着物がただ、好きだから。
“「好きだから、着たいから。」私はただ、それだけの理由でいつも着物を着ています。”
子供の頃から着物に親しんで来ましたが、サラリーマン時代において、ちょっとだけ他人と違っていたのは、プライベートな時間のほとんどを着物で生活していたことでしょうか。ただし、仕事着はスーツにネクタイでした。別に頭から洋服を否定しているわけではありませんから。着物は、単に好みの服装として愛用しているに過ぎず、着物関係の仕事も、茶道や伝統芸能、武道関連にも縁のない生活でした。着物を着たいと言う第一目的のために、たいして興味のないそれらのことに手を出すつもりはなく、自由奔放に和服生活を楽しんできました。また、決して無理をして着物を着ていたわけでもありません。むしろ着物以外の衣服を着ていると、どうにも落ち着かないのです。つまり、私にとって着物とは衣服であり、ワードローブのひとつなのです。着物は、現代のライフスタイルには合わないとよく言われます。確かにそういう一面もあるのは否定できませんが、それでも何より着物が好きで仕方ないのです。
はじめまして(愛犬と散歩 1999年頃)
残念ながら、私の家族は着物はほとんど着ません。夫婦そろって和服で出かけるということも滅多にありませんが、それが嫌だという思いはほとんどありません。気が向いて好きになるならそれもいい、くらいに受け止めています。そんな和服は趣味というよりも、私にとっては生活の一部でしかありません。そう、衣食住の「衣」としての着物を、好んで愛用しているに過ぎないのです。1997年12月、そんな大好きな和服をテーマに、このホームページを開設しました。