1998年11月分

No.105大変役に立ちました村松さん

こんにちは、はじめてお便りします。滋賀県在住の35才、サラリーマンです。昨年の冬に突然着物が着たくなって、呉服屋で既製品の着物をひとつ買い求めました。店の主人に帯の結び方を聞いて後は適当に着ていました。夏の間は洋服でしたが、先日友人の結婚式の小さなパーティーがありまして、久し振りに着物を着ていこうと思ったのですが、帯の結び方を忘れてしまい、インターネットで帯の結び方を探していたところ貴殿のページにたどり着きました。おかげさまで帯もきれいに結べて感謝しております。

ところで、小生は悲しいかな非常に貧相な体型で着物向きではありません。身長165cm体重52kgウエスト70cmです。従って、帯で下腹を支えるようなかっこうにはならないのです。何かいい補正方法があれば伝授願いたいと思いましてメールをさせていただいております。よろしくお願いいたします。

では、益々のご活躍を期待しております。

私も20代の頃は、やはり痩せ型でしたので、いろいろ補正は工夫しておりました。晒しを巻くのも一つの手ですが、意外と手間なものですよね。私の経験からして、補正用具はやはりご自分で体形に合わせ自作されるのがよいかと思います。お腹の部分を補正するなら、次のようなものがお勧めです。

まず、タオルを2,3枚と、木綿の太めのバイアステープか晒しで作った紐を用意します。タオルの縦幅が角帯の縦幅の1.5倍くらいになるように、下腹部の不足に合わせて折り畳んで厚みを付けます。1枚で足りなければ必要な枚数を重ねて具合のよい厚さに仕立て、細長い雑巾を縫うように仕立てます。このとき体型にもよりますが、厚みを作ったタオルを当てるのは下腹部の幅となるようにし、腰を一周させないように作る方が具合がよいようです。両端に紐を縫い付けて着付けの時に肌襦袢の上などからこれを当てて、紐で縛ります。文章だけの説明ではわかりにくいかも知れませんが、ぜひご自分で工夫してみてください。紐は一度背中に廻し、体の前(お腹)で結びとめることができるような長さにします。

No.106教えて下さい。TAMAさんE-Mail = mog2@ymg.urban.ne.jp

はじめまして。私は山口県に住む23歳のOL・と申します。(HNで失礼します)幼い頃から武道をやっていたこともあり、和装が大好きで、2年前くらいから、二部式や甚平など普段から着られるものを購入し愛用するようになりました。先日、作務衣も通信販売で購入したのですが、どうもイマイチ「ピン」とこない・・・そう思いながら本屋さんで男性用の着物を扱った雑誌を見たところ「野袴」を見つけて”これだ!”と思いました。そしてすぐに、知っている呉服屋さんを全て訪ねてみたのですが、どのお店も扱っていないとのこと・・・。ガッカリしていても仕方ないので、インターネットで検索することにし、そして、早坂さんのHPに辿りつきました。和装についてとても詳しく、見やすく説明してあって「へぇ~」と改めて和装の深さと良さを認識させて頂きました。和装好きの1人として、女性はもちろん男性にも、もっともっと和服を着て欲しいですね。

・・・さて、不躾ながら一つお願いがあるのですが・・・。早坂さんのHPで再び「野袴」を見ると、やっぱり欲しい。どうしても欲しいです!!もしご存知でしたら、野袴を通信販売して下さるお店を教えて頂けませんでしょうか?取り扱っていらっしゃるお店でも構いません。お電話番号がわかれば直接お伺いしますので。突然やって来て、こんな失礼なお願いして申し訳ございませんっ!!m(__;;)mご迷惑をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

中国地方の方からのお便り、なんとこれがはじめてかも。TAMAさんどうもありがとうございます。(^^)
野袴の件ですが、地方では手に入れにくいですね。通販は、お坊さん用の法衣店くらいしかないようです。また、東京であればこのHPで紹介しているお店で手に入りますよ。

