寝間着用の腰紐
男締め(男〆、おとこじめ)
女性の伊達締めに対し、総じて腰紐用途で使う少し幅広の細帯を男締めと呼びます。なお、各地の旅館で出される帯も、基本的にこの幅広の男締めに当たるものと思われますが、旅館によっては、きちんとした角帯を出されるところもありますので一概には言えません。
左が旅館などで出されるものと同種の男締。
普段の寝間着用なら、やはり木綿の帯が一番です。本当は正絹のものも締めやすくてよいのですが、普通のものは耐久性がよくありません。最も避けたいのはナイロン製など化繊のもの。一度締めて寝てみると解りますが、締め心地も悪く、滑ってすぐにずれ上がってしまいますから、朝起きたら腰紐一本になっていた・・・なんてことに。
よく、寝間着を着て寝る時、前がはだけないようにするコツはないのかと聞かれますが、細帯一本変えるだけでも随分違うと思いますよ。
ナイロン製の男締め。 形状は締め易いが、 滑りやすいのが難点。 | 普段締めている木綿の男 締め。断然この方が締め 易く着崩れしにくい。 結び目のこぶが気になる 人は、両端の布が薄く柔 らいものを。 厚手の帯は夏場は暑い。 |
細帯
一方、お祭りなどで使われる「細帯(細角帯)」などのように、しっかりした帯もありますが、やはり寝間着用には不向きです。ちなみに、お店によっては「男締め」という名は通じないところもあるので、「寝間着用に綿の細帯が欲しい」と言って買うのが手っ取り早いと思います。
お祭り用品店で入手した細帯