素顔の歌舞伎役者さん

2001年3月、ずいぶん久しぶりに「きものde銀座」(夜の部)に参加しました。そこで出会ったのが写真の歌舞伎役者・片岡嶋之亟(かたおかしまのじょう)さん。ある方のお力&お誘いで、舞台の途中、歌舞伎座から抜け出して、銀座の宴会会場(戸風炉 銀座一丁目店)まで駆けつけて下さいました。

歌舞伎役者・片岡嶋之亟さんと。


舞台では女形としてご活躍だそうですが、化粧を落とし、衣装を着替えて普通の着物をお召しの片岡さんは、さすがにカッコよく、きものが実に身体に馴染んでいるのがわかります。歌舞伎についてはド素人のため、ほとんど歌舞伎のお話ができなくて申し訳なかったのですが、とってもキサクな方で、楽しくお話できました。お仕事柄、事実上着物を着ている時間の方が長いのだそうですが、プライベートや移動時などはやはり洋服がほとんどだとか。噺家さんもそういう方が多いようですが、仕事着が着物だとどうしても洋服が着たくなる?のかも。

片岡さんに、ぜひ次回の「男のきもの大全会」にもご出席頂けないかとお願いしたところ、快くOKのお返事を頂きました。ぜひスケジュールを合わせて、ご出席頂けることを実現したいと思います。本当にお忙しい中、ありがとうございました。ぜひまた、大勢のきものファンとご一緒にお会いできることを楽しみにしています。また、歌舞伎公演を実際にご覧になれる地域にお住まいの方であれば、きものde歌舞伎なんていうのも、個人グループでいつでも実現可能ですから、お友達同士で気軽にトライしてもるのもいいですね。きっと、新たなきものの魅力が発見できることでしょう。

・・・今回もまた、こうしてきもの繋がりの輪が広がってゆきました。とっても感謝です。どんな世界にしろ、その道のプロの方と同じ目線できものの楽しさ素晴らしさを語り合えるということは、実に奥深い喜びがあります。これからも、素人、玄人入り混じっての楽しい交流の輪を広げてゆきたいと思います。

注)この頁の写真は、片岡嶋之亟さんご本人の許可を得て掲載しているものです。
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2001年4月3日 掲載