羽織紐の結び方(その1)
ここに紹介するのが、もっともシンプルで一般的な普通の結び方です。写真は平打ちの羽織紐で説明していますが、丸組みの羽織紐も全く同様です。結びあがりも、その二、その三で紹介するのとぱっと見には大差ないので、普通はこの結び方一つを覚えれば十分だと思います。あとは好みで選んだり研究してみて下さい。
羽織紐の結び方は、ここで紹介する結び方の他に、長めの紐を蝶々結びにする「花結び」や、女性の羽織紐の結び方と同様な「駒結び」など他にも色々あります。好みの結び方で楽しみましょう。
結び方(その1)
1 | まず、左右の紐の先を揃えて持ち ます。平打ちの羽織紐の場合は写 真のように重ねあわせます。 | |
2 | 次に、およその結び目の位置(通 常、乳から7~8cmくらい)を決 めて指で押さえ、二本の紐を重ね た(束ねた)まま、押さえた指に 絡めるようにして輪を作ります。 輪の巻き方は左右どちらに巻いて も構いません。利き手に合わせて 楽な方向にします。ただし、必ず 輪が指で押さえた部分の下側にく るようにします。 | |
3 | 残った紐を房の付け根から半分に 折り、輪の上から下に押し込むよ うにして通します。 | |
4 | 房の根元を輪の上に据え置くよう に、下に出た紐を引き下げて形を 整えて出来上がりです。 この結び方は、中央が自然と左右 どちらかに傾きがちとなる場合も ありますが、必ず垂直でなければ ならないわけではありませんので 気にしなくても大丈夫です。むし ろアクセントとしてわざと傾ける のを好む人もいます。どうしても まっすぐがいい人は、その二の結 び方がオススメです。 | |
5 | ちなみに、ひっくり返すと、結び 目の裏側はこんな風になります。 |