京都太秦映画村、念願の変身体験 1998/09/01

今回は、映画村で念願の時代劇扮装を成し遂げられた、
松園さんから寄せられた写真をご紹介します。

誰の中にも変身願望は有ると思いますが、特に自分の中には人と違い時代劇の侍に憧れ、昔から良く時代劇が好きで食い入るように役者の所作等見てました。遊びはチャンバラ、竹を刀に傷だらけに成りながら遊び、和服が好きなのも侍に憧れ、事情が許せば自毛で剃りを入れ髷を結いたいと本気で思っています。その夢が叶えられる場所が有りました。京都東映太秦映画村です。この、太秦での出来事を思い出すと今でも興奮します。幼い時からの思いが叶えられ最高の一日でした。


殿様姿に変身!の松園さん。こうなると本物の役者さんと区別などつくはずはありません!?


仕事であの時代劇のメッカ、東映太秦映画村へ仕事に行く事になり、予定より早く仕事が終わり村内を散策中自分の目に扮装の館の看板が目に止まり誘われるように中へ。其処は自分にとってまさに夢の国、後先考えず受付けへ。しかし扮装は事前に予約が必要との事。其処を頼み込み、OKが出、初め受付で幾つかの変身パタ-ン(殿様大岡越前・水戸黄門・浪人等)から選択し、自分は殿様に。受付を済ませロッカ-に荷物を入れ、褌一つの上に浴衣を着、足袋を履き、いよいよメイク室へ。もう緊張のピ-ク。

ちなみに、褌は勿論自前の越中、他の皆さんの下着は自前の様子(トランクス・ブリ-フ)、着替えは個室ですが着付けの時褌一つに成りましたが、担当の男性は驚いた様子も無く淡々と仕事をされ少し残念。肌襦袢、足袋も全て料金に含まれ用意されていますので、体一つで行けば変身できます。

さて、鏡の前に座り、男性の方が担当、素人にはそこそこのメイクと思いきや、丁寧に仕上げて貰い低い鼻が鼻筋が通り、小さい目も目張りを入れ、鬘を被り約30分後自画自賛ですが時代劇役者の顔が有りました。気難しい男性でしたが実に手際が良く、正確には解りませんが、羽二重、髷の剃り込みの下地の布を頭に被り、同時に垂れ目の目尻が上がり次に布と自分の額の境目をどうらんで丹念に塗って行き数分後には丸坊主の頭に成り、思わず「凄い技ですね」と担当の方に言った所、途端に機嫌が良くなり一段とメイクにも力が入った様子。反対に「男にしては肌が整っている」と言われ此方も気分が良くなり、そして髷、これも実際に撮影で使用されている物と同じとの事、丹念に被せて貰い写真のような顔になり満足。ただし、残念ながらメイク中は撮影禁止残念です。

次に和服の着付け、此れも撮影に使う本物で季節に関係なく、厚手の絢爛豪華な殿様装束、羽織紐もS環では無く乳に結んであり細部まで良く出来た物でした。最後に両手首に白い手甲を巻き完成。手抜きの無い和服を着てオプションの写真撮影。それが済み一時間の外出。もう其処には自分は無く一人の殿様が居ました。外出は付き添いも無く、自由に村内を散策可能です。

観光客の視線を感じつつ吉原のエリヤで花魁と写真撮影、日本橋のセットに着いた所、後ろから女性の黄色い声、役者でも来ているのかと降り返ると、それは自分に向けたもの。たちまち撮影大会、自分を役者と思ったらしく入れ替わり写真を撮り、正に俳優気分、最高の気持ち、後で正体を明かしましたが構わず、結局ご婦人方の団体全員と写真を撮る事に。

すぐに予定の時間が終わり、戻ってメイクを落としス-ツに着替え又自分に戻った時は祭の後の様な気持ちでした。初めてのメイク、鬘、此れは癖になるかも。流石に一時間も鬘を被ると蒸れて暑く、役者は凄いとつくづく思います。時間に成り脱ぐのが惜しく、このまま帰宅したいとまで思いましたが残念シンデラの様に元の自分へと戻りました。本当に病みつきに成りそうです。今度はどれに変身するか考えています。しかし料金が少し高い、少ない小遣いを貯め近い内に又挑戦。皆さんも機会が有れば一度変身されては如何ですか?違う自分に合えるかもしれません。

場所 京都東映太秦映画村内 「扮装の館」
直通予約電話 075-864-7750(事前に予約の事)
料金 11000円(一時間の村内散策可能)
オプションでプロのスチ-ル写真撮影(6000円から)
交通 JR京都駅から、市バス、京都バス等(約40分)詳しくはHPで
http://www.toei.co.jp/eigamura

早坂さんも一度いかがですか、自分は既に癖になりそうです。