組み合わせて楽しもう

洋服と比べて、きものはコーディトの仕方がよくわからないなどいう意見をよく耳にしますが、結局は洋服感覚と同じでよいのです。 普段着として着るなら、素材の取り合わせもほとんど気にする必要はありません。手持ちのきものを自由に並べて、その日の気分に応じた組み合わせを見つけて楽しみましょう。以下に簡単な組み合わせの例をご紹介致しますので、これを参考に手持ちの和服を自由に組み合わせて楽しんでみましょう。着馴れてきたら、手持ちのアンサンブルを崩して組み合わせるだけで、かなりのバリエーションが楽しめるはずです。

 
まずは、基本の羽織と長着の組み合わせから。この4枚の写真は羽織2枚、長着2枚の組み合わせを変えただけのものです。個々の解説はしませんが、ひと目見て印象が随分違ってくることがご確認頂けると思います。羽織の色を変えるだけでも随分感じが変わりますし、左の2枚のように、白足袋と色足袋の違いだけでも見た目の印象はかなり変わります。ここで着用している着物や羽織は、どれもアンサンブルではありませんが、アンサンブルを2着持っていれば、最低4通りの組み合わせが楽しめます。

組み合わせの対象となる
主な和装品

[長着][羽織][帯]
[足袋][半襟][羽織紐]
[履物]

これらの和装品を組み合わせる奥深さも、
和装を楽しむ醍醐味のひとつと言えるでしょう。

参考までに、もう一枚写真を加えておきましたので、さらに組み合わせのイメージを想像してみて下さい。角帯や足袋、半襟、羽織紐などの色を変えると、さらにイメージは変わってゆきます。
 

更に、野袴などのアイテムをお持ちなら、これも加えて組み合わせを見てみましょう。長着と羽織の組み合わせとはまた違ったイメージが生まれることと思います。上の写真は茶系の野袴を合わせた例ですが、袴の場合、羽織のあるなしでも印象が変わりますから、季節や年齢、好みなどを考えながら、お気に入りのスタイルを見つけましょう。
1999年4月25日 掲載