九州
■福岡県 |
博多織(はかたおり) [絹織物] |
Memo 今では帯地を指す場合が多いが、本来は博多の絹織物の総称名。帯地、袴地、着尺地など。 |
紋博多織(もんはかたおり) [絹織物] |
献上博多織(けんじょうはかたおり) [絹織物] |
Memo 男性用角帯の代名詞的存在。 |
博多平(はかたひら) [絹織物] ※袴地。 |
久留米絣(くるめがすり) [綿織物] |
Memo 本来は実用着尺だが、現在手織りものは高級品。普段使いには機械織でも十分な風合い。 素朴さは評価できるが絣柄中心なのは今時残念。ただ袷でも単でも軽く柔らかな着心地で、 木綿のきものにきものらしさを求め、その着心地を楽しむには最適な一枚と言える。 |
小倉織(こくらおり) |
甘木絞(あまぎしぼり) [木綿絞] |
八女紙子(やめかみこ) [紙子] |
■佐賀県 |
佐賀錦(さがにしき) [特殊織物] ※帯地、草履、バッグ類、小物類など。 |
鍋島更紗(なべしまさらさ) [染色技法] |
Memo 創始者、九山道青(くやまどうせい)の名から別名「道清更紗(どうせいさらさ)」ともいう。 |
鍋島緞通(なべしまだんつう) [文様織物] ※主に敷物。 |
佐志葛布(さじかっぷ) |
■長崎県 |
長崎錦(ながさきにしき) [特殊織物] |
朧絣(おぼろがすり) [絹織物] |
Memo 島原地方のもので、「鼠絣」、「カピタン」とも呼ばれる。 |
島原木綿(しまばらもめん) [綿織物] ※厚手の木綿織物。 |
長崎更紗(ながさきさらさ) [染色技法] |
■大分県 |
別府絞(べっぷしぼり) [染色技法] |
Memo かつての豊後絞の故事にちなんで別府絞の名で販売されているが、産地は名古屋の有松。 |
日代木綿(ひじろもめん) [綿織物] |
■熊本県 |
天草更紗(あまくささらさ) [染色技法] |
肥後木綿(ひごもめん) [綿織物] |
肥後絣(ひごがすり) [綿織物] |
肥後紙子(ひごかみこ) [紙子] |
■宮崎県 |
綾の手紬(あやのてつむぎ) |
薩摩絣(さつまがすり) [綿織物] |
Memo 「綿薩摩(めんさつま)」という商品名で、戦後に都城市で織られるようになったが、 旧来の素朴な薩摩絣とは異なり、木綿でありながら艶も手触りも絹のような織物。 木綿着尺の最高級品として知られ,、値段も最高級だが、それだけの価値はある逸品。 実になめらかな着心地で、この味を知ってしまうと生半可な絹織物は着る気が失せるほど。 |
■鹿児島県 |
大島紬(おおしまつむぎ) [絹織物] |
Memo 高級着尺の代名詞ともなった大島紬には、奄美大島産と鹿児島市産のものとがある。 |
薩摩上布(さつまじょうふ) [麻織物] |
Memo 沖縄宮古島の「宮古上布」と石垣島の「八重山上布」のこと。江戸時代、薩摩藩を経て市場に 出ていたため、そう呼ばれた。 |
串木野木綿(くしきのもめん) [綿織物] |
薩摩絣(さつまがすり) [綿織物] |
Memo 琉球絣が起源の織物で鹿児島で織られていたが現在は「綿薩摩」として織られるのみ。 |