襦袢を着る

襦袢には長襦袢と半襦袢があります。好みや用途などに応じて使い分けましょう。

長襦袢の着方

まず、長襦袢を羽織り、両手で袖
の端を持ってピンまっすぐに腕を
伸ばし、背の中心に衿の中心が来
るように合わせます。
次に、長襦袢の左右の衿先を身体
の前方で合わせて、もう一度背中
心と長襦袢の背縫いの線(背中心)
を合わせておきます(長着を着る
時もこれと同じようにします)。

このとき、衣紋は抜かない(首の
後ろと襦袢の衿を大きく離さない)
ようにします。
背中心がずれないように気をつけ
ながら、上前(左手で持っている
方)を広げ、下前(右手で持って
いる方)を腰骨のところに引き寄
せます。
身幅が広すぎて背中や両脇にゆる
みが出来るときは、背縫いの中心
がずれないようにして布を脇から
手繰り寄せ、腰の内側あたりで身
体の外側に向けたひだを作るよう
にして始末します。ゆるみが非常
に多い場合は、3.の写真のとこ
ろで、下前の左の衿端を余った分
だけ外側に折り返すようにして着
付ける方法もあります。
ひだはなるべく身体の内側に取る
ようにして、上前できれいに押え
込み、始末をします。
6 腰紐を左右の腰骨の位置にあて、
背中に廻して前で結びます。
紐を結ぶときは、蝶結びなどでは
なく、前で二回絡げてしっかりと
締め、そのまま結び目を180°
回転させてねじり、あまった紐を
左右に振って腰紐に絡めるだけで
十分に締まります。また、こうす
ると、帯を締めたとき結び目が邪
魔になりません。
7できあがり。

慣れると襦袢の上から腰紐を締め
なくても全く問題ありませんが、
慣れるまではこうして一本襦袢の
上から締めるとよいでしょう。


半襦袢の着方





普段着であれば、長襦袢の代わり
に半襦袢を活用する事をお薦めし
ます。こんな風に裾除け(または
ステテコでもOKです)と組み合
わせて着れば二部式の長襦袢みた
いなものです。私は普段は腰紐は
使いませんが、普通はこのように
一本ここで結んでおきます。

半襦袢は普通、夏物の着物の下に
用いることが多いようですが、
季節に応じた素材のものがありま
すから、年中利用できます。とに
かく気軽に洗濯できるので、普段
使いに向いているアイテムです。