No.107リンクのお願い鈴木呉服店さんE-Mail = webmaster@kimono.org
URL= http://www.kimono.org/

ホームページ管理者殿

はじめまして。突然のメールで申し訳ございません。こちらは静岡県清水市で呉服業を営んでおります「鈴木呉服店」と申します。私共では数年前からインターネット上にホームページを設け店のPRなどを行ってまいりましたが、この度ホームページを一気に下記のURLにてリニューアルいたしました。

そこで当ページ上にて「きものに関するリンク集」として全国のきもの関係のページのリンク集を制作致しました。貴ページを拝見したところ非常にきれいで参考になるページとして、ぜひ私共のページからもリンクをはらせて紹介させていただきたいと思いメールをお送りいたします。また貴ページの紹介文(1行程度)もいただければ掲載しておきます。また、よろしければ貴ページからも相互リンクして頂ければ幸いです。

まだまだできたばかりのページですので内容面など不十分な面もあるかと思いますが、メーリングリストや掲示板、メールマガジンから関連商品の通販コーナーまで取り揃えておりますのでご覧いただき、感想などいただければさいわいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

『KIMONO.ORG』 -きもの情報満載のサイトを目指します-
■運営 鈴木呉服店・(有)クロスウェーブ
〒424-0818 静岡県清水市江尻町4-31
TEL.0543-66-5233/FAX.0543-65-2723
■ホームページ http://www.kimono.org/
■メール webmaster@kimono.org

ご丁寧なメールをありがとうございます。さっそくHP拝見させて頂きました。たった1ページで終わってしまう呉服屋さんのページが多い中、なかなか力の入った作りで今後の充実が楽しみなHPだと思います。ところで、「男のきもの大全」は早坂伊織個人が趣味で制作・運営しておりまして、呉服業界はもちろん、全く企業とは無関係なページです。リンクして頂けるとのこと、もちろんOKです。どうぞ、よろしくお願いします。なお、こちらのリンクページは現在再構成を検討中でして、後日業者の方のページとしてリンクさせて頂ければと思います。今しばらくお待ちください。

No.108たすきがけの方法にいのくんさんE-Mail = lxsvii@anet.ne.jp

 どうもお久しぶりでございます。
 11月に入って、季節もやる気になったのか、急に寒さがきつくなってきたようです。さすがにこう寒くなると、作務衣をきて原付で走り回る(とくに夜)のはつらくなってきました。こいつはなんとかならんものか...と考えた挙げ句、思いついたのが下に何かを着込むこと。しかし、長袖の下着はなんとなく嫌なので、長袖のシャツにしました。アホですな。でもこれが結構いい感じで、原付乗ってる間は、胸元はびっちり閉まってますし、袖も長いから寒くありません。そして、暑くなったらなったで、袖を折り込むなり、胸元のボタンをあけるなりすればOKですから、問題なしです。それより、やっぱ下に1枚余分に着込んでいますので、とにかくあったかいです。これも、あのときの皆さんのおかげ...かな?

 それはさておき、平均月1回ぐらい、私は友人のBARへ、バイトが休んだとき、ヘルプ(お手伝い)に入るときがあります。で、無理に頼んで(といっても二つ返事でOK)「たすきがけ」の状態で仕事をやらしてもらうことになりました。 それで、一応たすきがけの方法もきいたのですが、そのときは「右手のしたから...」と聞きました。ということは、結び目は右にきますね。しかし、先日、パチンコにクソ負けして、家でテレビ(確か、「剣客商売」だったと思う)を見ていると、御前試合のシーンで、結び目が左にあるじゃないですか!おっかしいなあ、聞いたのは「右」だったのに。いわゆる、どっちでもいいんですかね?気分の問題? いいのかなあ、そんなことで。まあ、どうせお客さんは誰もわからんと思うし、とりあえず「右」でカウンターに入る予定です。(あさっての夜)しかし、なんかくやしいので、実際はどちらでするのが本当なのでしょう?

