東北
| ■青森県 | 
| Memo もとは農民生活の知恵から生み出された技法。麻布に木綿糸で刺繍し、強度と暖かさを得た。 地域によって「西こぎん」、「東こぎん」、「三縞こぎん」の3つに大別される。 | 
| Memo 江戸時代の古着リサイクルにはじまった生活の知恵によって生まれた織物。 江戸期の裂織材料の多くは、上方から船で運ばれた古着だった。 | 
| ■岩手県 | 
| Memo 明治時代に一度途絶えた幻の紫を、大正期に復興した執念の色染め。 「紫紺染」の表記もあるのは、宮沢賢治の小説、『紫紺染について』の影響か。 | 
| Memo 「岩泉南部紫紺染」とも呼ばれる。岩泉の紫紺染は糸を染めることに特徴がある。 | 
| ■秋田県 | 
| Memo 薇綿に白鳥の羽根綿を混ぜて紡いだ糸を緯糸にして織った珍品。 ぜんまいの綿毛は防虫効果、白鳥の羽毛は防水効果があるとか。 | 
| Memo 自生のハマナスでしか出せない色が特徴など、八丈島のものとの違いは多い。 江戸の文化年間に上州桐生から指導者の菱沼甚平を招いて織った秋田絹が前身の織物。 洗うごとに色艶がよくなるので、着物に仕立てて2~3年目が最も美しいとされる。 残念なことに2004年、唯一の織り元である「滑川機業場」が廃業。技術継承が危ぶまれる。 | 
| Memo 秋田八丈のバリエーション製品。「白畝織」は羽織裏、紋付などに。「畝美お召」は商品名。 | 
| ■山形県 | 
| Memo 置賜紬は、昭和51年に米沢・長井・白鷹を中心に生産される紬織物に名づけられた総称名。 米沢藩主の上杉鷹山による殖産l興業政策によって栄えた。 紅花は、江戸時代においても米の100倍もの値段で取引された超高級品。 | 
| Memo 上杉鷹山による草木染めを主体として発展した紬織物。 | 
| Memo 琉球織物の文様に影響を受けている色柄が特徴の紬織物。 | 
| Memo 玉糸を使っている点が白鷹御召との相違点。 | 
| Memo 細かな文様で構成される織り柄と、「鬼しぼ」と呼ばれる他よりも大粒のしぼが特徴。 しぼを持つ風合いが汗をかいてもさっぱりとした着心地を与え、皺にもなりにくい。 | 
| Memo 長井紬のうち特に琉球色の強いものを米沢琉球絣紬と称され、略して米琉となった。 | 
| Memo 戦後に技術が途絶えてしまっていたが、平成14年に再現に成功した織物。 | 
| Memo 現在の紅花染めは研究の末、戦後復興された技法によるもの。 藍を加えると色の三原色が揃うため、どんな色でも染めることができる。 紅花は、江戸時代においても米の100倍もの値段で取引された超高級品。 | 
| Memo 薇綿を使った紬織物。新潟県などでも織られている。 | 
| Memo 大変丈夫でジーンズ感覚で着れるきもの。価格も安く日常着向き着尺。 | 
| ■宮城県 | 
| Memo 男性用高級袴地として現在でも最高級品とされる逸品。現在は極希少品。縦皺がつかない。 江戸時代中期頃に京都西陣から職人を招いて織らせた精巧織が起源とされる。 | 
| Memo 紙子と違い、和紙を糸状にして木綿、絹、麻などと織ったものが紙布。 軽く肌触りがよくしかも涼しいので夏の礼服や裃、袴などに用いられた。小間物、袋物にも。 丈夫で軽く、熱を通さず吸水性も低いため、野良着や帯、雨着などにも使われた。 | 
| Memo 和紙をそのまま着物に仕立てるイメージのものが紙子。古来、僧衣として着用され、 江戸時代には防寒着としても利用されたが、現在の日常衣服としては残っていない。 | 
| Memo 現在の主な産地は甲府と仙台。帯地、着尺、長襦袢、コート、夜具、風呂敷など多彩な用途。 | 
| ■福島県 | 
| Memo 別名に会津縞。普段着の着尺に向いている。 | 
| Memo 会津木綿と同様品だが地名で区別。 河沼郡会津坂下町青木の生産。 | 
| Memo 「からむし」とは原材料「苧麻(ちょま)」の古い呼び名。着尺もあるが夏帯も最高。 生産地は昭和村。 |