足袋の履き方
足袋の履き方を説明する理由
「足袋の履き方」についてのページの補足を少し。
このHPでも女性の着付け教室と同じく、足袋はまず最初に履くように説明していますが、着馴れている人、あるいは白足袋の汚れを気にされる方などは、出かける直前に玄関で履くという方もおられるようです。それでも、きものを着馴れていない人の場合は、足袋を最初に履いておくというのは、有効な手段のひとつであると言えます。
なぜなら、せっかくきれいに着た着物が足袋を最後に履くことで少なからず着崩れてしまいこともあるからです。着物を着慣れた人ならば問題ないことも多いと思いますが、少なくとも着慣れないうちは足袋を最初に履いておく習慣をつけるとよいでしょう。もちろん、雨天などで汚れた足袋を外出先で履き替えることなどもありますので、臨機応変にとらえましょう。
また、足袋を履くのは改まったイメージで、リラックスする着物には履きたくないという方や、冬でも足袋は履かないという足袋嫌いの人も結構おられるようです(随分前の話ですが、たしか俳優の田中健さんも足袋を履くのが嫌いで、特に夏場は時代劇の撮影が苦であったとの話を何かで読んだ記憶もあります)。
それから、普段健康だと気付かないものですが、足袋を履くには案外体力を必要とするものです。同様に帯を締めるのにもかなりの力を使います。実際、私の母親なんかも、以前大病して以来、体力面の事情からきものを自分で着ることができなくなってしまいました。当たり前のように足袋を履けるということは健康な証拠でもあるのです。少し話がそれてしまいましたが、きものを毎日脱ぎ着するというだけでも、知らないうちに健康促進に役立っていると言えるでしょう。
足袋に限らず和装では、個人個人のきものライフに応じて、自分に合ったものを上手に取り入れましょう。