 めちゃめちゃ長くなってしまいました。すみませんです。ではまた。

当たすきがけの方法ですが、これは左右どちらに結び目が来てもOKですよ。左右2通りになるのは恐らく利き手の問題だと思います。「○○流、たすきがけ」というのがあるのかどうか私も知りませんが、別にどっちでもいいと思いますよ。(^^;こういうことはあまり悩まないよう、気軽に考えましょう。ちなみに、私は「左」に結び目が来ます(本来左利きなので)。

No.109はじめまして匿名希望さん

はじめまして。「美しいキモノ」をはじめ、いろいろな雑誌に原稿を書いているフリーライターです。早坂さんのお噂はビショップさんからもうかがっておりましたが、パソコンを入れたのがつい一月ほど前のことで、やっとホームページを拝見することができました。早坂さんのきものへの愛情がひしひしと伝わってくるようで、同志を得たような気持ちがしています。私はフリーライターという比較的自由な立場なので、仕事のときにもきものを着て出かけます。手持ちの枚数は多くはありませんが、年間300日近く、きものを着ていることになるでしょうか。もちろん、小紋や紬など、普段着的なものが中心です。きものを着て取材にうかがうと、先方からは驚かれることが多いのですが、皆さん、とても喜んで歓迎してくださいます。ただし、その心は「こんなにきちんとして、衣服を改めて来てくれた」ということのようなので、私としてはちょっと違うんだけどなーと思ったりもしますが。でも、喜んでいただけるということは、とてもうれしいですよね。

年間300日もきものでお仕事されているとはすごいですね。たしかにちょっと違うんだけどなーってことはありますが、それもOKにしてこれからもきもので取材続けて下さい。また、ぜひいろいろな雑誌で男のきものを取り上げて頂ければこの上なく嬉しく思います。その時はぜひ協力させて下さいね。(^^)

No.110はじめまして。ディアギレフさんE-Mail = kunihiro@os.rim.or.jp

私は24歳になります。最近、着物に目覚めました。そこで、早速三越の通販で着物を買ってみたのですが着方がよく解りません。そんな中、貴ホームページを見つけ、無事に着ることができました。まだ全部見てませんが、いろいろなコーナーがあり、楽しそうです。これからも面白い記事を、お願いします。

高校の頃などは、海外文学にかぶれまして、日本の小説など嫌いでした。しかし、年を経るにつけ、日本的なものへ回帰してきているようです。和服もその一端として、自分の中に位置付けられるようです。反抗期だったんでしょうか。最近では泉鏡花やその他の日本の作家が味わって読めるようになったと思います。また、香を焚いたりといった趣味もできまして、よりそっち側へ踏み込んでいってるようです。早坂さんも書いておられましたが、私もセールスをしておりまして、所謂伝統芸能などの着物を着なくてはならない商売とは無縁のものです。しかし、やはり和服に惹かれてしまいました。私は、大学で国際関係を学び、民族問題や国際交流について考えることも多いのですが自国の文化・歴史を知ることこそが国際交流の第一歩だと考えます。私が誰かわからなくて、他と分かり合うなどナンセンスです。外国の方に日本の歴史・文化・風俗を説明できて初めて、相手の歴史・文化・風俗を理解できるのだと思います。生意気を書きましたが、どうぞお笑いください。これからも、ぜひご交流いただければ幸いでございます。

国際交流に関するご意見は、おっしゃるとおりだと思いますが、現在、私個人は、きものを必要以上に「文化」と結びつけることなく捉えて欲しいとも思っています。身の回りのごく当たり前なアイテムとしてもう少し市民権を得るには、一度「文化・伝統」から切り離してPRすることも一つの手だと思っています。「文化・伝統」から連想されるキーワードには、どうしても「特別」という言葉が付きまとうからです。もっと気楽にきものを受け入れてもらえるといいですね。これからも、ぜひいっしょに和服を語り合いましょう。(^^)

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