて、ぜひこの肌襦袢を活用しましょう。洋服の下着と違い、肌に密着しないので、ゆったり和服を着ることができますし、脱いだり着たりも簡単です。それに見た目ほど寒くはないですよ。
きものを着る時、一番下に着るものですから、当然汗取りの役目も果たします。実はこれが最も重要で、人間は冬でも結構な量の汗をかきますから保温のためだけでなく、汗で襦袢や着物を傷めるのをある程度防いでくれます。とにかく着るのと着ないのでは全然違いますので、夏は特に暑くても着ておくべきですよ。
普通はこのような色衿のついたものを用います。
写真のグレーの細衿の他、紺や黒、茶色などが一般的です。
肌襦袢はできるだけゆったりと前を合わせて着るよにします。
着物を着たとき、胸元がはだけても肌襦袢が覗かないように気をつけましょう。
こういう白い細衿の肌襦袢は礼装用で、白衿の長襦袢の下に着るときに用いるのが普通です。
でもまあ、普段着の下に着るなら衿の色はそんなにこだわらなくてもいいとは思います。浴衣の下に着るときは、かえって白衿の方が目立たなくていいでしょうし、寝間着の下に着るときも色落ちの心配がないので私はこの白衿のを着ています。
これは、作務衣用の下着として売っている肌襦袢です。
非常にやわらかく肌触りのよい木綿製です。寒中など襦袢の下に重ね着すると暖かく、作務衣以外でも活用できる襦袢です。